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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 新年度の『特殊な部隊』  作者: 橋本 直
第二十七章 破壊神と誠の三十センチ砲

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第171話 5.7㎜弾のはずが……変態魔砲ターミネーターの脅威

「誠!お前の妻となる女の強さをよく見て居ろ!」


 誠は内心『ハイハイ見てますよ』と祥子の全く人の話を聞かないことは分かっていたので付き合い程度の笑みを浮かべると銃を構える2メートルを超える長身の祥子に目をやった。


 祥子の銃は誠から見てもかなりの大型なのだが、祥子の女性としては大きな手から比べるとまるでおもちゃの拳銃のように見えた。


 そして、引き金が弾かれた。


 誠は手前に置かれたかなめがライフルでの至近距離に突然現れた敵に対応するためのスピード射撃用の100m先の万ターゲットを見つめていた。


 しかし、射撃音の後にまるで榴弾砲が着弾した時のような轟音が響いたので思わず誠はその着弾があった残骸と化した小型車の報に目をやった。


 その場には巨大な土煙が上がっていた。そしてその上空50メートルほどの高さに小型車だった鉄の塊が舞い上がっていた。


「次に行くぞ!」


 落下を始めた小型車に祥子は引き金を引いた。


 空中で小型車は粉々に砕け散った。


 誠はしばらくの間何が起きたのか分からずに呆然と鉄粉が視界の果てで降り注いでいる様を見つめていた。


「祥子さん……その銃の弾丸には小型の核でも入っているんですか?」


 祥子の射場のテーブルに置いた工場直送の5.7mm弾の箱はどう見てもランのP90のそれと同じもののはずだった。しかし、目の前で起きたのは1トン近い自動車が100メートル近く上空に吹き飛んだうえで粉々に砕け散ると言う光景だった。


「何を言う!これはクバルカ中佐が『同じ弾なんだ、これを使え』ということで渡された弾だ!何の仕掛けも無い!ただ俺の法術を軽く乗せて撃っただけだ!この程度では不満か?ならあの車のあった後ろの山を崩せば納得するのか?」


 いつものやたら偉そうな口調でそう言う祥子だが、確かにこんなことができる以上いくら威張っても構わないと、日頃見た目は8歳女児なのに法術白兵戦では触れるどころか近づくことすらできないランを見て居るだけに誠は納得した。


「御屋形様。御屋形様の愛銃をお持ちしました」


 車が100メートル上空に吹き飛び上空で粉砕されることで生まれた轟音のせいでその存在に気付かなかったこちらも誠より長身で背後に立たれたら気付かない方がおかしい千代が二つの長大なガンケースを手に誠と祥子の背後に立っていた。


「千代!ご苦労!それでは俺の愛銃バレットM82の二挺撃ちを見せてやろう!誠もこんな強い女を妻にできることの幸せに打ち震えるに違いない!ああ、もし誠が俺の強さに欲情して俺を犯したくなったらいつでもいいぞ!先ほど浣腸はしてきた!」


 誠は拳銃でこの威力の祥子の射撃が12.7mm弾を使用することになればもはや『災害』レベルの威力なんだろうと思うと同時にこの人はどうしてもそっちでされるのが好きな人なんだと思って何も言えずに立ち尽くしていた。

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