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君といきたい ー不要品AIと小さなフクロウの旅ー  作者: yunimituki


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第1章-14 裁判長

ー警備隊長/ガイ視点ー


ガイは裁判所内を颯爽と歩いていた。


先ほど、今朝の子供とサクを見かけた。


子供にはすぐに目を逸らされてしまったが、手続きはきちんとしに来たようだ。


「まったく、あんな小さな子供と、鳥に手こずらされるとは……。」


昨日のことを思い出し、ため息を吐く。


階段を登り、大きな扉の前で立ち止まった。


扉はどっしりとして重厚感があり、2羽の鳥が向き合うような装飾が彫られている。


深く息を吸い、呼吸を整えた。


扉近くの鈴を鳴らす。


「セキ様、レイ様、ガイです。今月の報告にあがりました。」


扉越しに静かに響く男の声がした。


「入れ。」


頭を下げて室内に入る。

1人の男が裁判長席に座っている。


精悍な顔つきに、黒い髪。

深い赤紫色の瞳が全てを見抜いているようだ。


「セキ様、レイ様はどちらに?」


「レイは監査中だ。気にせず報告しろ。」


「かしこまりました。報告いたします。」


書類を片手に、最近起こった事件や事故、その対処。処刑した人数などを全て読み上げた。


「以上です。」


書類を降ろし、セキをまっすぐに見た。

この人の前で姿勢を崩せば、圧に負ける。


セキはしばらく黙っていたが、ふいに口を開いた。


「以前より、事件も事故も減っている。

警備隊がうまく機能している証拠だ。

よくやった。今後も頼む。」


「ありがとうございます。」


頭を再び下げ、姿勢を正す。


「セキ様、報告のあとで申し訳ございません。

実はもう1つ、お耳に入れたいことがございます。」


「構わない。言ってみろ。」


「昨日、発覚したことですが、子供が生まれ、光の木の広場で裸で放置されていたようです。」


黄色い鳥や、部下のガーディが保護したことなどを淡々と話した。


セキは真剣な顔で話を聞いている。


「そんな親がいるとは思わなかったな。

しかし、裸の子供に黄色い鳥か……確かに奇妙な組み合わせだ。」


話を聞き終えたセキは腕を組みながら、指で軽く机を叩いた。


「頭に入れておこう。また何かあれば報告を。」


「はっ!」


敬礼し、裁判長室をあとにした。


扉を閉める。


「やはり……慣れんな」


誰にも聞こえないよう、小さく呟いた。

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