第173話 自分はまともだと思っている二人の変態女
「伊達!貴様は何をしている!」
誠のズボンを引きずり下ろしパンツに手を伸ばそうとする祥子に向けてカウラは激高してそう叫んだ。
「ちょうどいいところに来た。これから俺は誠と『衆道の交わり』をする。俺の喘ぎ乱れる様を堪能しろ。俺の美しさを目に焼き付ければいい」
自信をもってそう言ってパンツに手をかける祥子の手をかえでがなだめるように優しく止めた。
「祥子君。こういうことは双方の合意があって初めて成り立つんだ。僕も誠君とそんな関係になりたいと思っているし今もその衝動を抑えるのに必死なほどなんだ。でもそれは『愛』ではないのだよ。それに僕も君も女だ。『衆道の交わり』に使わない場所もちゃんと使うことができる。誠君も初めてはそちらを使いたいと思っていると思う。まあ、君も僕もそちらの方が女性のそれより好きなのは君と愛し合ううちによくわかったが……相手を思いやることは大事なことなんだよ」
かえでのなだめるような口調に祥子は手を止めた。誠はその会話を聞きながら助かったと言う事実と二人の嗜好が一般のそれとかなりズレていることは理解した。
「そうだな。かえで!貴様の言うことは何時ももっともなことばかりだ!俺としても焦りすぎたと反省している。ただ、茜から聞くところによると貴様は相当に淫らな悪女だと言う!そのような女に俺が誠の妻になったと言う事実を消させるわけにはいかない!貴様は誠と別れろ!俺は誠の妻になる!」
相変わらず理解不能な思考を発揮する祥子にかえでは怯むどころか茜に祥子が何を吹き込まれたかを全て知っているかのような余裕の笑みを浮かべていた。
「なるほど、茜警部は君の幼馴染だったね……人の心を理解しようとしない法律書と結婚している彼女の言葉に祥子君は毒されているようだ。それと淫らと言うのなら祥子君もそちらの方は相当好きだと聞いているよ。君は作戦終了後は全隊員と三日三晩犯され続けるのが何よりの楽しみだと聞いているからね。そのことはあの法律家の妻である茜警部は知っているのかな?まあ、彼女にその快楽が理解できないからその部分が脳内からすっぽりと抜けて言う可能性は否定できないけど」
かなめの言葉に誠は唖然とした。
「俺の部下に褒美として俺を満足させる栄誉を与えるのをみだらな行為と言うのか!それを褒美をやる真正な儀式だ!その間に俺が快楽にふけるのはついでの話しであってこれは上官としての当然の義務だ!」
誠のパンツから手を離した祥子は腕を組んでその先天的な偉そうさを発揮してそう自慢げに話した。
『あのー、祥子さん。そんなことしてたんですか?性的な意味でかえでさん並にどこかぶっ飛んでると思ってたと行くとそこまで行くともうそれだけで一種の芸ですよ』
そんな言葉を口にした瞬間に自分があの粉々に砕け散った自動車と同じ運命を歩むことになるのを知っていたので誠はただ黙ってズボンを履いた。




