第3章-50 コウという人物(3章完結)
コウが食器を片している間、僕はコウに進められ、棚に並んだ医学書を読み漁っていた。
「そっか、この世界にも血液型があるんだ。
うーん、この道具は知らないな。
あ、さっきの麻酔のお話しだ。」
コウは洗い物をしながら、医学書を読む僕を見て何かつぶやいた。
「本当に賢い。セキさんに似ていますね。」
だけど、僕にはコウがなんて言ったのか聞き取れなかった。
玄関から鈴の音が鳴った。
そのあと、扉を強く叩く音が聞こえた。
僕は驚いて本を閉じた。
「コウさん、誰か来たよ。扉、たくさん叩いてる!」
コウは洗い物をやめ、手を拭きながらキッチンから出てきた。
「大丈夫ですよ。少し待っていてください。」
コウは落ち着いた様子で玄関へ向かった。
「騒がしいですね。どなたですか?」
コウが扉を開けると立派な馬車と、白衣を着た黒髪の男がいた。
白衣の男の表情は硬かった。
「コウ先生、お休みのところ申し訳ございません。
実は発掘現場で落石事故が発生し、患者が病院に続々と運び込まれています。」
コウは静かに聞いていた。
僕はコウの近くに寄り、顔を見上げた。
コウはとても引き締まった顔をしていた。
白衣の男が一通り話し終えると、コウは部屋へと戻り銀のバッグを持ってきた。
「分かりました。すぐに参りましょう。」
コウが僕に向き直る。
「せっかく来ていただいたのにすみません。
今日は帰って……。」
コウは言葉を止めた。
「コウ先生、早く馬車に乗ってください。」
白衣の男がコウを急かすが、コウは僕の目を真っ直ぐに見た。
「ゼロユイさん、さっき僕が言ったことを覚えていますか?
お手伝いをしてほしい……と。」
「えっ?」
「今がそうかもしれませんよ。」
コウは白衣の男に向き直り、迷いなく言った。
「この子を連れて行きます。」
白衣の男は言葉を失っている。
僕は理解が追いつかずに、目を白黒させた。
「コウ先生……こんな時に、冗談なんて。」
「冗談ではありません。
さて、ゼロユイさん。馬車に乗った経験はありますか?」
僕は首を横にふるしかなかった。
こんにちは。作者です。
3回目の後書きを書かせていただきます。
第3章“コウという人物”が完結いたしました。
次は、第4章“落石事故と喪失”がスタートします。
…ここからは、少しネタバレですが、
これから先に、血や怪我の描写があります。
苦手な方はご注意ください(>人<;)
また、物語りも本格的に動きがあります。
どうぞ、主人公とフク。
他のキャラ達がどうなるか、見守っていただけたら嬉しいです。
さて、ここまで読んでくださった方はお分かりかと思いますが…。
章を跨いだので、今回も3話アップいたします。
※残りの1話は12:00くらいに、投稿させていただきます。
合わせて読みに来ていただけたら嬉しいです。
※ここから下記は、
作者の独り言と、キャラクター一覧です。
※キャラクター一覧は一部更新されてます。
必要ない方は次の
・第4章-51 落石事故発生 へどうぞ。
それでは、この辺りで。
引き続きストーリーをお楽しみください。
イイネ、コメントもお待ちしております。
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◯独り言
最近、粘土でフクを作り始めました。
なかなか色塗りが難しく…(⌒-⌒; )
慣れてきたら、プリザーブドフラワーなどと組み合わせて、作れたらと思っています。(本業、花屋。)
PVも作っているので、イメージ背景とかも再現してみたいです。
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◯キャラクター一覧
今回も、今まで登場したキャラの名前や役割を記載しておきます。
宜しければ、整理にお使いください。
↓↓
◯裁判所
・セキ…裁判長
国で1番偉い人。
雨不足のため、発掘現場から予算を減らし、医療や農業にまわした。
医師のコウに駄々っ子と言われた。
・レイ…副裁判長
国で2番目に偉い。中性的な男性。
主人公に「男?女?」と質問された人
セキと一緒に暮らしているらしい
・ガイ…警備隊長
主人公を疑って、フクに剣を抜いた男。
ガーディの上司。いかつい。
学校の授業の一環で演説を行なった
・ガーディ…警備隊員
主人公を保護した鎧姿の男。
サクの弟。ガイの部下。
フクロウにフクと名前をつけた。
恋人がいるらしい
・サク…事務員
主人公と一緒にガイに謝罪
ガーディの兄でしっかり者。
何かと気がまわる
①学校
・教員
ゼロユイの担当教員、若い男性。
※教員はサブキャラですが、登場回数は多いので記載しています。
②病院
・コウ…医師
セキやレイなど上層部の主治医
総合病院のリーダー
ガイを跪かせ、セキを駄々っ子扱いした
穏やかな笑顔と態度
◯電子世界
・??…青いフクロウ
アサハユイのフクロウ
・アサハユイ/プロトタイプ0…AI
ゼロユイが誰かと呼んでいた人物。
主人公にフクを与えて旅立たせた。
・主人公…AI
最近、アサハユイから名前を借りた。
フクと一緒に旅をしている。
学校に入学し飛び級をした
・フク…黄色いフクロウ
黄金の玉が変化した者。
電子世界では玉に戻るが鳥の姿に成長中
主人公と一緒に旅をしている。
◯光る木の広場
・虹色の鳥
虹色に光る巨大な鳥。
羽を広げると4m級。警戒心が強い。
フクに羽を1枚あげた?
・白い鳥
虹色に光る巨大な鳥。
羽を広げると4m級。穏やか。
フクに優しく挨拶をした。
◯白い屋敷
・??…メイド
恋人がいるらしい
ニャアという猫からゼロユイを助けた




