#10気づいているのは周りだけ
※理解できない相手と、離れられない話です。
ミアが食堂に入ると、すでに二人は並んで座っていた。
(もう、この並びは完全に固定ですね……)
ライ様は無言でパンをちぎり、ハルモン様は書類を片手にスープを飲んでいる。
「ミア、今日は研究所に行くから。昼は戻らないと思う」
「あっ、はい! かしこまりました!」
ライ様は黙って食べ終えると、カップに茶を注ぎ、無言でハルモン様の前に置いた。
(……夫婦?)
食べ終えた二人は、一度部屋に戻った後、荷物を持ちすぐに階段を降りてきた。
玄関で見送りをする。
「留守番よろしくね、ミア」
「はい!」
それから、
「ライ君、行こ」
ハルモン様は、当然のように言った。
ミアの目がまた光る。
(護衛……ですよね?)
二人が出た後。
ミアは、そっと客間を確認した。
整いすぎている。
(……使ってない)
静かに扉を閉める。
次にハルモン様の部屋へ向かう。
部屋の中に入ると、全体的にいつもより整っている。
あちこち様子を伺いながら、部屋の奥のベッドに近づく。
一見、変わった様子はない。
でも、枕の跡や布の寄りが、ほんの少し違う。
ミアは、口元を押さえる。
(あっ)
叫びはしない。
でも、内心は花火が上がっていた。
ミアが食堂に入ると、すでに二人は並んで座っていた。
(もう、この並びは完全に固定ですね……)
ライ様は無言でパンをちぎり、ハルモン様は書類を片手にスープを飲んでいる。
「ミア、今日は研究所に行くから。昼は戻らないと思う」
「あっ、はい! かしこまりました!」
ライ様は黙って食べ終えると、カップに茶を注ぎ、無言でハルモン様の前に置いた。
(……夫婦?)
食べ終えた二人は、一度部屋に戻った後、荷物を持ちすぐに階段を降りてきた。
玄関で見送りをする。
「留守番よろしくね、ミア」
「はい!」
それから、
「ライ君、行こ」
ハルモン様は、当然のように言った。
ミアの目がまた光る。
(護衛……ですよね?)
二人が出た後。
ミアは、そっと客間を確認した。
整いすぎている。
(……使ってない)
静かに扉を閉める。
次にハルモン様の部屋へ向かう。
部屋の中に入ると、全体的にいつもより整っている。
あちこち様子を伺いながら、部屋の奥のベッドに近づく。
一見、変わった様子はない。
でも、枕の跡や布の寄りが、ほんの少し違う。
ミアは、口元を押さえる。
(あっ)
叫びはしない。
でも、内心は花火が上がっていた。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
この関係がどう転ぶのか、見守っていただけると嬉しいです。
次回、『王都』。
ハルモンの仕事の付き添いをすることになったライ。
今まで知らなかったハルモンの一面を徐々に知っていくことになります。
二人の関係を観測する新キャラも登場します。
いつも通り、明日の午前中に更新予定です。
よければブクマや評価、コメントなどいただけると励みになります。




