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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 新年度の『特殊な部隊』  作者: 橋本 直
第二十七章 破壊神と誠の三十センチ砲

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第174話 意外と権威に弱い女ターミネーター

「御屋形様。準備、完了いたしました」


 そんな中、駆けつけたリンと一緒に巨大な12.7mm弾をマガジンに装填する作業を続けていた千代が祥子に冷静に声をかけた。


「うむ、そうだな。俺の実力をすれば誠も必ず俺を妻として『衆道の交わり』をしたいと懇願してくることになるだろう!」


 高らかにそう宣言すると千代は軽々と、リンは重そうに差し出してきたバレットM82の長大な銃を受け取った。


「祥子さん……かえでさんの言う通り僕は最初は男と女が普通にするエッチで童貞を喪失したいんです。まあ、どうしても祥子さんが大好きみたいな『衆道の交わり』をしたいのならいいですけど……僕のは大きさが洒落にならないですよ?それは知ってるんですよね?肛門裂けちゃうかもしれませんよ?それと本当にそれを撃つんですか?あそこにある小山と神社とその向こうの街が吹き飛ぶような気がするんですけど……」


 誠はそう言って恐る恐る先ほど5.7mm弾で吹き飛んだ小型車の残骸が散らばっている射場の一キロ先を指さした。


 女子全員がそちらに目を向ける。


 絶句するカウラとリン。静かにうなずいて微笑むかえで。そして全く当然のことと無表情な千代がそこにいた。


「伊達!撃つんじゃない!そもそもそんなアンチマテリアルライフルの二挺撃ちなんかをあそこにしたら、本当に我々の目の前にあるすべてが吹き飛ぶぞ!射場としての意味がない!」


 そのあまりの破壊的光景にカウラはそう叫んでいた。そしてかえでもまた祥子が撃てば何をしているかを察したように静かに祥子に寄り添った。


「祥子君。射場で君の力は見せびらかすような安い力なのかい?甲武海軍の誇る『二大法術師』と呼ばれた君の力が安売りされる様は僕には耐えられないな……それにここはうるさい姉さんが自分の場所だと認識しているところなんだ。君にとっては頭の上がらない関白殿下の狩場なんだよ。あの祥子君が吹き飛ばした小型車は姉さんのお気に入りの的だった。それを祥子君は粉末にしてしまった……これ以上の無礼をあの気の短い姉さんが許すと思うかな?」


 かえでのかなめの存在を示す言葉は祥子には効果的だった。祥子はその言葉を聞くと畳んであったバレットのバイポットを展開してとりあえず射場にそれを置いた。


「そうか……それは困る。折角、あの無能な小次郎から取り戻した陸奥守の官位を取り上げられるのは折れには耐えられない屈辱だ。それに関白殿下はは公方様とは御昵懇と聞いているから奥州探題の位も取り戻してもらえると言う話だったがそれも無しとなれば……かつての前世である政宗公が家康に食らった百万石加増を反故にされた時と同じ目に遭うのは御免だ。かえで!何か案は無いか!」


 表面上は何も変わら異様に見えるが内心取り乱しているらしい祥子を見て誠は祥子は権威に弱く、かなめには絶対逆らえないと言う事実を目の当たりにした。

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