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前置詞とまとめ

 英語の壁の最後は前置詞です。

 いわゆる、wannaやgottaやチェキラの世界です。つまり会話表現です。

 

 英語の文法はゲルマン語系だと書きました。しかし、前置詞については、英語とドイツ語は全然違います。

 実は英語の前置詞は古ノルド語という、北ゲルマン系の言語から借用しています。オランダ語やデンマーク語、スウェーデン語に近い言語です。これも理由があり、イギリスをヴァイキングが支配した時代があったからです。

 ここでネットからデンマーク語の前置詞を引用し、比較してみるつもりでしたが、心が折れました。興味があれば調べてください。ただし日本語の情報は、ほぼないですが。


 ドイツ語の前置詞はゲルマンな感じがしますが、英語の前置詞はもう少しワイルドな感じがしませんか? wannaやgottaはゲルマンとは違うような気がします。やはりカウボーイのイメージが……いや筆者だけかもしれませんが。


 ともかく、前置詞は口語表現で慣用句、いわゆるイディオムとしてよく使われます。語源が異なるので、これは慣れるしかありません。

 これらは、ネットで学習するにも限界があります。英会話は実践するしか道はありません。この文章の目的から外れるので、これ以上深入りはしません。


 しかし、リスニングに関してアドバイスがあるとすれば、キーワードはReceived Pronunciation、いわゆる容認発音です。BBCがCNNより聞き取りやすいのは、発音が異なるからです。そして最近では河口域英語が標準になりつつあるそうです。これらを意識することでリスニング力を上げることはできます。


――――――――――――――――――――――――――――――――――


 以上で英語の三つの壁、文法、単語、前置詞についての説明は終わりです。それぞれ由来となる言語が異なるため、学ぶほどに日本人にとって違和感を感じると思います。


 逆にいえば、日本語を学ぶ外国人から見れば、日本語にも壁が存在します。英語との違いはなんと言っても文法です。日本語にはパワフルな助詞と助動詞があるため、語順や主語といった構造は不要です。この辺りの事情は、本多勝一氏の『日本語の作文技術』に詳しく書かれています。さらに単語の壁は漢字です。そして前置詞の壁に相当するのは何でしょうか。会話でいえば、関西弁などの方言でしょうか。


 かつては、日本語は難しい。だから外国人には学べない。そう言われていました。


 そんな神話は終わっています。rikaichanというアドオンがあります。メジャーなブラウザには対応しているので、インストールしてみてください。おそらく、びっくりすると思います。たいていの翻訳アドオンをはるかに上回る便利さです。外国人が日本語を読むのに、これ以上のツールはないでしょう。さらに、漢字に読み仮名をつけてくれるサイトや、漢字を読むツールなど、もはや日本語を学習するのに必要な環境は充実しています。


 例えば、日本語のマンガを読みたい。そんな外国人にとって、もはや日本語は障害ではありません。外国語を読むのに、辞書を引く時代は終わりました。辞書は、受験生などの一部の人が使うものになっていくでしょう。


 それなのに、まだ英語をマスターするには、多読するしかないと信じ続けるのでしょうか?

 いつまでそんなことを続けるのでしょうか……頭に思い浮かぶのは、デジタル・ディバイドとか、情弱という言葉です。


 もっと速く、手軽に海外の情報にアクセスしたい。そう思う方の参考になれば幸いです。



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