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冒険者のいる物語

ITエンジニアです。今日は設定のお話です。


ITエンジニアだからこうするというより、私だからこう設定したというお話です。


冒険者。


いい響きです。


冒険活劇は昔から大好きでした。


未知の迷宮へ潜り、魔物を倒し、仲間と成長し、報酬を得る。

ワクワクします。


もちろん私の作品にも冒険者という職業があります。

ですが、この設定を作るのは思った以上に苦しかったです。


最初は簡単でした。


冒険者は魔物を倒して生計を立てる。

よくある形です。

ところが私の世界には面倒なものがたくさんあります。


魔物がいる

迷宮がある

遺跡がある

国家がある

戦争がある

準人類がいる


さらに厄介なことに、

準人類を人類と同じ権利を持つ存在として扱う国もあれば、

準人類に人権を認めない国もあります。


そうすると、


「冒険者って何なの?」


という疑問が出てきます。


例えば、盗賊を捕まえる。


これは冒険者なのか?

役人なのか?

賞金稼ぎなのか?


例えば、準人類との交渉を行う。


これは外交官なのか?

通訳なのか?

冒険者なのか?


例えば、遺跡調査。


これは学者では?


考えれば考えるほど、冒険者の定義がぼやけていきました。


最初は職業で分類しようとしました。


狩人

賞金稼ぎ

用心棒

探索者

忍者的活動家


などです。


ですが、どうもしっくり来ない。


なぜなら、冒険者が職業ではなくて生き方に見えたからです。


そこで考え方を変えました。


冒険者とは何の仕事をする人か。


ではなく、


社会のどんな穴を埋める人なのか、から始めて整理しました。


魔物がいて、人類以外の知的生命体がいて、神々が残した遺産として迷宮と遺跡があって……そんな世界に出来上がった人類国家のどんな役割を埋める人が必要かを考えました。

そうすると不思議とまとまりました。


冒険者の基本的な役割は五つ。


資源を持ち帰る者

危険を処理する者

誰かを守る者

情報を持ち帰る者

誰かの代わりに動く者


です。


薬草採取も。

魔物討伐も。

商隊護衛も。

迷宮調査も。

失踪者捜索も。


全部この中に入ります。


そして最後に、冒険者が何者なのかを一文でまとめることにしました。


作中内で語られることはないかもしれません。

作中における冒険者の定義です。


冒険者は、危険へ立ち向かい責任を持つ。

だから、冒険者は未知を求め、また、冒険者は共同体を支える。

だが、冒険者は略奪者ではない。


ここまで作ってようやく、冒険者ギルドではなく、冒険者がいる世界の社会が見えてきました。


たぶん普通のファンタジーよりだいぶ面倒な設定です。


強さのランクは確かにあります、しかしこの考察には一切入れていません。いれてもぶれなかったからです。社会の隙間とその隙間の接続から考えています。


正直なところ、

「そんな所まで考えなくてもいいんじゃない?」

という気持ちは今でもあります。


でも私は、


世界が回るのか。

成立するのか。

運用されるのか。


が気になる性格なので、結局こうなりました。


もし読者の皆さんがこの世界の冒険者になれるなら、


何を選びますか?

狩り屋でしょうか。

探索者でしょうか。

それとも用心棒でしょうか。


私はたぶん遺跡屋です。

迷宮特集の雑誌を読んでいる側だと思います。


だって、冒険者向けの雑誌も設定してしまったからwwww

それはまた別の話として


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