第166話 どうやら女ターミネーターは変態だが話せばわかるらしい
「そうだよ、ランの目は確か……それにだ。祥子は茜の言うことなら何でも聞く……まあ、かえでの影響を受けてるからそっち麺は諦めてね」
嵯峨は誠に向けてそう言って笑いかけた。
「そうなんですか?じゃあミニガンを持ち歩いたり、僕を性犯罪者にしようとしたりすることも茜さんにお願いすれば……」
一縷の望みをかけて誠は最後の白米を口に運びながらそう言った。
「ああ、祥子が部下全員を作戦終了後に最後の一滴まで搾り取るのはその筋では有名な話で、今は茜はそれは知らないけどそれを知ったら茜が嫌がって辞めさせるのは間違いないから性犯罪者にはならないと思うよ……ただ、祥子がかなめ並みに変態なドMなのは事実なんだから。変態のドMを妻に持つ以上、その要求に応えてやるのも夫の務めだよね。その結果お前さんがランの手を煩わせることになるのはそれは男として仕方のないことだと諦めるんだね……俺は好きモノの女性とは付き合ったことはあるけど変態のドMとは付き合ったことが無いから俺の意見は何の参考にもならないけどね」
嵯峨のある意味死刑宣告にも近い言葉を聞きながら誠は立ち上がった。
「じゃあ、茜さんと話してきます!茜さんから言えば祥子さんの変態行為をやめさせることもできるかもしれません!」
そう言って立ち上がる誠を嵯峨は生暖かい笑顔で見上げた。
「ああそう、好きにしな。まあ、あの部屋には祥子も千代もいるから三人でよく話し合うと良い。さっき言ったように祥子は指揮官として経験を積んでる。部下の要求に応えるのが上司としての役目だという理解がある。これまでの部下は祥子の性接待大歓迎だったからそれが当たり前だと思ってたけどお前さんはそれを望んでいないと分かれば理解してくれるかもしれないね。まあ、それでも証拠がドMの変態である事実は変えようがないから。よりコアなプレイをお前さんに要求してきてそれでそう言うことに嫌悪感しか感じない茜をドン引きさせる光景を想像するとそれはそれで面白い。まあ、どうなるか……後で茜にお前と祥子の漫才がどんなもんだった確認するつもりだから。どうなるか楽しみだね」
嵯峨はやる気が無さそうにそう言うとタバコを取り出して火をつけた。
『祥子さんも変態だけど西園寺さんみたいに話の通じない相手じゃない。かえでさんも僕の好みに合わせるということで露出変態行為で警察のお世話にこの一月なっていない。話せばわかる人なんだ……そうなれば……祥子さんと結ばれるのも僕の運命なのかもしれない』
誠は自ら女ターミネーターと結ばれる避けられない運命意外に『人外魔法少女』と女ターミネーターによって殺されるという自分の運命を変えることはできないと覚悟を決めて法術特捜の執務室を目指した。




