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番外編 その5 あの「紡錘型メロンパン」の歴史、知ってまっか?

 探し求めていたメロンパン。とうとう入手いたしました。とはいえ、すぐに見つかりましたが……


 以前の番外編で食べた「メロンパンの皮焼いちゃいました2」。比較対象として本家の(普通の)メロンパンもぺろり。


 となると、あのメロンパンも食べたくなるじゃないですか。丸いのではなく、ラグビーボールを縦に割ったようなメロンパン。


 今回入手したのは、ニシカワ食品さんの「白あん入りメロンパン」。


挿絵(By みてみん)


 このカタチ、世の中では紡錘型ぼうすいがたと呼ばれているようです。紡錘型、あまり使わない言葉。メロンパンにそぐわない響きでもあるし、何だかしっくり来ないのですがほかに対案もないし……


 当方の記憶というか勝手なイメージでは、この紡錘型は「京都」「神戸」のメロンパンという認識ですね。


 なぜこのイメージなんだろう。

 そして、なぜこのカタチなんだろう。


 メロンパンの由来や歴史に関しては有名な「メロンパンの真実」なる本が出ているくらい奥が深そうなので、当方には恐れ多いのですが……調べてみました。


 定番のWikipediaには次の通り

「コープこうべによると、1960年ごろに同組合の前身である神戸消費組合のパン職人がオムライス用のキャップを見てひらめいたのが紡錘形メロンパンの始まりだという。(中略)当時「メロン」として売られていたマクワウリに似ていることからメロンパンという名で呼ばれるようになった。神戸や京都などで売られているものは、中には白餡が入っている。」


 マクワウリ、真桑瓜。うちの父親が「まっか」といっていたのを懐かしく思い出しました。もちろん父は健在ですが。

 当方も小さいころ何度も食べました。メロンの代わり、というか味・香りともメロンとして認識していました。少し小ぶりで、さっぱりした味わいです。

 

 紡錘型メロンパン、確かにカタチはマクワウリに似ていますね。あの波型のボディとか。それにしてもオムライスのキャップをみてひらめいた……ギャップに驚きました。


 上記の説明に出てくるコープこうべさんのHPによりますと「オムライス型のメロンパンのルーツは、実は約50年前、コープこうべの前身である神戸消費組合に入った1人の若いパン職人のひらめきにありました」とあります。


 けれども、広島・呉にある、その名も「メロンパン」というパン屋さんは、なんと戦前から紡錘型のメロンパンを作っているといいます。取材された中国放送(RCC)さんの公式ブログから箇条書きで引用しますと、

 ▽創業は昭和11年

 ▽クッキー生地はなく、ずっしりと重く、中にクリーム

 ▽1日900個作られるという

 ▽初代のご主人が大好きだった、当時メロンと呼ばれていた「まくわ瓜」をモチーフに作った

 ▽チキンライスの型を使って作られたそうです

とのことです。


 共通点といえば、呉のメロンパンもチキンライスの型のカタチなんですね。神戸よりも呉の方が早くから作っていたようですが……現地に足も運ばずにネット検索だけなので、結論めいたことを言うことは控えます。

 

 さて、京都に関しては京都パン組合さんのウェブサイト。紡錘型メロンパンの紹介として「だ円形のパンの中に白あんが入っています。昔、京都のメロンパンはこのタイプが主流でした。」とありました。


 知り合いの京都出身者に紡錘型メロンパンを見せると、

「ああ、これ京都のメロンパンやわ」

 と即答してくれました。

 少し懐かしそうに遠くを見る目だったのは、また別の話……


 由来はイマイチ不明なのですが、京都に根付いている歴史があるは間違いないようです。


 それでは、「白あん入りメロンパン」計測&撮影開始っ!


 えっ? これだけ書いて、まだ食べないのかって? すみませんです……

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