表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

「夜になると、子供たちは歌い出す」

最新エピソード掲載日:2026/05/16
六歳の娘を亡くしたヒカルは、遠く離れた山間の村・ウブノレスへと身を寄せる。静けさと距離が、ようやく彼女の悲しみを静めてくれることを願って。

最初は、村は現代から取り残されたかのように見えた。隣人は互いの屋根を直し合い。食事は静かに玄先に置かれる。霧のかかった小道を、子どもたちの笑い声が響く。小さな少女・ヒナタは、悲しみに潰されたヒカルの人生に、少しずつ温もりを取り戻させていく。

しかし――ウブノレスには、何かがおかしい。

夜になると、谷間に子どもたちの声が漂う。ヒカルには理解できない言葉で歌われている。村人たちは特定の質問を避ける。日が暮れれば、誰も戸を開け放ったままにしない。そして時折、真夜中に、子どもたちが森へと歩いて行くのが目撃される。まるで、木々の向こうにいる何かに呼ばれているかのように。

ヒカルが村に深く関わるほど、彼女は古い呪いの断片を掘り当てていく。何世代にもわたる沈黙と罪、そして忘れ去られた悲しみの下に埋もれた呪いを。

ある者は、取り替え子(チェンジリング)が村を歩いていると信じる。
またある者は、本当の怪物は、自分の子をそれと見抜けなかった親たちだと語る。

そしてウブノレスの静かな闇のどこかで――何かが、今も覚えている。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ