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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 新年度の『特殊な部隊』  作者: 橋本 直
第二十章 『社会不適合女』増殖す

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第127話 純情にして破廉恥、ターミねーちゃんの矛盾

 祥子の顔が信じられない速度で真っ赤になった。そしてその目がゆっくりをそしてまるで怯える子犬のような雰囲気で誠に向いてくる。


「おい、誠。貴様は俺になんと言った?」


 あくまで威厳を保とうとそればかりに集中するような態度でテーブルの上の祥子は誠を見つめてそう言った。


「祥子さんは強くて素敵だって言ったんです」


 誠は半分は自棄になっていたがそんなことは顔に出さずに優しくそう語りかけた。これも西園寺姉妹というどうしようもない社会不適合女性との暮らしの中で身に着けた誠の生きていくための知恵だった。


 祥子は静かに起き上がるとそのまま誠の隣に立つかえでに目を向けた。


「そうだ、俺は日野の物でもあるんだったな……誠の言葉は俺にはまだまぶしすぎる……日野……あの時以来だな……俺をかわいがれ。思う存分だ」


 2メートル近い長身でそう迫力のある雰囲気でかえでに迫る祥子だがかえではまるで怯む様子もなくあたかもそうするのが当然というように祥子の腰に手を回して抱き寄せた。


「祥子君。君の魅力は僕はよく知っているよ……その強引なところも君の魅力の一つでそれに君が価値を見出しているのは確かなんだけれども……恋には相手を知り尽くす必要があるんだよ。君が誠君のものになりたければもう少しそこの当たりを学ぶべきかな……詳しいことは僕の部屋でお互いに快楽にふけりながら話そう……」


 そう言うとさも当然というようにかえでは祥子を連れて食堂を出て行こうとする。それについていくのは祥子の被官である千代だった。リンはただ一人その場に残り周りを見回していた。


「ああ、ちょっと待っててね♪部屋にちゃんとしたビデオカメラを取りに行くから!」


 アメリアがそう言って立ち上がろうとしたところをかなめが強引に引き留めた。


「なによ、かなめちゃん。邪魔じゃないの」


 文句を言う祥子の長身と比べると普通に見えるが十分長身のアメリアの顔をかなめはにらみつける。


「なんでオメエがあのかえでと祥子の変態百合行為に加入するんだ?しかもオメエのビデオカメラはプロ用の高解像度の奴だったな……何に使うつもりだ」


 かなめの問いにもアメリアはわくわくに包まれた笑顔を崩すことは無い。


「ああ、祥子ちゃんはかえでちゃん達と事に及ぶときはそれを記録に残してくれってお願いされてるのよ。それをアングラサイトにあげて晒してほしいって……当然無修正で」


 あっけらかんとアメリアはそう言った。


「アメリア。貴様の言葉にはいくつか警察官としてはあるまじき発言があったな。アングラサイトに出入りしていること自体がかなり問題だ。それに無修正のそう言った動画を上げることは立派なわいせつ物陳列罪という犯罪だ」


 カウラは冷静にかなめから何とか逃れようと暴れるアメリアに向けてそう言い放った。


「良いじゃないの!見つからなきゃいいのよ!お巡りさんだってうちより暇じゃないでしょ?」


 誠は思った。『特殊な部隊』も立派な『武装警察』でお巡りさんであるということを。

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