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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 新年度の『特殊な部隊』  作者: 橋本 直
第二十三章 『女ターミネーター』とミニガン

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第151話 どこまでもぶっ飛んだ発想の女ターミネーター

 そこでは怒鳴りまくるかなめとそれを長身で見下ろす隻眼の祥子の姿があった。


「陸奥守。何度も言ってるが、そのミニガンと背負ってる弾薬の入ってるラック。それ持ってどうやってこの車に乗るんだ?物理的に無理だろうが!そもそもオメエはデカいんだ。このリムジンだって身長は相撲取りよりデカいオメエが乗るので一杯一杯なんだよ!そこにミニガンとその1万発の7.62ミリ弾の入ったラックを背負って乗り込む……オメエ頭おかしいんじゃねえのか?」


 祥子の手には相変わらずミニガンが握られ、背には弾丸の満載されたラックが背負われている。一方の千代は背負っていた棺桶をハンヴィーの甲武ハッチを開けて中に運び込んでいるところだった。


「西園寺家の被官第一のこの陸奥守たるもの、丸腰で主君と同席するなど俺には出来ない!だからこのまま乗る!」


 頑として譲らない祥子だが、祥子の持っているミニガンと背負ったラックを見て誰もがそれは無理だろうという感想しか浮かばなかった。


「ああ、オメエの領国は西園寺家に寄進されてそん保護下にあるのは事実だ。でも、その上りはアタシじゃなくて親父に入ってる。親父の奴、政治資金が必要だって奥州の領地はアタシに譲らなかった。だからオメエの主君は親父だ。アイツは平民だけど荘園領主だから面倒ごとは親父に回せ!それよりアタシが言いたいのは物理的・空間的な問題を言ってるんだ!それとも何か?このレンタルのリムジンの屋根をそのミニガンでぶち抜いてオメエが乗れるように臨時的な処置でもしようってのか?」


 かなめはムキになってそう言い放った。その言葉に祥子は気が付いたようにミニガンの銃口を上げた。


「さすが関白殿下。このリムジンの屋根をミニガンで吹き飛ばせば俺も楽にこの車に乗って関白殿下の護衛と言う任務を果たすことができる!ではさっそく……」


 そう言ってミニガンをリムジンの屋根に向けようとする祥子にその場にいる全員が飛びついた。


「伊達!落ち着け!屋根が吹き飛んでこの寒空の中で貴様と同乗することになる私達の事を考えたことがあるのか?それにこの車はレンタルだ!自分が望んだら人の物を壊してもかまわないというのが伊達家の家訓なのか?」


 なんとかミニガンのスイッチから祥子の手を引きはがしたカウラがそう叫ぶ。


「そうよ、それに祥子ちゃんの脇にはかなめちゃんみたいに拳銃があるんでしょ?装弾数20発が自慢のFNファイブセブンが!祥子ちゃんは砲撃系の法術が使えるんだから敵なんてその銃で倒しちゃえばいいじゃないの!ミニガンが必要になるような飛行戦車に乗って襲って来るテロリストはこれまで見たことが無いから!」


 祥子を寮に引き込んだ張本人であるアメリアも祥子のあまりにぶっ飛んだ行動に慌ててその背負ったラックを祥子からは義と撮ろうと必死になって抱き着いた。


 誠もまたミニガンの束のように並ぶ銃身にしがみついて必死の形相で祥子を見つめた。

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