シェフ:よつ葉ちゃん
現役看護師さんの菜須よつ葉様からいただきました!
以前書いた「なろう大学附属病院には天使がいるらしい。~コロナワクチンを受けに行った僕の話~」の続編です。
ワクチン接種2回目の向井さんです♡
やっぱりワクチンは2回打たないと効果薄いですもんね!
なろう大学附属病院の予防接種は人気が高く倍率100倍の難関を突破して、無事に1回目の予防接種を受けることができた向井さん。3週間が過ぎ本日2度目の予防接種。
「今日もよつ葉ちゃんかな?」
そんなことを思いながら受付を済ませて待合室で待機をしている。その時、目の前をよつ葉ちゃんが数人の看護師さんと通っていく。今日もよつ葉ちゃんに打ってもらいたいなぁ。縄では大変な思いをしたけど、注射自体痛くなかったし副反応も全く無かった。腕が筋肉痛になるだの、熱が出るだの聞いていたけど怖いくらい何も無かった。今回もそう思って楽観視していた。
「向井さ〜ん、お待たせ致しました。診察室へどうぞ」
おっ、よつ葉ちゃんだ! よし、気分上々に診察室へ進んでいった。
「向井さん、こんにちは。前回の注射後はどうでした?」
「筋肉痛も熱も出ませんでした」
「そうですか。今日の体調はどうですか?」
「問題ないです」
医師とのやりとりを横でニコニコしながら見守っているよつ葉ちゃん。今日はここで打つのかなぁとぼんやり思っていたとき
「それでは向井さん、処置室の方へどうぞ」
「はい」
よつ葉ちゃんのエスコートで移動。そしてそこで違和感に気がついた。椅子に座った看護師さんが待っていた。思わず疑問がもれた。
「あれ?よつ葉ちゃんじゃないの?」
「よつ葉は昨日でした。今日はドクターのサポートです」
「それじゃあ、今日は?」
「ふふっ、頑張ってくださいね」
何やら怪しい笑顔を残して診察室へ戻ってしまったよつ葉ちゃん。
「さぁ、向井さん。どうぞ」
「はい、よろしくお願いします」
「看護師の小野です。よろしくお願いします」
「お願いします」
「それでは消毒しますね」
小野看護師のこの声と共にカーテンがヒラヒラと動いたかと思ったらこちらの様子を覗いている面々が。そしてヒソヒソ話し声が聞こえてくる。
「今日、おのっちなんだって!」
「そうそう」
「お気の毒にね」
「お気の毒通り越して、ご愁傷様でしょ」
「アレでも一応免許所有してるから大丈夫だって」
「そんなもんか?」
「ん?何か聞こえてきませんか?」
俺はつい声に出てしまっていたようだ。
「あー、紺野や土屋が見学にくるって言ってたから、それで賑やかなのかもしれません」
「そうだったんですね」
「それでは打ちますね」
この声と共に、カーテンの裏で声が聞こえた。
「いよいよだな」
「私、絶対ムリ」
「俺も小野なら日を改める」
なに?なんですと? この人ダメなの?時すでに遅し
「いだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「嫌だなぁ、まだ針刺しただけですよ。これから薬液入れていきますね」
「ムリっす!もうダメです!腕が死ぬぅぅぅ」
「大袈裟な〜、よつ葉よりもマシですよ俺」
「いやいやいやいや、よつ葉ちゃんの方が良かったです。痛く無かったからぁぁぁ〜」
「薬液入れますね」
「まだだったんですか?」
「はい、騒がれていたので」
カーテンの奥では、紺野班メンバーの笑い声と小野君の処置の下手さの非難の声が漏れていた。
「はい、お疲れ様でした。終わりましたよ」
「ありがとうございました」
言葉少なに処置室を後にする向井さん。この後、筋肉痛に悩まされて微熱に苦しむ事が安易に予想された。
コレをこっそり見ていた、たこす様。2回ともよつ葉ちゃんで良かったのかも。と密かに思っていた。
よつ葉ちゃんに打ってもらってほんとよかったわー(〃´ω`〃)
ありがとー、よつ葉ちゃーん!




