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ユグラシア冒険記 —幼なじみに連れられて、未知の大陸を冒険することになった件—  作者: ヨダカカツキ
第四章 ブルドア国首都ガリア市

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第三十四話 共鳴と、破壊と。

引き続きメイは扉と格闘している。

恥ずかしさを隠すようにラウルもそれに参戦しているが、

恐らくダメだろう。


かなり頑丈なつくりだ。

キセキの式が使えれば、紫炎・斧とか紫炎・ハンマーとかで行けそうな気もするが、肝心の式力を奪われ、キセキはその場に座り込んでいる。


エルデネの炎も使えない。


俺は——なぜか何の影響もなかった。

……なんでだ?俺も式術者なんだけど。


アイネは、この状況に狼狽えている。


……ん?


「アイネ……なんか、髪の毛、逆立ってないか?」


アイネの髪が、黒い石に引き寄せられるように逆立っている。


「ちょっと、メイ、ラウル静かにしろ」

俺が言うと、二人は扉を蹴るのを止めた。


耳を澄ますと微かに──キィンという共鳴するような音が聞こえる。


「アイネ……石に近づいてみてくれないか」


「え?わ、分かった」


アイネはゆっくりと石に歩み寄っていく。

──共鳴音が、ひときわ大きくなる。


明らかに、アイネとの距離が関係している。


アイネは、引き寄せられるように石に近づいていく。

石の目の前に来ると、アイネはそっと石に手を触れた。


直後。


大きな共鳴音が部屋中に響き渡る。

俺は思わず耳をふさいだ。


そして──


石が、激しく揺れ始めた。


やがて、石の頂点にひびが入る。


ひびが、縦に走っていく。


「アイネ!」

俺はアイネに近づき、石から遠ざけた。


直後──石は割れ、飛び散った。


アイネをかばった俺の体に、破片が降り注ぐ。


やばい。


そう思った直後、透明な壁が俺たちを包み、破片を弾いた。


「……ガーディアン」


式術が、発動した。


発動条件がまだ良くわかっていない俺の式術だが、それが使えると言うことは。


「エルデネ……あれ、インフェルノ、だっけ。やってみて」

俺は言った。


エルデネは、再び右手から火球を出す。


先ほどは饅頭サイズだった火球は、みるみるうちに膨れ上がる。


「うん、いけるね。──じゃあ、部屋ごとぶっ飛ばしますか」


式力が使えるとなれば──この火の玉女を止められるものはいない。


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