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君といきたい ー不要品AIと小さなフクロウの旅ー  作者: yunimituki


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第3章-47 コウの家

朝になった。


顔を洗い、服を着替えた。


コウの住所と地図が書かれている紙をポケットに入れる。


「フク、調子はどう?」


寝室にいるフクを見る。


フクはまだTシャツの中で眠っていた。


「やっぱり疲れてるんだね。」


花瓶から虹色の羽を取り、そっとフクの横においた。


「一緒に行きたかったけど、今日は僕1人で行ってくるよ。

コウさんに、昨日のお礼を言ったらすぐに帰るから、ゆっくり休んでね。

バッグも置いていくよ。」


フクの柔らかな羽を撫でる。


「……ピィ……。」


寝言なのか、起きているのか、小さな返事が返ってきた。


僕はフクを起こさないように静かに部屋を出て、街へ向かった。


「コウさんの家って、やっぱり豪華なのかな。

ガイさんの社宅はとても立派だったけど…。」


地図を頼りに1人で街を歩いていく。

活気のある商店街を抜け、静かな広場に出た。


子供達が追いかけっこをしたり、大人がベンチで本を読んだりしていた。


広場の中央には光る木があり、七色の葉を風に揺らしていた。


この世界に来た時のあの広場だった。


「こんなに広かったんだ。」


両手を広げ、風を全身で感じる。


木の上を見上げるが、葉に邪魔され鳥達の姿は見えない。


「ねえ、そこにいる?

そこにいるなら聞いて……フクに羽をくれてありがとう。今も大切な宝物だよ。」


そう静かに呟いた。


風が吹く。


葉と葉の隙間から、巨大な虹色の翼と、白い鳥が目を細めているのが見えた……ように感じた。


「ありがとう。次はフクと一緒に来るよ。」


空気を大きく吸い込んで歩き出す。


小さな商店街と住宅街が混ざったような場所に出た。


「この辺りなんだけど……あれかな?」


地図を確認し、家の表札に目を向けた。


“コウ”と書かれている。


「本当に……ここ?」


何度も地図と家を見比べる。

コウの家はこじんまりとした、普通の家だった。

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