第六章: 六つの鳥居の向こう.
零香さんは、私が彼女の家に来るといつものように、私を中に招き入れた。私は足を踏み入れた。
零香は戸を閉めた。彼女はお茶を勧めなかった。座りもしなかった。
**「年長者たちが、捜索隊を組織した」** 彼女は言った。**「森を。川を。谷を抜ける道を。全ての家を。全ての物置を。子供が隠れられる全ての場所を」**
彼女は間を置いた。指をこめかみに当てた。
**「何もなかった。痕跡もない。彼女は、ただ……消えた」**
私は彼女の部屋の真ん中に立っていた。彼女が焚き火を否定し、子供たちを否定し、私が見た全てを否定した、あの同じ部屋。今は、より小さく感じられた。
**「彼女に会いました」** 私は言った。
零香が顔を上げた。
**「三日前に会いました。彼女は私の家に来ました。米を手伝ってくれました。道を掃いてくれました。彼女は……」**
声が詰まった。私は止まった。
零香は私を見つめた。その表情は読めなかった。不信でもなく、憐れみでもない。もっと古いもの。私には名付けられない何か。
**「三日前」** 彼女はゆっくりと言った。**「彼女が消えた夜。あなたは、その朝、彼女に会ったの?」**
**「はい。彼女は私の戸口にいました。一緒に市場に行きました。西瓜を買いました。彼女は私の膝の上で眠ってしまいました」**
零香は長い間、黙っていた。
**「それは、彼女が姿を消す前の日だった」** 彼女は言った。**「ひなたは、その夕方、井戸のそばで目撃された。それから、家に帰った。私は彼女を寝かせた。次の朝、彼女は消えていた」**
私たちの間の沈黙は重く、私が名指ししたくない何かで、分厚かった。零香は、部屋の隅に置かれた玉を見た。
**「彼女は、あの玉が一番丸いと言っていました。だから、私は彼女に持って行ったんです」** 私は言った。**「彼女は、あの玉が本当に好きなんです」**
**「知っている」** 零香は言った。**「ひなたが私に話してくれた。彼女が話している間、とても嬉しそうだった」**
**「彼女は、あなたが彼女に買ってあげたあの桃色の玉で、何時間も遊んでいた」**
零香は答えた。**「でも、私が知っているのは、ひなたが行方不明だということだけよ」**
**「座ったほうがいい」** 彼女は言った。
私は座らなかった。
**「彼女を見つけるのを手伝います」** 私は言った。**「捜索します」**
**「いいえ」** 零香の声は鋭かった。**「村はもう捜索した。年長者たちが隊を組織した。もう何も……」**
**「構いません」** 私の声は高くなった。
私は止まった。息が速くなりすぎていた。
**「じっとしていて何もしないわけにはいきません」** 私は言った。
零香は長い間、私を見つめた。その顔は読めなかった。疲れ切って、悲しみに暮れて、しかし、それとは別の何かも。
**「なら、捜しなさい」** 彼女は静かに言った。**「でも、夜ではない」**
**「彼女を連れ戻して」** 零香は言った。
彼女の声は、最後の言葉で震えた。
私はうなずいた。
そして、私は去った。
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年長者の家は、村の端にあった。道から離れて、古い柳に半分隠れている。私は中に入ったことは一度もなかった。そこに住む男に会ったことさえなかった。ただ、彼の噂を聞いたことがあるだけだ。全てを支えているが、決して直接見られることのない基礎について聞くように。
今、私は彼の戸口に立っていた。
数人の村人たちが外で休んでいた。階段に座り、地面に座り、柳にもたれかかって。その顔は疲れ切っていた。服は埃をかぶっていた。
そのうちの何人かは見覚えがあった。私の屋根に竹を運んだ若者。私の台所で茶を入れた女。私が近づくと、彼らは私を見たが、誰も話さなかった。
彼らは一日中、捜索していた。ほとんどはもう家に戻って休んでいた。ほんの一握りだけが残っていた。動くには疲れすぎて、去るには不安すぎて。
私は彼らを通り過ぎ、ノックをした。
戸が開いた。
年長者は年老いていた。大工よりも、バス停の男よりも年老いていた。その顔は線の地図だった。その目は、川の中に長くありすぎた石の、淡い灰色だった。彼は簡素な浴衣を着ていた。肩のところが繕われている。彼の手は、何かを待っているかのように、前で組まれていた。
**「ヒカルさん」** 彼は言った。彼は私の名前を知っていた。もちろん。
**「年長者様」** 私は言った。**「ひなたのことです」**
彼はうなずいた。脇にどいた。私を中に入れた。
部屋は小さく、質素だった。一つの灯り。低いテーブル。村そのものより古く見える数本の巻物が置かれた棚。彼は私に座るように合図した。私は座らなかった。
**「どこを捜索したのですか?」** 私は尋ねた。
彼はためらわずに答えた。まるで、その問いを待っていたかのように。
**「川。全ての岸、全ての曲がり角、流れが彼女を運んでいったかもしれない全ての場所。森の道、全て。何年も使われていないものも含めて。東の尾根の向こうの放棄された畑。古い採石場の近くの洞窟」**
彼は間を置いた。
**「子供が行ける全ての場所。子供が落ちる可能性のある全ての場所。子供が隠れられる全ての場所」**
私は聞いた。そのリストは、徹底していた。網羅的。彼らは全てを考えていた。
**「では、教えてください」** 私は言った。**「どの場所が捜索されていないのですか?」**
年長者はためらった。
それは、小さなものだった。ほとんど呼吸。しかし、私はそれを見逃さなかった。
彼は、組んだ手を見下ろした。それから、私を見上げた。その灰色の目は、確かだった。しかし、その背後で何かが動いた。
**「あそこを捜索する理由はない」** 彼は言った。
速すぎた。
その言葉は、扉が閉まるように出てきた。厳しくはない。怒ってもいない。ただ、**最終的**。練習された最終性の種類。
私は待った。彼は詳しく説明しなかった。
**「あそこ?」** 私は言った。**「どの場所のことですか?」**
彼は長い間、黙っていた。灯りが揺れた。外で、村人の一人が咳をした。
**「神社だ」** 彼はついに言った。**「古い神社。あそこを捜索する理由はない」**
**「なぜですか?」**
**「なぜなら、彼女はあそこに行かなかったからだ」** 彼の声は、穏やかで、平らだった。平らすぎた。**「誰もあそこには行かない。道は荒れ果てている。建造物は危険だ。子供が行く理由はない……」**
**「子供に理由は必要ない」** 私は言った。**「彼らは彷徨う。探検する。行くべきでない場所に行く」**
彼はその時、私を見た。何かがその目にちらついた。怒りではなく、恐怖でもない。もっと古いもの。
**「信じてください、ヒカルさん」** 彼は言った。**「彼女は神社には行っていない」**
**「どうして、確信できるのですか?」**
**「確信しています」**
**「捜索したのですか?」**
その間が、伸びた。
**「……する必要はなかった」**
私は立ち上がった。手が震えていた。
**「あなたは、全ての畑を捜索した。全ての洞窟を。川の全ての曲がり角を。しかし、神社は捜索しなかった」**
**「それは……」**
**「では、私が行きます」**
私は扉の方へ向きを変えた。
**「ヒカルさん」** 彼の声は、今はより鋭かった。**命令**。**「夜に、あそこに行ってはいけません」**
**「では、今行きます」**
**「待って」**
私は止まった。振り返った。
年長者は、今は立っていた。彼の手は、もう組まれていなかった。テーブルに押し付けられていた。関節は白い。
**「お願いだ」** 彼は言った。**「私の言うことを聞いてくれ。この村には、私たちのものではないものがある。私たちは、それらと共に生きることを学んできた。それらを擾さないことを学んできた。神社は、放棄されたのではない。それは……」**
彼は止まった。
**「それは、何ですか?」**
彼は首を振った。一瞬、仮面が外れた。私はその下に何かを見た。恐怖、ではない、正確には。もっと、**疲弊**に似たもの。あまりに長く秘密を抱えてきた者の、疲弊。
**「あなたには言えない」** 彼は言った。**「しかし、お願いしている。神社から離れていてくれ。あなたが見つけるかもしれないもののためではない。あなたを見つけるかもしれないもののためだ」**
部屋は、静かだった。
私は年長者を見た。その白い関節を。その顔の線が、ついさっきよりも深く見えた。
**「誰かが、彼女を捜さなければなりません」** 私は言った。
彼は答えなかった。
私は戸口を出た。
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外の村人たちは、私が通り過ぎるのを見ていた。私は彼らの目に合わなかった。柳を通り過ぎ、井戸を通り過ぎ、道の分かれ道を通り過ぎた。
私は神社の方へは行かなかった。
まだ。
しかし、私は年長者が言わなかったことを聞いていた。
*彼女は神社には行っていない。*
*私たちはそれを捜索しなかった。*
*誰もあそこには行かない。*
*信じてください。*
五つの文に三つの矛盾。
家に帰った。階段に座った。月の飾りを掌に握った。
そして、日が沈むのを待った。
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私は階段に一時間座っていた。もっとかもしれない。飾りは掌の中で冷たく、銀の月が、感じることのできない打撲のように、私の肌に押し付けられていた。
それから、私は立ち上がった。
行くと決めたわけではない。ただ、行った。私の足は、井戸を通り過ぎ、分かれ道を通り過ぎ、道が荒れ果て、村が私の背後に落ちていく地点を通り過ぎて、私を運んだ。午後の光はまだ明るかったが、木々が頭上で覆いかぶさり、それをより薄く、より冷たいものに濾過していた。
私は神社に行こうとしていた。
年長者は行くなと言った。しかし、ひなたは消えた。そして、誰も、唯一の重要な場所を捜索しようとはしなかった。
私は歩いた。
道は、登っていった。
初めてこの道を通った時、それに気づかなかった。昼間は、傾斜は明らかだった。石は、磨り減り、不揃いで、私が決して知ることのないほどに山を知る手によって、遠い昔に置かれた。
木々は、より密になった。空気は、より動かずにいた。
そして、私は最初の**鳥居**を見た。
それは、白骨のように下草から立ち上がっていた。風化した木。色あせた朱色。時代でひび割れた貫。神社の境内への入り口を示す、あの種類の鳥居。
私は、止まった。
これは、予想していなかった。村は、鳥居について一度も言及していなかった。年長者は、それらについて一言も言っていなかった。
数えた。
最初の鳥居の向こう、斜面のさらに上に、もう一つ見えた。さらに。さらに。
**六つの鳥居。六つの閾。何か、私の理解を超えたものへの、六つの段階。**
息を吸い、前に進んだ。
最初の鳥居のそばの茂みが、私の目を引いた。
銀の輝き。小さい。見慣れた。
私は、膝をついた。
**飾り。**
ひなたに買ってあげたもの。銀の月。細い紐。
手を伸ばし、注意深くそれを回収した。紐は、枝に絡まっていた。まるで、意図的に引っかかったかのように。あるいは、誰かが私が見つけるように、そこに置いたかのように。銀は、冷たかった。月は、まだ笑っていた。
それを袖にしまい、立ち上がった。
**無意識に、お辞儀をした。**
考えたわけではない。心が追いつく前に、私の身体が動いた。鳥居に向かって、深く、敬意を込めたお辞儀。寺院や神社で見た、あの種類。自分よりも大きな何かを認識する、あの種類。
それから、前に進んだ。
そして、考えることなく、道の脇に寄った。
真ん中を通らなかった。それは、決断ではなかった。私の足が、ただ知っていた。**中心は、歩くためのものではない**と。中心は、神々のためのもの。**神様**のためのもの。世界と世界の間を通り過ぎる者のための。
二つ目の鳥居。三つ目。四つ目。
一歩ごとに、山は、より静かになった。鳥は、歌うのを止めていた。虫たちは、沈黙していた。風さえも、息を止めているようだった。
私は、全ての鳥居の右側を歩いた。
振り返らなかった。
五つ目の鳥居は、他のものよりも風化していた。木は灰色で、雨と雪の季節で割れていた。貫の一部が落ちていて、折れた骨のように、根元に寄りかかっていた。
それをまたいだ。
六つ目の鳥居は、斜面の頂上に立っていた。
その向こうに、神社の輪郭が見えた。
小さく。暗く。待っている。
私は、その閾で止まった。
そして、山は、沈黙していた。
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道は登った。そして、山は沈黙していた。
頂上は、小さな開けた場所に開けた。そして、そこに立っていた。
**神社。**
思っていたより小さかった。質素な部屋ほどの大きさもない。その木の壁は、時代で灰色に変色し、屋根は梁が歪んだ場所で、たるんでいた。苔が、第二の皮膚のように軒に張り付いていた。塗料は、とっくに色あせ、かつて何色だったかのかすかな残響だけを残していた。赤、おそらく。あるいは朱色。下の鳥居と同じ、色あせた色合い。
前に供え物はなかった。新鮮な注連縄がその境界を示すこともなかった。足跡が、その階段の周りの苔を乱すこともなかった。
それは、**忘れられた**ように見えた。
本当に忘れられた。避けられているのではない。隠されているのでもない。ただ……**置き去り**にされた。かつては重要だったが、今は誰にとっても重要ではない、あの種類の場所。
私は、開けた場所の端に立ち、息を整えた。
山は、沈黙していた。鳥も、虫も、風もない。その沈黙は、あまりに完全で、自分の心臓の鼓動が聞こえた。ゆっくりと、重く、布に包まれた太鼓のように。
神社を見た。
そして、**お辞儀をした**。
最初の鳥居でした、あの素早い、本能的なお辞儀ではない。もっと深い。より遅い。完全には理解していない何かを認識する、あの種類。古いもの。村よりも、木々よりも、木を覆う苔よりも、長くここで待っていた何か。
その周りを歩いた。
ゆっくりと。注意深く。全ての隅、全ての隙間、小さな子供が隠れていたかもしれない全ての場所を、覗き込んだ。
**何もない。**
神社は、空っぽだった。開けた場所は、空っぽだった。
山は、まだ沈黙していた。しかし、その沈黙は、変わっていた。
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私は、山の縁の近くで彼女を見つけた。
神社ではない。道でもない。彼女は、大きな平らな岩の上に座っていた。足を組み、顔を空に向けて。光が彼女の髪を捉え、端を金色に変えていた。彼女の手は、膝の上に置かれ、掌は開かれていた。
彼女は、穏やかに見えた。傷ついておらず、悩んでもいない。
安堵が、私を押し寄せた。あまりに突然で、あまりに鋭く、私はほとんど倒れそうになった。膝が、力を失った。息が、喉に詰まった。
**「ひなた!」**
止められずに、彼女の名前を呼んだ。私の声は、安堵で掠れていた。
応答はなかった。
彼女は向きを変えなかった。全く動かなかった。彼女は、ただそこに座って、雲を見ていた。
**「ひなた!」** 私は、再び呼んだ。今度は、より大きく。**「ひなた、私だよ!」**
それでも、何もない。
私は、数歩で開けた場所を横切った。心臓は、激しく打っていた。手は、震えていた。手を伸ばし、そっと彼女の肩に触れた。
彼女は、向きを変えた。
ゆっくりと。優雅に。踊る者が向きを変えるように、あるいは、目覚める夢見る者が。
その目が、私の目と合った。
それらは、**穏やか**だった。
**空白**。
そして、彼女は尋ねた。
**「だれ、あなた?」**
私は、笑った。
どうしようもなかった。それは、緊張した、高音の笑いとして出た。恐怖で半分死にかけていた者が、必死に全てが冗談だと自分に言い聞かせようとしている、あの笑い。
**「面白いね」** 私は言った。**「怖がらせたね。こんなところで何してるの? みんな捜してるんだよ。あなたのお母さんも……」**
彼女は首をかしげた。その表情は変わらなかった。
**「あなたのこと、知らない」** 彼女は言った。
その言葉は、冷たい水のように私を打った。
**「やめて」** 私は言った。**「私だよ。ヒカル。一緒に朝ごはんを食べた。道を掃いた。西瓜を買った……」**
彼女は、その穏やかで、空白の目で、私を見た。
**「西瓜なんて、食べない」** 彼女は言った。
私は、彼女を凝視した。
口を開いた。閉じた。また開いた。
**「あなたのお母さん」** 私はついに言った。言葉は、必死に出た。**「あなたのお母さんが、心配している。泣いている。眠っていない。お願い、ひなた……」**
彼女は、微笑んだ。
私の知っている微笑みではない。彼女が面白がったり、満足したりした時の、あの小さく、静かな唇のカーブではない。これは、違った。より広い。**空虚**。微笑みの用途を忘れてしまった者の微笑み。
**「あの雲、見て」** 彼女は、顔を空に向けて言った。**「美しい」**
見上げた。雲は、普通だった。白く、漂い、何の意味もない種類の雲。
彼女を見下ろした。彼女の顔は、まだ上を向いていた。その目は、まだ穏やかで、まだ空白だった。笑みは、固定されたままだった。
その時、彼女は言った。
**「この村が、かつて古い神を祀っていたの、知ってる?」**
彼女の声は、同じだった。明るく。子供らしく。しかし、その言葉は、間違っているように感じられた。古すぎる。知りすぎている。まるで、もっと年上の誰かが、彼女を通して話しているかのように。あるいは、彼女は何か忘れられたものを思い出しているのかもしれない。彼女が覚えるべきではなかったものを。
**「でも、もう違う」** 彼女は続けた。**「長い間」**
彼女は、私に向き直った。その目が、再び私の目と合った。
**「彼らは、忘れた」**
何と言えばいいのか、わからなかった。
開けた場所は、沈黙していた。山は、動かなかった。ひなたは、岩の上に座ったまま、空虚な目で私に微笑みかけていた。彼女に属さない言葉を語りながら。
**「ひなた」** 私の声は、かすかなささやきだった。**「お願い。家に帰ろう」**
彼女は、長い間、私を見つめた。その頭が、片側に傾いた。いつものように。百回見た、あの同じ仕草。
それから、彼女は、立った。
その動きは、滑らかだった。急いでいない。彼女は浴衣の埃をはらい、岩から降りた。
**「わかった」** 彼女は言った。**「帰ろう」**
彼女は、私を通り過ぎた。
私は、一瞬、動かずに立ち、彼女を見た。彼女は、いつものように動いた。確かな足取り。肩のかすかな揺れ。同じ歩き方。同じ子供。
しかし、彼女は、**同じではなかった**。
私は、彼女に従って山を下りた。
彼女は、振り返らなかった。
---
私たちは、沈黙のうちに山を下りた。
ひなたは、狭い道を私の前を歩いた。彼女は、つまずかなかった。立ち止まらなかった。彼女は、この道を千回歩いたかのように動いた。私は知っていた、確信していた、彼女がここに来たことがないことを。
私は、数歩後ろを歩いた。
山は、まだ静かだった。鳥も、虫もいない。しかし、木々の間の風の、遠い囁きが聞こえた。
尋ねたかった。揺さぶりたかった。肩を掴み、答えを要求したかった。
しかし、そうしなかった。
なぜなら、彼女は歩いていた。彼女は、**本物**だった。彼女は、**ここ**にいた。
それで、十分だった。
今は。
六つ目の鳥居を通り過ぎた。五つ目。四つ目。
ひなたは、それらを認識しなかった。左右を見なかった。彼女は、ただ歩いた。その小さな背筋は伸び、その歩みは急がなかった。
光が、変わっていた。太陽は、山の背後にゆっくりと沈み始め、長い影を道に落としていた。木々は、今はより暗く見えた。それらの間の空間は、より深く。
何か言おうとした、何でも、その時、彼女は止まった。
彼女は、向きを変えた。
その顔は、沈みゆく太陽に照らされていた。その目は、いつもと同じだった。暗く、穏やかで、読めない。しかし、今、その中に何か違うものがあった。**温かい**何か。
**「ヒカルさん」**
私の名前。彼女は、私の名前を言った。
私は、止まった。心臓が、飛び跳ねた。
彼女は、微笑んだ。
山の上の空虚な微笑みではない。彼女の唇の、空白で、知らないカーブではない。**本当の**微笑み。私の知っているもの。静かで、本物のどこかから来るもの。
**「見つけに来てくれて、ありがとう」**
その言葉は、柔らかく、簡素だった。そして、彼女を見つけてから初めて……
彼女は、**覚えていた**。
口を開けた。問いが喉に溢れた。*どこにいたの? 何があったの? なぜ私を知らなかったの? 何を話していたの?*
しかし、それらのどれかを尋ねる前に、彼女は向きを変えた。
彼女は、歩き続けた。
道は、木々の間を曲がりくねって下っていった。村が、私たちの下に見えた。小さく、青白く、屋根が最後の光を捉えている。その下のどこかで、戸が開くだろう。母が泣くだろう。村が、再び息をするだろう。
私は、彼女に従った。
太陽が、山の背後に沈んだ。
そして、一緒に、私たちは、ひなたの家に戻った。




