第二章: 村は夜、眠る。
籠は止まらなかった。しかし、すぐに、私の戸口に現れるのはそれだけではなくなった。
ある朝、私が家から村の中心へと続く石畳の道を掃いていると、自分の影の隣に小さな影が落ちた。掃くという作業を、自分に目的があるように感じさせるために私が編み出した、その作業をしていると。ひなたがそこに立っていた。自分の背丈の二倍はある箒を持って。
**「持ち方が違う」**
彼女が言った。
**「そうか?」**
**「角度」** 彼女は見せた。自分の箒を傾け、毛先が石の上に平らにつくように。**「こう。そうしないと、ただ塵を移動させているだけ。それは掃除じゃない」**
私は握り方を直した。彼女は批評的に見ていたが、やがて一度うなずいた。
**「まし」**
それから十分ほど、彼女は私の隣で掃いた。私たちは無言で働いた。聞こえるのは、箒の毛先の擦れる音と、名前も知らない鳥の遠い鳴き声だけだった。彼女は几帳面だった。子供に期待する以上に几帳面だった。一撫でごとに、前の撫でと重なる。道の端まで行くと、言われずに向きを変え、戻り始めた。
その時、気づいた。彼女の口の端から、小さな舌が出ているのに。集中する時の癖だった。その小さな手は、年齢以上に熟練した動きをしていた。
**「やったことあるんだな」**
私は言った。
**「ここに住んでるから」**
彼女は言った。まるでそれで全てが説明できるかのように。そして、実際、そうだったのかもしれない。
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毎朝、私は米を計り、水が澄むまで研ぎ、鍋を弱火にかけた。自分でやって失敗しないと信じられる、唯一の料理だった。
ひなたはある朝、私がかき混ぜている時に、私の隣に現れた。無言で、木の台を床の上に引きずって来て、よじ登り、杓子のために手を差し出した。
私はためらった。
**「知ってる」**
彼女が言った。
私は杓子を渡した。
彼女は爪先立ちになり、台はその下で微かに揺れた。そして、スープを安定した円運動でかき混ぜた。同じように、口の端から小さな舌が出ている。同じ小さな手、確かで正確だ。彼女は急がなかった。
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問いは、作業の合間に来た。掃いている間、かき混ぜている間、そして私たちが一緒に階段に座って、庭が何もしていないのを眺める静かな時間に。
**「都会にも星はあるの?」**
私が米を研いでいる時だった。彼女は布を小さく、正確な正方形に折っていた。
**「少しは」** 私は言った。**「多くはない。光がかき消す」**
彼女は、この答えを予期していたかのようにうなずいた。
**「どんな光?」**
**「街灯。看板。消えない窓」**
**「一晩中、全部つけっぱなしなの?」**
彼女はそれを考え込んだ。別の正方形を折った。
**「どうして日中もカーテンを閉め切っているの?」**
スープができると、彼女は台から滑り降り、杓子を脇に置き、湿らせた布でカウンターを拭き始めた。その動きは無駄がなかった。慣れていた。まるで、これを百回も前にやったかのように。
それは、私たちが掃いている時に来た。私は額の汗を拭うために手を止めていた。彼女は私の視線を追って、窓へと向けた。私の低いテーブルの上の、あのいつも覆われている窓へ。
**「見られるのが嫌なんだ」**
私は言った。
**「見る人なんていないよ」**
**「わかってる」**
彼女はその時、私を見た。猜疑心、とまでは言えない。もっと、まだ学んでいない言語で書かれた文章を読もうとしているような感じだった。
**「太陽は体にいいんだよ」**
彼女はついに言った。
**「それもわかってる」**
彼女は肩をすくめ、掃除に戻った。その問いは、二度と来なかった。
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**「雪って、どんな味がするの?」**
**「たくさん質問するんだな」**
私は言った。非難ではなかった。
**「あなたは、たいてい答えない」**
彼女は、掃除から顔を上げずに答えた。
私はそれに返答がなかった。彼女は正しかった。
それは後で、階段の上でだった。私は彼女に、布に包んで保存していた氷の塊から削ったかき氷を一片あげた。村で唯一の店から買った小さな贅沢品だ。彼女はそれを両手で持ち、指の間で溶けていくのを見ていた。
**「こんな感じ?」**
彼女は尋ねた。
**「似ている」** 私は言った。**「雪はもっと柔らかい。もっと軽い。削る必要はない。最初からそうなっている」**
**「何か味がするの?」**
**「冷たい」** 私は言った。**「たいていは冷たい。それと、ほんの少し、空の味」**
彼女はそれを頭の中で転がした。それから、かき氷をかじり、目を閉じた。
**「いつか、見る」**
彼女は言った。
私は、彼女の指の間で溶けていくかき氷を見つめ、未来には触れないままにした。
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彼女は、なぜ私がここにいるのか、尋ねなかった。
一度も。
「なぜこの村に来たのか」も「家族はどこにいるのか」も「なぜ一人で、カーテンを閉め切った、コップが一つしかない部屋に住んでいるのか」も。村の他の子供たち、道で出会う子たち、戸口から見つめる子たちは、目で尋ねた。しかし、ひなたは決して尋ねなかった。
彼女は、星と雪と、なぜカーテンが閉められたままなのか、を尋ねた。
最初は、無邪気さのせいだと思った。詮索するなと教えられた子供の、自然な遠慮だと。
彼女は私の服を正確な正方形に折った。
彼女は私の米をかき混ぜ、私の道を掃き、カーテンの閉め切られた部屋で、揺れる台の上に立った。そして、一度も私に説明を求めなかった。
それは、何年もの間、誰かが私にしてくれた中で、最も優しいことだった。
それはまた、最も奇妙なことでもある、と思った。
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私は、村の小さな市場にいた。三つのテーブルと、週に一度来る一台の荷馬車があるだけの市場。それを見たのはその時だった。柿の色に染まった、一枚の布。オレンジがかった赤。出店の暗い羊毛の毛布の上で、鮮やかに輝いていた。
ひなたの髪を思い浮かべた。スープをかき混ぜる時、それがどうやって額に落ちるかを。どうやって彼女は、指がいつも何かで忙しいから、手の甲でそれを耳の後ろにしまったかを。
決心する前に、それを買っていた。
次の朝、私はそれを彼女に差し出した。彼女は私の階段に座って、今ではいつものように、私がドアを開けるのを待っていた。
**「これ、あなたに」**
私は言った。
彼女はリボンを見た。それから私を。そして、再びリボンへ。
その目が見開かれた。彼女が本当に驚いた様子を見たのは、それが初めてだった。彼女はゆっくりと手を伸ばした。あまり速く動くとリボンが消えてしまいそうな、その慎重さで。そして、親指と人差し指でそれを受け取った。
**「ありがとう」**
彼女は言った。
その声は、いつもより静かだった。ほとんど、注意深く。
彼女は、なぜ、とは尋ねなかった。私は、それに感謝した。
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木の鳥が届いたのは、一週間後だった。
旅の行商人がウブモレスを通りかかった。珍しいことだった。村の人々は、年に一度か二度、と言った。彼は井戸の近くに荷馬車を広げ、小さな彫刻、針、乾燥した薬草、そしてどこか別の場所から来た品々を並べた。私は朝の家事の後、特に何も探さずにぶらぶらと歩いていった。
そして、それを見た。
**鳥**。薄い木から彫られた。細部は粗いが、愛情が込められていた。頭の傾き。羽の示唆。そして、目の代わりの二つの小さなビーズ。それは、何かを思い出させた。雀、かもしれない。あるいは、名付けられない記憶。
私はそれを買った。
ひなたが道掃除を手伝っている時、私はそれを彼女にあげた。説明もなく、小さな鳥を彼女の掌に押し込んだ。
彼女はそれを光に翳した。ひっくり返した。彫られた翼を指先でなぞった。
**「ありがとう」**
彼女はささやいた。
同じ静かな声。同じ見開かれた目。
彼女は、なぜ、とは尋ねなかった。
私は、それを言わなかった。
*なぜなら、あなたは誰かを思い出させるから。*
夕方、彼女が家に帰り、部屋が静かになった時、私はそう思った。私は床に座ってお茶を飲み、湯気の中に彼女の顔を見た。
*なぜなら、私はその人を救えなかったから。*
私はその名前を声に出して言うのを止めていた。何ヶ月も前だ。もっと前かもしれない。しかし、それは飲み込んで吐き出せない石のように、喉の奥に生きていた。
*なぜなら、もしかしたら、私はあなたを救えるかもしれないから。*
それが怖かった。それが何を意味するのか、わからなかった。ウブモレスのような静かな場所で、「救う」がどんな形をしているのか、わからなかった。ここで最も騒がしいものは風であり、唯一の危険は退屈だというのに。
しかし、それでも、私はそう思った。
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リボンは、彼女の髪には結ばれなかった。
それを彼女にあげた次の日の朝、気づいた。彼女は袖をまくって私のドアに到着し、米をかき混ぜる準備をして、柿色のリボンは彼女の左の手首に結ばれていた。
緩くはない。飾りでもない。しっかりとした結び目で、失いたくないものを固定するのに使うような結び方だった。
私はそれに触れなかった。彼女も触れなかった。
彼女はそれを三日間続けて身に着けていた。掃除。かき混ぜ。階段に座ること。彼女が時々それに触れるのを見た。小さな、無意識の仕草で、親指が結び目を撫でていた。
四日目の朝、リボンの端がほつれ始めているのに気づいた。数本の緩んだ糸。鮮やかなオレンジがかった赤の中に、青白く。
彼女はそれを取り替えなかった。結び直しもしなかった。それでも、それを身に着けていた。ほつれ、柔らかくなりながら。まるで、身に着けることこそが重要であり、保持することではなかったかのように。
彼女は、何にしがみついているのだろう。
彼女は、それに気づいているのだろうか、と思った。
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その夜、私はカーテンを閉めたまま、暗闇に座っていた。バッグの中を調べた。服。書類。
朝のお茶。石の上の箒の擦れる音。ひなたの小さな手が米鍋をかき混ぜる。彼女の手首のリボンはほつれているのに、決して取り替えられない。静けさ。
それは、心地よくなっていた。
それが、危険だった。
私は日数を数えるのを止めた。頭の中のカレンダーに印を付けるのを止めた。ウブモレスの村には、輪郭を柔らかくし、時間をカチカチという連続ではなく、緩やかな川のように感じさせる力があった。私は、これが来た理由だと自分に言い聞かせた。平和。静けさ。
しかし、夜になると、道の上で声が聞こえ始めた。
毎晩ではない。たいていの晩ですらない。しかし、私がそれを予期し始めるほどには、頻繁に。子供たちの声、だと思った。笑っている。何かを歌っている。うまく聞き取れない。それらは、古い神社の方角から来ていた。井戸の向こう、木々に半分隠れた神社。
私は、見に行かなかった。
バス停の老人――私の鞄を運んでくれたあの人が――何かを教えてくれた。警告、とは言えない。むしろ、陳述。
*村は夜、眠る。* 彼は言った。*みんな眠る。*
私はうなずいた。彼は田舎のいつもの静けさを意味しているのだと思って。
今、私は疑問に思った。
好奇心は、注意よりも重くなった。
それはゆっくりと、そして、突然に起こった。ある夜、声が再び聞こえ始めた後で、遠くのリズミカルな音、まるで詠唱か数え歌のような音。私はいつの間にか、玄関の前に立っていた。
外に出る決心をした覚えはない。
しかし、そこにいた。鍵に手をかけて。息は浅い。
直接声を調べに行くのではない、と自分に言い聞かせた。それは愚かだ。ただ、暗くなった後の村を見てみたかった。あの老人が何を意味していたのか、理解したかった。
ドアを開けた。
石畳の道は、夜には足下の感触が違った。なぜか冷たい。あるいは、ただの恐怖かもしれない。霧は、今まで見た中で最も濃かった。朝の青白く漂う霧ではなく、低く、密度の高い毛布のように、私の服の裾にまとわりつき、あらゆる音をくぐもらせた。
村の灯籠は、全て消されていた。
誰も外にいなかった。
誰もいるはずがない。
私は歩いた。
それほど遠くには行っていなかった。おそらく、道が共同井戸に向かって曲がる角まで行っただけだった。その時、それを感じた。
**手。**
掴むのではない。押すのではない。**引く**。優しく、しかし切迫して、私の袖を引っ張った。
振り向いた。
大家さんが、私の後ろに立っていた。
その目は、見開かれていた。しかし、恐怖ではない。
**認識**、のようなもので。
**「こんな時間に出ちゃいけませんよ、ヒカルさん」**
口を開いた。問いが歯の裏に積み上がった。*何が起こっているのか? あの子供たちは誰だ? なぜ誰も教えてくれない?* しかし、彼女は私が話す前に首を振った。
**「帰りなさい。鍵をかけなさい。朝まで待ちなさい」**
彼女は「お願い」とは言わなかった。
言う必要はなかった。
向きを変えた。
戻るつもりだった。誓って、戻るつもりだった。
しかし、その時、**動き**があった。
木々の間を、光のちらつきが走った。古い神社へと続く道の先。電気の白青ではない。オレンジ色。温かい。**火**。
私は止まった。
大家さんが背後で何か言ったが、私はその言葉を聞かなかった。私はもう、見ていた。
霧の隙間から、私は彼らを見た。
**子供たち。**
六人かもしれない。十二人かもしれない。数えるのは難しかった。彼らは焚き火の光の中へ、そして外へと動き、その小さな身体は、私には追えない模様を織りなしていた。彼らは焚き火の周りで踊っていた。手をつなぎ、輪になって回っていた。
彼らの動きは、**間違っていた**。
あまりに同期していた。あまりに無音。彼らの口は開いているのが見えた。笑っているようにも、歌っているようにも見えた。しかし、音は聞こえない。火のパチパチという音さえも。その光景全体が、記憶か、夢か、音量が完全に下げられた映像のように、再生されていた。
そして、彼らの**足**。私は彼らの足を凝視した。
一瞬、彼らの足はほとんど地面に触れていないように見えた。靴底と地面の間に、息ひとつの隙間。浮いている、とは言えない。ただ……**軽い**。彼らの下でほとんど曲がらない露のように。
彼らの顔は火の方に向けられていたので、表情は見えなかった。
その時、そのうちの一人が、向きを変えた。
ほんの一瞬。七つか八つくらいの少女。黒い髪。見覚えのある顔の形。私は日中、村で彼女を見たことがあった。井戸の近くで遊んでいるのを。ひなたが追いかけていたのと同じ鶏を追いかけているのを。
彼女は、眠っているはずだった。
彼女は、家にいるはずだった。
彼女は、ここにいるべきではなかった。
火は、影を落とさなかった。あるいは、影を落としていたとしても、それらは間違った方向に動いていた。炎に向かってではなく、炎から遠ざかるように伸びていた。暗闇に手を伸ばす指のように。
息ができなかった。
再び手が私の腕を掴んだ。大家さん。彼女は優しく、しかし確実に引っ張った。
**「見ないで」**
彼女はささやいた。その息は、私の耳に温かかった。
**「彼らは、見られるのを嫌うの」**
私は、彼女に導かれて戻った。
家の戸口に着いた。大家さんは私の腕を放した。私は手探りで鍵を探した。指はかじかみ、心はまだあの回る輪、あの無言の口、あのほとんど地面に触れていない足に釘付けだった。
一度だけ、振り返った。
道は、空っぽだった。木々は、暗かった。火は、消えていた。光も、煙も、何も。
しかし、空気は煙の匂いがした。
そして、何か甘いもの。焦げたお米のような。
中に入った。
鍵をかけた。
床に座り、背中を木に預けて、大家さんに言われた通り、朝を待った。
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朝が来た。
それは、とても長い時間がかかった。
夜明けは、灰色で、重くやってきた。
いつ眠りに落ちたのか、覚えていない。ドアに背を向けて床に座り、自分の呼吸を聞いているうちに、いつの間にか光がカーテンの隙間から染み込んでいた。朝の金色ではなく、くぐもった、曇った灰色。まるで空自身が、まだ目を覚ますべきかどうか決めかねているかのようだった。
首が痛んだ。足は感覚を失っていた。
私はドアから動いていなかった。
その時、音が聞こえた。柔らかい。見慣れた。小さな足が石畳を擦る音。それから、籠が置かれる静かな音。
私は待った。
足音が遠ざかった。
ゆっくりと、鍵を外し、ドアを開けた。
籠は、いつものように階段の上にあった。編まれた竹。青からほぼ白に色あせた布が敷かれている。中には、おにぎり。それぞれが濃い緑の葉で包まれている。小さな瓶に入った味噌汁。まだガラスが曇るほど温かい。そして、それらの隣に、籠の隅に……
瓶の下に、メモが挟まっていた。ノートから切り取られたような紙切れに、小さく注意深い字で。
*「スープ、作りました。よかったら食べてください。ひなた」*
ひなたは、もう道の半分まで来ていて、村へ向かって歩いていた。その背筋は伸びていた。その歩みは確かだった。ほつれた柿色のリボンは、彼女の手首に結ばれていた。同じ結び目。同じ緩んだ糸。
彼女は、振り返らなかった。
私は階段に座り、籠を膝の上に置いた。
おにぎりは、まだ温かかった。味噌汁は、瓶の内側を曇らせていた。
おにぎりを食べた。
温かかった。米。塩。中に漬け物のほのかな風味。味噌汁は、自分で作るものより、コクがあった。ゆっくりと飲んだ。階段に座り、灰色の朝が何もしないのを眺めながら。
鳥は、私の隣に残っていた。
食べ終えると、籠を家の中に運んだ。空の瓶を流しのそばに置いた。
そして、座った。
そして、待った。
朝を待つのではない。霧が晴れるのを待つのではない。
私は、次の夜を待った。
次に何が起こるのか...
次回、同じ時間に、同じ場所で。




