第147話 マッドサイエンティストとその被験者の乳牛女とその姉
「蔵人守様。それではいいラボをご紹介できますよ。そこは非合法ではありますが義体の特殊な性的嗜好に合わせてのカスタマイズを得意としている研究所です。あとで、連絡先をお教えしますので。それとアメリアさん。かえで様はいたって健康です。確かに一日2リットルを超える母乳を一般の食事で支えようとすれば無理が出ますが、わたくしが医師としてそんな無茶に耐えうる食事メニューを公安済みです。まあ、かえで様は遠からず軍務を離れて政治の道に進まれるお方……そうなれば戦いとは無縁……戦う必要が無くなればいくらでも胸を大きくしたいとお考えでそのプランもすでにできております。まあ、かえで様のお望みの通りにしますと一般的な直立歩行すら不可能になりますが……このリン、かえで様の為ならいかなる無茶も成し遂げる所存です!」
リンはそう言ってまずはかえでにいつもの無表情に軽い笑みを浮かべ、そして次に心底明るい笑みを誠に向けてきた。
『リンさん……かえでさんをほとんどエロゲの人体改造モノの化け物巨乳状態にして僕を呆れさせてかえでさんから僕を奪い取ろうと考えているんだな……相変わらず腹黒い……』
そんなどうでもいいことを考えている誠の耳に大きな湯飲みをテーブルに叩きつける音が聞こえてきた。
そんな音を立てるのは自分が話題の中心にいないと気が済まない自己中心的な思考の持主のかなめ以外には居なかった。
「おい、乳牛女!そんなに乳が異様に出る化け物の胸が自慢か?そんなんだったらこの近くにも牛飼ってるところがあるからそこに住め!目障りだ!」
これまで自分の権威を見せつけていた祥子と自分のおもちゃとして認識している誠が喧嘩中のかえでと会話をしているのが明らかに気に入らないという調子でかなめはそんな嫌味を言う。
「姉さん、この寮のオーナーは僕だよ。まあ、僕の乳を誠君が味わうためだけの施設とここを認識するようにして寮生全員に出て行ってもらうというのもアリかもしれないが……それでも良いのかな?オーナーの権限でそれくらいは出来るんだ。自分の力だけでは慣れて当然の関白にもなれなかった姉さんは今でも誰も入居者が居ない義基お父様から買ってもらったマンションに戻ってあの廃墟のような部屋に閉じこもるのがお似合いかもしれないがね」
かえでの反撃もこちらも容赦がなかった。ただ、その巻き添えを食らう二人の女子の顔色は変わった。
「かえでちゃん!なんで私達までかなめちゃんがかえでちゃんを怒らせた巻き添えを食わなきゃいけないのよ!それにその大きさで一切垂れていないのに人工じゃないなんてすごいねっていつも褒めてるのは私じゃないの!」
「そうだ!今回は西園寺が悪い!日野が少し頭がおかしいのは既に分かっていることだ!それを見下すとは人権意識のかけらもない人間だな!貴様の父を見習え!」
アメリアとカウラの怒りの矛先はかなめに向いたが、自分を構ってくれる人がいればそれで満足というまるで子供のような性格のかなめはそれをまるで無視して満足そうに渋い茶を啜っていた。




