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私の書きたい小説は、説明を削るのではなく、説明者を前に出す です。

作者解説を消すコツは、説明を削ることではない。

本当に重要なのは、説明している人間を前に出すことである。


私が読んで、テンションが上がる小説は情報を説明しているのではなく、

その情報を見た人物がどう反応したかを描いている。

私が読みたいのは設定ではなく、設定の中で可愛らしく、いじらしく、小汚く、ずるがしこく、卑怯に足掻く人間である。


だから私は今日も、

説明を書くのではなく、人間を書こうとする。

できん。できた。やっぱりできん。

たぶん、これからも繰り返す。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


世界観を説明したい

戦略を説明したい

ルールを説明したい

組織を説明したい

という場面が必ず出てくる。


しかし、その説明をそのまま書くと「作者の解説」になりやすい。

私は最近、説明を減らすのではなく、

説明の主体を作者からキャラクターに移すこと

で解決できることに気付いた。


基本原則

悪い説明

作者が説明している。


例:


この演習は不確実性への対応能力を見るためのものである。


これは情報として正しい。

しかし、小説としては作者の解説になりやすい。

そうすると、小説じゃなくてエッセイや随筆を読んでいた方が、座りがいい。

小説という自由な機構を用いるならもっと使い切りたいと思う。

これが私のこだわり。


ぐっとくる説明

キャラクターが理解している。


例:

(なるほど、ただの我慢比べじゃないのか)


同じ内容でも、


誰が

何を

どう理解したか

が見える。


読者は説明を読まされるのではなく、人物を観察できる。


推敲変換パターン

1. 概念 → 個人の認識


変換前

この演習は不確実性への対応を試験している。


変換後

(つまり、何が起きるか分からないってことか)


2. 分析 → 癖


変換前

ニーコスが班の重要人物である。


変換後

お、俺今すごいこと気付いたんじゃないか?ニーコスが止まったら全部崩れるぞこれ。


分析結果より、

「分析している人物のテンション」

を見る。


3. 評価 → 偏見


変換前

ランドは代替可能性が高い。


変換後

ランド?まあランドはランドだしな。


正しさよりも、

この人物はそう思っている

ことが重要。


4. 組織説明 → 人物説明


変換前

班Cは工夫による対応を得意とする班である。


変換後

おとは、自分の得意なことを知っていた。今回も出来ることを思い切りやる。


組織を説明するのではなく、

人物を描写する。

その結果として組織の特徴が伝わる。


5. 思想 → 習慣


変換前

戻れる形を作ることが重要である。


変換後

ミナトはまず退避路を考えた。

次に戻る場所を書いた。


思想を語るのではなく、

その思想を持った人間の行動を書く。


推敲チェックリスト


説明文を書いたら確認する。


Q1

これは誰の言葉か?


作者 → 要注意

キャラクター → OK


Q2

この人物は本当にこう考えるか?


キャラらしい → OK

作者が乗り移っている → 修正


Q3

正しすぎないか?


現実の人間は、


思い込み

偏見

勘違い

好き嫌い

で物事を見る。


正論だけになっていたら要注意。


Q4

この説明から人格が見えるか?


見える → 小説

見えない → 解説


解説を書きたいものかどうかで見分ける。


Q5

この説明を読んだ時、

読者は情報を見ているか?

それとも人物を見ているか?


これ難しい。

情報を見ているとき、それは、AだからAで、隣はCとか

Bが起きたからCになった。とすると、次はこうかな?前はこうだったのかな?とかそういう感触になる。

だけど、人を見ているときは、カッコ悪い、そうはならんやろ、それを言う?ダサい、そのセリフが聞きたかった!、可愛い、カッコイイ、泣ける。という感触になる。

勿論、出来事を情報的に表現もできるが、まず最初にカッコ○○が来る。


後者だったらおおむね成功。おおむねの理由?それは、絵面が思い浮かばなければ、つまりどういうこと?ってなってしまうので、絵面が浮かぶのは最低限欲しいところ。


AI推敲用チェック

以下の順番で判定する。


この段落の説明者は誰か

作者の声が混じっていないか

キャラの語彙になっているか

キャラの偏見や癖が出ているか

情報より人格が前に出ているか

組織説明になっていないか

世界観説明になっていないか

思想説明になっていないか

行動や反応に変換できないか

作者解説をキャラ描写へ変換できないか

問題があれば、


解説箇所

解説臭の原因

キャラ化した修正版

を提示すること。


まとめ


作者解説を消すコツは、説明を削ることではない。

本当に重要なのは、説明している人間を前に出すことである。


私が読んで、テンションが上がる小説は情報を説明しているのではなく、

その情報を見た人物がどう反応したかを描いている。


私が読みたいのは設定ではなく、設定の中で可愛らしくいじらしく、小汚く、ずるがしこく、卑怯に足掻く人間である。

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