風神の台地
人間と神。交わるべきではなかったふたつの存在。
ならば。
その間に生まれた私は、生まれるべきではなかったの?
今日もリノヴェルカは問い続ける。びょおお、びょおおと風の音。彼女の周囲で風が泣く。
泣かないで、と慰めてくれたあの人、
――私は。
伝い落ちる涙を、止めてくれる人は、もう……。
――私は、ひとりぼっちだ。
悲しみの風はアルティーラの台地に吹き、辺り一帯を凍らせた。
人と神との間に生まれた娘の歩む、数奇な運命のお話。
※この作品は、
http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode=view&no=20161
及びpixiv
にも掲載しています。
ならば。
その間に生まれた私は、生まれるべきではなかったの?
今日もリノヴェルカは問い続ける。びょおお、びょおおと風の音。彼女の周囲で風が泣く。
泣かないで、と慰めてくれたあの人、
――私は。
伝い落ちる涙を、止めてくれる人は、もう……。
――私は、ひとりぼっちだ。
悲しみの風はアルティーラの台地に吹き、辺り一帯を凍らせた。
人と神との間に生まれた娘の歩む、数奇な運命のお話。
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第一章 兄妹
1-1 神の血を引く兄妹
2020/06/20 18:55
(改)
1-2 火焔の中で
2020/06/21 20:00
第二章 居場所
2-1 風色の救いの手
2020/06/22 20:00
2-2 それは夢のような
2020/06/23 20:00
2-3 代償つきの愛
2020/06/24 20:00
2-4 懐かしい温もり
2020/06/25 20:00
第三章 訣別
3-1 亀裂が走る
2020/06/26 20:00
3-2 彷徨と孤独
2020/06/27 20:00
3-3 抑え続けた激情が
2020/06/28 20:00
3-4 悲しみの風は台地に吹く
2020/06/29 20:00