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ハワイとの別れ

翌日、ジョンの船でパンケーキにメープルシロップたっぷりの朝食を食べ終わってから、切り出した。


「ハワイの復興も順調だよね」

「そうだな、おまえのおかげでもあるぞ」

「あはは、もっと言ってくれてもイイよ、えへへ」


「それでね、そろそろ日本の様子が気になって来てるんだ」

「だろうな、生まれ故郷だしな」

「俺は、もっと早く言いだすと思ってたんだが......」


「なんとなく引き留めてたのかもしれん、済まなかったな」

「そんな事はなかったよ」


「俺の事情もあって、決心が付かなかったんだ......でも」

「やっぱり、帰ろうかなと思って」


「今から少佐んとこへ、付き合え」

「はい?」


「在日米軍宛に紹介状書いて貰え」

「不審船として、捕まった時の為だな。がはは」

ジョンに連れられて司令部へ行った。


「少佐殿!、折り入ってお願いに参りました」

「どうしたジョン?」

「かくかくしかじかと、いうわけでして」


「そうか、それもそうだな」

「よし、お前たちも付いてこい」

「へ?」


「これからパールハーバーの総司令部へ各軍の代表が集まるんだが、お前たちも連れて行く」

話が大きくなって行きそうな気配が......


ブラックホークから見える戦艦ミズーリは、昨日見たままそこにあった。

司令部の作戦室に連れて行かれて、事の経緯を皆の前で説明された。

全員ソルたちとは面識があり、そう言う事ならとそれぞれがいろんな書類を作ってくれた。


「これだけあれば、どこの生き残りの部隊でも通用するだろう」

「横の連絡が付いてるとは限らんからな」

「これまでの貢献に感謝する」


「通信はもとより、救出作戦での活躍や大規模な殲滅方法の提案など、軍人だったら少佐くらいまで昇進してるはずだ」

「丁重に扱えと書いておいたぞ。がはは」


「あ、ありがとうございます......」

「日本に着いたら、ハワイともなんとか連絡を取れるように頑張ります!」

「よろしく頼むぞ!」


最後にジェニファー・コバヤシ中佐と握手して部屋を辞した。

「他にも縋り付いてくるモノがあれば早めに言いなさい、なんでも連れて行かせるから」

中佐は優しく微笑んでいた。


「ジョン、こんなに貰っちゃったよ」

「すんげえな!おまえ」

「これだけのモノは俺でも無理だ!ははは」


本部の食堂で、冷えたコーラを飲みながらニック少佐を待っていた。

「お、今日もこっちに用事か?」

コバヤシ中佐の部下で、先日戦艦ミズーリの近くにヨットを留めさせてくれたマット中尉だった。


「あ、どうも。この前は助かりました」

「あんな事はどうって事ないさ、これまでのお前たちへの恩返しにしては微々たるものだしな」

「で、今日はなんだ?」


「じつは......で、司令部で......こんなに書類といろいろ頂いてきました」

「そうか、帰るのか、帰りたいよな」


「よし、俺も何か書いてやろう。横須賀の知り合いの上官に向けてな」

「待ってろよ!」

そう言い残して走り去っていった。


ニック少佐が戻って来たと同時に、マット中尉もいろいろ抱えて帰って来た。

少佐に敬礼してからソルに向き直り、持って来た物を差し出した。


「これが、紹介状だ、これを見せれば上手く行くはずだ、そしてこれは、その上官が直接渡してくれたバッジだ、これでわかる!」

「そんな大事な物を......」


「日本で生きててくれると信じてるんだ、必ず渡してくれよ」

「約束するよ!絶対に」


「そろそろ帰るか」

「ブラックホークが浮き上がった」

カネオヘに戻ったソルは忙しかった。


今後のハワイに役立ちそうな物を考え、2026年のChatGPTで聞きながらファイルに落とし込んだ。

形式は、この時代でも読み込めるリッチテキストで送ろう。


『燃料枯渇に備えて、帆船でも作ってもらうとして......

ブラックパール号とか良さそうだな......

でもそのままより、現代の船型のモデルを探して......

お、これなんか良いなぁ。

でも、名前はブラックパール号一択だ!あはは。

詳細な図面と2026年の設計思想の考察?みたいな書籍も出て来たな。これも......

病気関連も、医学書みたいなものも出てるからこれも......

あとは農業関連の資料も......

一週間かかって集めた。

それを本部のPCに移そうと思ったら、ストレージの容量が......

俺のPCは512GBのSSD......実際には200GB程度空いていたが、集めたのは12GB程度が作業的に限界だった。

20個ほどかき集めたHDを入れ替えて、なんとか全部のファイルを1996年に残せた......かなぁ』


後は、......思いつかん!まぁいいか。


いよいよ出発の日。

ブラボーチームのみんなも来てくれた。


メディックさんからはSEALsの部隊章や、略章が付いたままの戦闘服を譲り受けた。

「陸へ上がる時にはこれを着ろ!お前もSEALsだ!みんなが付いてる」

そのひと言に、不覚にもウルっときてしまった。


「コレ、持ってけ!」

ジョンはチャレンジコインをくれた。

「こんな大事な物......」


「いいから持ってけ」

「それとこれもだ」

レミントンのショットガンだった。


「いいの?」

「近距離ならショットガンだろ」

(銃身を切り詰めてたら怒られるかなあと密かに思った)


「ありがとう、ジョン」

キャサリンさんは、自家製のパンプキンパイだ。


ゾーイからは、隠し持ってた最後のM&Msだった。

大量にプレゼントしたセーラームーンのプリントが良かったのかも。


それじゃあ、行ってきま~す!日本で落ち着いたらまた来ま~す!

ゆっくりと桟橋から離れていった。


カネオヘ湾の狭い水路を機走で進む。

朝日を浴びたコオラウ山脈が美しい。

ジュラシックパークも見えて来た。


いよいよ外洋へ出る。少し北上し、ノースショアを遠く左手に観て南西に進路をとった。

しばらくすると右手の遠くにカウアイ島の山が見える。

このまま順調に進めば、貿易風に乗れるだろう。


日本はどうなってるんだろう......


そんな事を考えながらも撮り貯めた動画編集にのめり込むソルだった。


ご視聴(ご愛読)ありがとうございました!

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コメント欄の質問には、次の動画(本文)で答えるかもしれません。

次回も、生き残れたらまたお会いしましょう。

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