第134話 状況は……ただ変態女が一人増えただけだった
「うるせえ!何時だと思ってるんだ!」
誠の舌と股間が何かに接触した瞬間に誠の部屋のドアがいきなりぶち破られた。
さすがの異常事態に軍人らしく祥子と千代はそのまま誠のベッドから飛び降りて身構える。
二人の裸体が消えた先には同じく全裸のかなめが立って怒りの形相を向けて誠をにらみつけてきていた。
「あのーさすがに西園寺さんの相手までは僕は一度にやるのは無理なようですよ。僕は童貞なんで」
誠は寝ぼけ眼と千代の股間から漂ういやらしい香りにすっかり理性がぶっ飛んでそんな間抜けな言葉を口にしていた。
「神前!オメエは良い!というか、なんでそんなアタシも見たことも無いようなデカい状態になってる!というか……蔵人守!」
かなめはほぼ明かりの無い状況でもその目に仕込まれた赤外線カメラで横に控えてかなめに頭を下げる祥子と千代に目をやった。
「これは関白殿下。お騒がせしてしまったようで。今、俺が誠のものとなった証を直腸で味わおうとしていたところですので。それと、千代は女の何たるかを教えるべく誠に舌をいかに使って女を喜ばせるかをまなばせようかと……ご不満でしょうか?」
祥子はまるでそれが当然という態度でかなめに向ってそう言って来る。そのあからさまに偉そうな祥子の態度がかなめの『瞬間核融合炉』に火をつけた。
「いいわけあるか!それに何度も言ってんだろうが!コイツはアタシんだって……でも、神前もそんなに大きくしたままというのはかわいそうだ。おい、千代。アタシのを舐めろ。アタシはこいつのは申すこそ大きくなると見たからその間にアタシの準備を終わらせろ……蔵人守。オメエは自分の主人が奪われる様を屈辱を感じながら眺めてろ……いいか?」
月夜の光がかなめの顔を照らしていた。誠がそこに見たのは淫女のそれだった。
状況はまったく変わっていない。それだけは誠にも理解できた。
「千代、関白殿下をお慰めしろ。それでは関白殿下。俺は関白殿下の素晴らしい裸体で自分を慰めますのでご堪能を」
祥子はそう言うと誠のベッドに上がってくるかなめを見つめながら床にどっかりと腰を下ろして股を開いた。
「それでは、関白殿下。失礼します」
全裸の千代はそのまま誠の股間に顔を近づけて来るかなめの背後に回り込もうとしている。
『なに?この状況……まったく救いになってないんですけど。相手がほぼ初対面の祥子さんから西園寺さんに変わっただけで、僕の屈辱的状況は一つも変わっていないような気がするんですけど……』
誠はそんなことを考えながら自分の物を握って誠を見つめ満面の笑みを浮かべて来るかなめには何も期待しないことを決めた。




