ITエンジニアが考える小説開発記述規約
自分自身の創作スタイルの結果を見ているとある記述規則があることが分かってきた。
そう、自分の台本を見返していたら、どうも無意識に同じ役割分担で書いていることに気付いた。
せっかくなので、言語化してみる。
名付けて……
『小説開発記述規約』
ト書き
情景、風景、温度、場所、光、様子、観察対象の外兆候を書く。
感情によってとってしまう挙動を入れると上品
感情によって、目につきやすくなるモノを入れると上品
ト書き/心情
語彙力や能力が足りずモノローグで語れないものを読者に届けるときに使う。
また、モノローグよりコストが低いと明確にわかるときにつかう
ただし、感情の説明を書くと、微妙
けれども、書かないとは言わない。
セリフ内心
モノローグ、キャラクターの判断、認知の癖を通じて立体化させる。
感情を引き起こす認知の癖を語らせると上品
ただし、物語世界の常識をモノローグで語りだすと微妙
しかし、書かないとは言わない。
セリフ
語尾でキャラ付けとかせこいことはしない。何を話すのか、話すときにどんなトーンではなすのか、でキャラ付けを狙う。
感情を発露させるときは、言葉を選択する。!!!の勢いで行くのは微妙
だが、使うときは使う!!!!!!!!!!
実際どないやねん、という感じがするので凡例を以下に……こ、こいつは、なんか使えるわ~表現したいことが表現できてる、凄い……。なんてね。
ランド
「おーう!救護班が来た時の事考えて先に謝っとくわ」
【ト書き】
壁の動きが止まり、閉ざされた通路の壁の向こうからランドの声が聞こえてきた。
さやか
「ランド君……」
【ト書き】
泣きそうな声で、さやかがつぶやく。
キャンっと狐たちが叫ぶ声がした後、静かになった。
****解説*****
壁の向こうにランド君が取り残されたので、壁の向こうの様子を取り上げている。
迷路の壁の材質とか、さやかの表情とか、天気とか、リーンの表情やミナトとの距離よりも壁向うを優先度上げているということになります。
****解説終わり*****
【ト書き/心情】
ミナトの紫瞳は常に壁の動きを見ている。
魔物に同期して壁のずれが“規則”に見える瞬間が来る。
迷路が生きているんじゃない。
迷路はやはり“動かされている”。
ミナト内心
「壁の可動パターンは、大きく分けて二つ。――『縦にズレる』『横にズレる』。そして、それが元の位置に『縦に戻る』『横に戻る』という、たった四ステップの往復術式だ!
魔物の出現はそのスイッチに過ぎない。
これまでの魔物との遭遇回数は、合計で六回。ということは、一巡して、いまは二巡目の二ステップ目――縦と横が両方ともズレきった状態だ。
ここからあと二回、魔物を出現させて術式を進めれば、壁が順番に戻って完全に『元の形(初期状態)』にリセットされる!
ここからは賭けだ。だけど、もし『最初の配置』のルートこそが出口へと真っ直ぐ繋がっているとしたら?
あと二回分、壁を元に戻したあと、魔物を倒さずに最初の状態のまま一気に突っ切れば――!」
ミナト(短く)
「……出口、わかったぞ」
「閉じる前に行く」
シーンごとに何か物足りないと感じたとき、ト書き、ト書き/心情、セリフ内心、セリフの4つの記述形式で追加したら、一番生えたものが、きっと一番、キャラクター達が感じていることであり、読者に届けたいことなんだと半ば信じて今日もエピソードを練っています。




