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ユグラシア冒険記 —幼なじみに連れられて、未知の大陸を冒険することになった件—  作者: ヨダカカツキ
第十二章 ロッド大陸テオロッド国

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第百二十五話 俺の知らない物語

アーカーシャとの対話は続いた。


『アラタの式力は非常に興味深い。これまでに類を見ない力です』

アーカーシャは言った。


「ほう。四千年の式術の歴史の中でも、見たことがない、と」

サイレス叔父さんが言った。


『自動的に体を守る力。それに、力を増幅させるという力。もはやそれは、式術なのかすら分かりません。それにキセキ。式を奪い取り、操る式術などこれまでの歴史にはありません』


「お前、そんなことやったのか」

タツオ叔父さんはキセキを見た。


『アラタ、それにキセキ。二人の力はこれまでの式術とは大きく異なります。まるで、突然この世に現れた力のようです。ユイト。何か理由を知りませんか』


「アラタは生まれた時から陽気な髪の色してるからなぁ……」

父さんは見当違いなことを言っている。


タツオ叔父さんが一人でぶつぶつ言った後、話した。

「アーカーシャ。もしかしたら、それは僕らが別の世界から来たことが原因かもしれない」


——は?

別の世界?


『あなたたちはこの世界の人間ではないということでしょうか?』


「そう。遥か昔の世界の人間。多分、アーカーシャよりも先輩だよ」


俺は、父さんを見た。

なんの話だよ?

父さんは、小さく頷いた。

——マジかよ。


なんだよその衝撃の事実。


「僕は、ノクスとの戦いの後——黒の式について調べた。式力の根源、式術の仕組みについてね。ノクスが残した数式がある。あれと僕の研究を合わせて、アーカーシャに伝えれば、何か分かるかもしれない」


『タツオ、それは素晴らしい提案です。式術の解明を数学的にアプローチしていたのは、フラーシャです。彼は、大抵のことは数学で解決するという思考でした』


「お前と気が合いそうだな、タツオ」

父さんが呟いた。


「そうだね。次の目標は——フラーシャを復活させるってのもいいかもね」


なんだか、俺の知らないうちに大人たちが盛り上がっている。なんにせよ——大陸間戦争みたいなことにはならなそうでよかった。


難しいことは大人たちに任せて——アイネにテオロッドの案内をしたいなぁ。

俺はそんなことを考えていた。

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