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ユグラシア冒険記 —幼なじみに連れられて、未知の大陸を冒険することになった件—  作者: ヨダカカツキ
第三章 ブルドア国パルファム市

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第十八話 帝国のルールと、市長の狙いと。

それから、数時間が経った頃だろうか。

三人は帰ってきた。

この街に着いたのは昼くらいだったのに、もう日が落ちかけている。


「おーっす。何か分かったー?」

あくびをしながら、エルデネが言った。

これまで寝ていたことを隠そうともしない。


「お前……寝てただろ。まあいいや。色々分かったぜ」

少し呆れた顔をしながら、ラウルが言った。



「──まずこの街、パルファムの市長はダゴスという男だ。

年齢は五十過ぎ。どうやら、別の街から最近こっちに来たらしい」


「なんで?引越し?」

説明を始めたラウルに、キセキが聞いた。


「いや──いわゆる左遷だ。元いたガリアという街の方が、ランクが高いらしい」


「ランク?街にランクがあるのか?」

俺は聞いた。


「どうやら、この大陸では街にランクが付けられているみたいだ。このパルファムはEランク。

──アーカーシャ領内では、最低ランクみたいだ」


「……私たちのような遊牧民は、ランク外だって。失礼しちゃう」

アイネが口を膨らませながら言った。


──ロッド大陸でも、冒険者のランクや、式術の式位などはあった。

だが、街や国にランクなんて存在しない。


……というか、その発想がない。


「そのランクはどうやって決まるの?」


「帝国への貢献度らしい。財政、技術、人材。総合的に判断されるんだと」


「もしかして、それ──ユルガン族の土地を狙っているのと関係ある?」

キセキが言った。


ラウルは少し驚いた表情をして笑った。


「お前、ガキのくせに頭いいな。その通りだ。

ダゴスは、近隣の土地を接収し、領土拡大を狙っている。

それを帝国への貢献とし、街のランクを上げるつもりだ」


「よくそんな情報、こんな短時間で集めたな」

俺は、感心した。


「私が声をかけたら、皆色々教えてくれたわよ」

メイが胸を張った。


「……剣を握りながら睨みつけながら、な」

ラウルが補足する。


なるほど。──脅しか。


「……あまり良いやり方ではないとは思ったけど……」

メイが目を伏せる。


良心の呵責というやつか。


しかし、メイは自分のやり方を貫く女だ。


逆らえるわけもないだろう。


「じゃあ、そのダゴスってやつをぶっ潰せばオッケーってことね」

エルデネが指を鳴らす。


──こいつもこいつで物騒だ。


俺たちがそこで話をしていると、門のあたりが騒がしくなった。


すると、そこから武装した兵たちが数十人、こちらに向かってくる。


「あ、やべえ。──つけられてたか」


ラウルが額を叩く。


なんでも完璧にこなすラウルでも、失敗はある。


だが──多勢に無勢。しかも敵地。


……どうする、俺たち。


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