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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 新年度の『特殊な部隊』  作者: 橋本 直
第十八章 誠を狙う新たな変態

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第106話 ターミねーちゃんの弱点

「かなめちゃんも心配性ね……確かに常に祥子ちゃんは重武装で隊舎をうろつくでしょうけどかなめちゃんは彼女が『伊達政宗の生まれ変わり』を自称している事実と自分がそれゆえに祥子ちゃんには絶対に勝てるという事実を忘れてるわよ♪」


 あくまで明るくアメリアはそう言った。


「伊達が異常性癖の持主の生まれ変わりを自称しているのとこの同類の西園寺が忘れていることが何かあることと何の関係があるんだ?」


 端末の終了を終えったカウラはそう言ってアメリアをにらみつけた。


「カウラちゃんも『ラスト・バタリオン』でしょ?特に東和でロールアウトしたわけだから東和で普通に高校生が習う……いいえ、文学部の日本史学科の習うレベルの知識は頭に入ってるんじゃないの?伊達政宗の行動理論にはある共通点があった。だから似たようない女性癖の持主がわんさかいたその時代で唯一生き残ることができた。その伊達政宗の行動原理を生かせばかなめちゃんは茜ちゃんと同じくあの祥子ちゃんをまるで子犬のように扱えるようになるわよ♪」


 あくまで軽くそう言って見せるアメリアの態度がかなめの『瞬間核融合炉』に火をつけ身長のはるかに高いアメリアの襟首をつかんで引っ張りまわすといういつものパターンに突入した。


「おい、腐女子。テメエ、政宗はBLだとか抜かしてたな。でもアイツは女だ。確かに百合だがアタシにアイツと寝ろと言いたいわけか?アタシの『女王様』としてのテクニックでかえで並みのドMであるアイツを徹底的に凌辱開発して従えろと?」


 かなめの発想はまるでかえでのそれだ。誠はかなめの言葉を聞きながらそんなことを考えていた。


「違うわよ。かなめちゃん、あなたは『関白太政大臣』でしょ?伊達政宗は攻めてきた『関白太政大臣』である豊臣秀吉に死に装束に棺桶を担いで命乞いをしてそれからは秀吉の言うことは何でも聞いているふりをした。そしてかなめちゃんの愛人の麗子ちゃんは徳川家康の子孫。政宗も家康やその子供の将軍たちのご機嫌を取るために自ら台所に立って料理を振舞ってご機嫌を取って外様大名が次々と消えていく時代を生き延びた。祥子ちゃんの弱点……それは『権威に弱い!」


 アメリアはかなめを振りほどくとびしっと右手の人差し指でかなめを指さしそう叫んだ。


「つまり弱い奴には強いが強い奴にはいくらでも媚びを売るというわけか……最低だな」


 カウラは吐き捨てるようにそう言った。


 そしてその言葉を聞いた途端かなめの表情は満面の笑みに満たされることになった。

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