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#7眠りの距離

※理解できない相手と、離れられない話です。


今日は短めなので、後ほどもう一本投稿します!

食事を終え、部屋で休んでいると、外が暗くなってきた。


ハルモンがランプを持って近づいてくる。


「軟膏塗り直そう。傷見せて」


包帯を解き、傷口にあてていた布を取り外す。


ハルモンは傷口を覗き込んで確認すると、再び軟膏を塗り付けた。


塗り終わると再び布をあてて、先ほどと同じように包帯を巻いていく。


「……これでよし。あと、今日は『よく眠れる薬』も飲んでおこう」


「……よく、眠れる?」


「うん。今日は怪我してるし、ちゃんと休めた方がいいよ」


ハルモンは、紙に包まれた薬とコップを差し出した。


「傷はぐっすり寝ている間に良くなるんだ。……これ、苦くないよ」


俺は一瞬躊躇したが、さっき一人でいた時の痛みを思い出し、薬を飲むことを受け入れた。


俺が薬を飲み終えたことを確認したハルモンは、ランプの明かりを落とす。


部屋の中が完全に暗くなった。


「……おやすみ」


ハルモンのその言葉は聞こえていたが、返事はできなかった。



















気がつくと、賑やかな生活音が耳に入ってきた。


ぼんやりしながら、窓の方を見る。


すでに、日は高く登っていた。


「…………はっ!?」


ベッドの上で勢いよく体を起こした俺を、ハルモンはにこにこ顔で見ていた。


「おはよう。……よく眠れたでしょ?」



















ハルモンの薬のおかげで盛大に寝過ごし、出発は昼過ぎになった。


「そういえば、傷の様子はどう?」


「傷……?」


ハルモンに言われて、俺はようやく思い出す。


(そうだ。手を怪我したせいで寝かされたんだ)


包帯の巻かれた上から軽く触れてみるが、痛みはない。


包帯と布を外すと、ほとんど傷が塞がっていた。


「……治ってる」


「よかった! ……ね、すぐ治るって言ったでしょ?」


そう言って、ハルモンは満足そうな笑顔を浮かべた。


俺は今更ながら、天幕生活中に女神呼びがあれだけ広まった理由に、納得した。



















ここまで読んでいただきありがとうございます。

この関係がどう転ぶのか、見守っていただけると嬉しいです。

よければブクマや評価、コメントなどいただけると励みになります。

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