第143話 変態女ターミネーターの家臣もまたド変態だった
そんなかなめが祥子に導かれて去っていく中、一人残された千代は皿の料理を誠に差し出した。
「これは祥子様の誠様のモノになられた真の証……お召し上がりを」
誠がこれまで食べた汁物の中で最高の味と感じた『じゃっぱ汁』の椀を下げて差し出された皿の上には笹かまが10個乗っていた。しかし、その笹かまが正体不明の粘液でところどころ白く変色している様子に誠は疑問を感じて千代の顔を見上げた。
「はい、これは伊達家の所領の名物の笹かまです。ただ、祥子様が誠様のモノになられた証として祥子様は丹精を込めて最愛の一工夫を凝らして誠様の為にお作りになられました。どうぞ、祥子様ごとお召し上がりください」
千代の言っている意味がしばらく理解できない誠は笹かまの一つを箸でつまんだ。
明らかに糸を引く透明な粘液に白いものが混じるものに誠は嫌な予感しかしなかった。
「あのー千代さん?この笹かま。腐ってはいないですよね?糸引いてますけど……それとこのねばねばした透明の液体は何です?」
誠は嫌な予感に導かれるままに千代にそう尋ねた。
「はい、その10個の笹かまは全て祥子様の胎の中で熟成させた一品です。それを味わうことで真に祥子様が誠様のモノになられた証……ささ、ご賞味を」
予想した最悪の回答が千代の口から出たのにげんなりした誠だが、近いものは数か月前にかえでに無理やり食べさせられて毒ではないことは知っていたことと、もしこれを食べきらなかった際には怒り狂った祥子のミニガンでひき肉になる運命が自分を待ち受けていることは分かっていたのでとりあえず口にした。
少し匂いを放つ笹かまだが笹かま自体は別に不味いわけではない。誠はなんとか千代に悟られまいと無表情を作って笹かまを食べ進んだ。
「それで、お願いがあるのですが……」
どうしてもいやらしい光景を想像してしまう誠に向けて千代はそう言ってきた。
「はい、何でしょう?」
すでに、千代が祥子と同じ黒い皮のズボンを脱いでパンツの中に手をツッコんでいる光景を見た時点で誠は次に何が出て来るのか70%くらいの確率で想像がついていた。
千代の手に握られていたのは普通サイズの笹かまをはるかに上回る大きさの笹かまだった。千代の体温でほんのり湯気が立っているのが見える。
「祥子様が誠様のモノになられるということはこの原田千代も誠様に身をささげることを誓うことになります。ですので、祥子様のモノをご賞味いただいた後にはこの私の中で熟成させた特別製の笹かまをご賞味いただければこの千代、この上なき幸せと存じております」
祥子の胎の中にあったという10個の笹かまを食べ終えた誠に千代はその極太ロングサイズの粘液まみれの笹かまを誠の前に差し出した。
その様子をカウラは呆れつつ、アメリアは思惑通りという顔で見守っている中、誠は千代の最上級の笑顔に見守られながらその表面に糸を引く粘膜で覆われた笹かまを頬張った。




