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ユグラシア冒険記 —幼なじみに連れられて、未知の大陸を冒険することになった件—  作者: ヨダカカツキ
第十二章 ロッド大陸テオロッド国

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第百二十六話 ユイト=カタギリの正体

それから、大人たちが色んな話をしていたが——正直、俺はあまり聞いていなかった。

ちらちらとアイネの方を見ながら、たまに目が合って嬉しくなったりしていた。

しょうがないだろ。

思春期なんだよ。


話が終わると、父さんは俺に端末を渡した。

「アラタ。いつの間にかお前も立派になってたんだな。俺は嬉しいよ」


父さんに褒められるのなんて——何年ぶりだろう。俺は照れ臭くて、うまく笑顔を作れなかった。


「——で、どうするの。これから」

俺が聞くと、頭を掻きながら父さんは言った。


「正式に国交を結ぶ。言ってしまえば——大陸間同盟だな。向こう、ユグラシアに一度行かないといけないが、母さんが許してくれるかな」


「……だったら、みんなで行けばいいじゃん。どうせ、仕事は一年先まで終えてきてるんでしょ?」

俺が特に考えなしに言うと、父さんは手を叩いた。


「そうか!家族旅行だ!アラタ、昔約束したっきり——行けてないだろ。そうすればいいんだ」


「そんなことより——二人とも。俺たちに話すことがあるんじゃないの?」

俺は父さんとタツオ叔父さんを見た。

俺の横で、キセキも同じ目をしている。


追求の目。

父さんはそれで察したように、ため息をついた。

「おい。タツオ。お前のせいだぞ」


タツオ叔父さんはいつもの表情だ。

「そろそろいいんじゃない?もう、子どもでもないし」


「成人したら言おうと思ってたんだけどなぁ。くそ、一緒に酒を飲みながら話す予定が……」


「ユイト、酒なんか飲まないじゃん。ミサキじゃあるまいし」


「……そういや、イエナとミサキは?」


「これから汽車で向かうって。今日中には着くんじゃないかな。テリーズとカイも、船で向かうってさ」


その話を聞いて、俺は少し震えた。

——さすがに怒られるんだろうなぁ。

今にもエーテルリンクが来るかもしれない。


やはり、父さんとは怖さの質が違う。


そして……ミサキ叔母さん。


あの人がキレたら……想像もつかない。

横を見ると、キセキがカタカタ震えていた。


どうやら気持ちは一緒のようだ。


俺は、その気持ちを振り切って父さんに言った。

怖がっていても仕方ない。


「母さんがミライとかユフィアを連れてきたら話せないだろうから、今のうちに教えてよ。——父さんたちは、何者なの?」


俺は、気になっていたことを聞いた。

文脈判断ができないほど、子どもじゃない。


父さんとタツオ叔父さんは——きっとこの世界の人間じゃない。

父さんは、しばらく黙って俺を見ていた。

それから、諦めたように話し始めた。


俺たちの知らない——親たちの物語を。


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