052:執事です それは理由に ならないわ
「……ん?」
工房の自室で寝ていたユノは、妙な寒さを感じて目を開ける。
藪睨みするような寝ぼけ眼でゆっくりと周囲を確認し――
「え?」
急速に、目が覚めていく。
「え? え?」
状況に頭がついていかず、さらには迂闊に動くと危ないという認識だけが脳を支配してしまい、頭がうまく回らない。
ユノがいるのは貴族街の中心にあるアウルーラ城――という名の実質的には役場だ――の渡り廊下。その屋根の上。
渡り廊下の下にあるのは城の庭……ではなく、カイム・アウルーラの北門と中央のリリサレナ広場をつなぐ大通り。
貴族街の中央にアウルーラ城を建てるにあたり、元々あった直線の大通りを潰したくなかったという理由があった。
その為、アウルーラ城はその大通りを挟んで左右に東城と西城があり、その二つを渡り廊下で繋いで一つの城と呼んでいるのである。
さておき。
ユノがいるのは、そんな渡り廊下――の、屋根の上であった。
バランスが取りづらいことこの上ない場所にどうして自分が寝ていたのか――疑問はあるが、そんなことよりも、とにかくバランスを取ることが第一だ。
とはいえ、元々こういう場所に立つつもりで来た場合と、気がついたらいた場合とでは、まったく勝手が異なる。
ましてや、自分の居場所がどこであるかどうかよりも、視覚情報として認識したのは自分が高所にいるということだけだったのだ。
普段であれば冷静に起きあがっただろう。
だが、今は平時とはまったく違う。
ユノは咄嗟に、まるで平面でするかのような立ち上がり方をしてしまった。
手を置いた場所は、傾斜しており、ユノがいる場所よりも幾分か位置が低い。
元々の混乱。
イメージと手の感触のズレ。
さらに言えば、起き抜けという状況。
様々な要因が重なって、ユノは立ち上がるのを失敗する。
「あ……」
さぁ――と頭から血の気が引いて青ざめる。
無詠唱と無触媒の最低レベルの術で良いから使わないと……そうユノは考えるが、集中ができない。イメージが固まらない。
鉄火場の焦りが、マナの巡らせかたを忘却させる。
そうしてユノは、渡り廊下の屋根から落ちた。
「うひゃぁぁぁぁぁぁ――……………」
色気もへったくれもない悲鳴が頭上から聞こえて、アレンが上を見上げると、なぜかアウルーラ城の渡り廊下から落ちてくる少女がいた。
「おいおいおいおいおい……ッ!」
アレンが声をあげると、共に歩いていたシャンテリーゼの声が鋭く響く。
「アレンッ!」
「わかってるッ!」
二人で同時に地面を蹴って、落ちてくる少女の元へと向かう。
そうして何とかアレンが少女をキャッチした。
「おい。大丈夫か?」
「あ、あ、あ、ああああアレンンー……ッ!?」
とてつもなく困惑した顔で、その少女がこちらの名前を呼ぶ。
それで、アレンは自分が抱き留めた相手が、誰か分かった。
「ユノ?」
「た、助かった……遺跡で生き埋めになった時と同じレベルで死を覚悟したわ……」
「生き埋めの次に空から落下って、お前はどういう人生歩んでるんだ?」
「歩みたくてそういう道を歩んでるんじゃないわよ」
反論してくるが、いつもの覇気はない。
本気で怖かったようである。
「ところで、その格好って寒くないのか?」
「その格好?」
言われて、ユノは自分を見下ろす。
ベッドに入った時と同じくキャミソールにショートパンツという格好だ。工房の中は室温を整える花導器が機能してるので、こんな格好でも寒くはない。
だが、ここは外である。
もちろん寒い。
そして、寒いのもあるのだが、ユズリハと同居を始めて以降、ユズリハがカルーアと共同で行っていた『ユノの情緒をもうちょっと一般向けに寄せよう作戦』が、密かに講をそうしていた。そうしてしまった。
「うひゃぁッ!」
ユノは自分でもよく分からない声を出しながら、拳を振るう。
少し前までであれば、ここまで羞恥を感じなかったかもしれないが、今は何かよく分からないけど恥ずかしい――みたいな感じになってしまったのである。
アレンはユノを抱いたまま器用にその拳を躱して、シャンテリーゼに呼びかけた。
「シャンテ」
「ん?」
「パスだ」
「え?」
そうして、ポイっとユノをシャンテリーゼの方へと投げた。
「うああああ」
「店主ッ!?」
アレンの不意打ち気味の投擲に、それでもシャンテリーゼはしっかりと対応してユノを受けとめる。
「アレン――お前な。人は投げるものではないぞ」
「そうは言ってもな……以前のユノならともかく、今のユノは男に抱かれてるのが恥ずかしいらしくてな」
「それはまぁ良い傾向と言うべきか?」
シャンテリーゼは苦笑しつつ首を傾げながら、腕の中にいるユノを見る。
「どうした店主?」
「なんかもう、一生分の落下を味わった気分だわ」
「災難だったな……としか言いようがないな」
そんなやりとりをしていると、アレンは自分が着ていた黒革のジャケットをユノに被せた。
「その格好じゃ寒いだろ。着とけ」
「……アンタだって寒いんじゃないの?」
ジャケットの下は薄手の七分袖のシャツだけだ。
防寒の花術紋も、このジャケットにしか刻まれていないようなのだが――
「気にすんなよ。例え相手がユノだろうと、男っては女の前でカッコつけたいもんなんだからよ」
「言い回しが引っかかるけど……借りとくわ」
そう言ったあと、蚊が鳴くよりも小さな声で、ありがとうと呟いていたのだが、それはシャンテリーゼの耳にも届かなかった。
「シャンテ、そろそろ下ろしてくれてもいいのよ?」
「そうは言うがな、店主。君は裸足だろう?」
言われて、ユノは自分の足へと視線を向ける。
なるほど。靴下すら履いてない。本当にベッドに入っていた時の格好のままのようだ。
「……どーなってんのよ……」
「ふむ。店主も状況が分かってないのか」
そもそも寝て起きたら、城の屋根の上でした――では状況を判断しろもなにもない。
それをシャンテリーゼに言えば、彼女も困惑した顔で「そうか」とだけ口にした。
「一つだけ、言えるコトはあるけどな」
「なにがよ?」
頭を掻きながら疲れたように口にするアレンに、だいぶ落ち着いてきたユノが訊ねる。
「こんな意味不明なデタラメ……やってのけるような奴なんて、俺は一人くらいしかしらないぞ」
嘆息混じり答えてから、アレンは顔をあげて鋭く名前を口にした。
「そうだろ、ハイン爺」
「流石はアレン様。お見通しでございましたか」
すると、どこからともなく老紳士が現れ、恭しく一礼した。
だいぶ白の混じった濃灰色の髪を丁寧に後ろへと撫でつけた彼は、ハインゼル・ロベリアン。
クレマチラス家――つまりは、ユノの実家の従者長である。
「ユノが実家に戻るようになったから、イタズラ爺に戻ったか?」
「はっはっは。アレン様。私めはいつもいつでも誠心誠意をモットーに、クレマチラス家に仕えているだけでございますよ」
「そーかい」
笑いながら穏やかな調子で返すハインゼルに、アレンはやや憮然と返事をした。
ハインゼル本人がどう思っているかどうかはともかくとして、アレンとしては、まだ学術都市へ行く前のユノ共々、このイタズラ好きの爺さんに良いようにからかわれていた記憶がしっかりと残っているのだ。
思い返せば笑い話だが、当時のアレンからすれば笑えないイタズラばかりだったように思う。
「なぁ店主……あの老人、まったく気配を感じなかったのだが……」
「突然現れた程度で驚いてたら、ハインとつきあってはいけないわよ」
驚きで目を見開いているシャンテリーゼに、ユノも当時のイタズラ――ハインゼル曰くお茶目なイタズラだったそうである――を思いだし、嘆息した。
とてつもなく仕事ができる人物であるのだが、同時にその優秀な技能の全てをイタズラに使う問題児でもある。
「それにしても、今回は詰めが甘いんじゃないの、ハイン? アレン達が通りかからなかったら危なかったわ」
「おや、そうでしょうか?」
「は?」
ふふふ、含み笑いをしつつ首を傾げるハインゼル。
それを見て、アレンは面倒くさそうに息を吐いた。
「俺たちが通りかかってお前を助けるところまで折り込み済みのイタズラだったんだろうさ」
「待てアレン。いくらなんでもそれは――そもそも、ここを通ろうと行ったのは私の気まぐれだぞ?」
「いちいちハイン爺の行動に気にしてたらキリないから受け入れろ」
戸惑うシャンテリーゼに、アレンは投げやりに告げて、やっぱり嘆息した。
「アレン様。ため息ばかり付かれると、幸運が逃げると言いますよ」
「誰のせいか分かって言ってんだよな、あァンんーッ!?」
思わずアレンがガラ悪く睨みつけるが、ハインゼルは肩を竦めるだけでまったく意に介した様子はなかった。
そのやりとりを見ながら、どうしても納得のいかないところがあってシャンテリーゼは、ハインゼルに問いかける。
「ハインゼルの性格は分かったのだが、どうしても解せないコトがある。どうやって寝てる店主を気づかれないように、あの屋根の上に運んだのだ?」
「はっはっは。さほど難しいコトではございませんよ」
「そうなのか?」
「はい。鍵の掛かった工房に侵入し、寝ながらも常に張り巡らされているユズリハ様とドラちゃんの警戒網を切り抜け、鍵の掛かったお嬢様の部屋へと侵入し、私が侵入した形跡をいっさい残さずに窓から外に出た後、アウルーラ城の屋根へとお嬢様をお運びしただけにすぎません」
「大したコトしかしてないではないかッ!」
自分の腕の中でユノが耳を塞いでいることすら目に入らぬ様子で、シャンテリーゼが叫ぶ。
事実だとしたら、ハインゼルの能力は異常としか言いようがないものだ。
いや、そもそも――
「……脱出した後、店主を屋根まで移動させる途中で、店主が目を覚ます可能性はあっただろう?」
沸き上がるシャンテリーゼの疑問に、ハインゼルは丁寧な仕草でうなずいた。
従者として洗練されきった仕草に、思わず感心してしまいそうになるが、油断ならない老人であるのは、これまでの会話でわかっている。
「もちろん。ですが、私に抜かりはありません」
「ほう?」
ふふっと、不敵に笑うハインゼルに、シャンテリーゼは目を眇めた。
一体どんな手を使ったのやら……そう思いながら、答えを待つ。
ややして、ハインゼルが自信満々に口を開いた。
「子守歌を歌っておりましたので」
「無理があるッ!」
「いいえ。決して無理ではありません。何故なら――」
「……何故なら?」
「私は執事ですので」
「理由になってないッ!」
シャンテリーゼは思わず頭を抱えたくなったが、生憎とユノを抱いていたので、それは叶わない。
そもそも、よしんばそれでユノが目を覚まさなかったとしても、女性一人抱えたまま、誰にも怪しまれずに城の屋根の上へと移動すること事態が不可能だ。
「シャンテ」
「なんだ、アレン」
「諦めて受け入れろ。こういう爺さんだ」
「そうね。ハインだし――で受け入れておいた方が精神衛生上、気がラクよ?」
「アレン!? 店主までッ!?」
悟りきった遠い眼差しで笑う二人に、シャンテリーゼは言いしれぬ敗北感に打ちひしがれる。
そんなシャンテリーゼの苦悩なんて気にしてなさそうに、老執事はのほほんと笑った。
「お嬢様もアレン様も辛辣でございますなぁ……。
私など、大したコトのないただのジジイでございますのに」
「はっはっはっは。そうだな。そういうコトにしといてやろうジジイ」
「そうねぇ……そういうコトにしておいた方が面倒がないわね」
朗らかに笑う執事と、乾いた笑いを浮かべる二人に、シャンテリーゼは――このような意味不明な泣き寝入りが存在しているというのか……と、天を仰ぐ。
「それで、ハイン。結局アンタは何がしたかったワケ?
久々にあたしへイタズラを仕掛けたかっただけ?」
ひとしきり笑ったあとで、ユノがそう訊ねる。
言われてみれば確かに――と、シャンテリーゼも気になり、視線を向けた。
三人からの視線に、ハインゼルはしばし悩んだあと、ゆっくりと答えた。
「久々にイタズラを仕掛けたかった――というのはもちろんございます。
ですがそれ以上に、ここのところ元気をお無くしになられていたお嬢様に、気づいて頂きたかったのです」
「気づく? 何に?」
「此度、お嬢様をお助けになられたアレン様やシャンテリーゼ様を筆頭に、何かあったときお嬢様を助けてくれる方々はたくさんいるのだと。
この街は、職人ユノ・ルージュを受け入れきっている。だからこそ、何かあった時、些細な問題など気にせずに受け止めてくれる、と」
シャンテリーゼの腕の中にいるユノを真っ直ぐに見つめながら、そう告げるハインゼル。
その様子に、ツッコミを入れ続けていたシャンテリーゼもさすがに、思わず腕の中を見てしまった。
ハインゼルの言葉を受けても、店主の表情は揺れていない。
何かを見定めるような眼差しでハインゼルを見ている。
「んで、爺さん。建前は置いておいて本音は?」
まるで空気を読んでいないかのようなアレンの問いに、だがハインゼルは気を悪くした様子もなく、うなずく。
「本音といえば、これも本音でございますが――そうですね。それでももっと深い答えをお求めになられるというのであれば、お答えしましょう」
芝居のような大袈裟な仕草で両手を開き、今こそ真の秘密を明かそうとでも言うように、ハインゼルは至極真面目な顔で語り出す。
「本日は、久々に私のオフの日でもございました」
「ほうほう。それで」
アレンは投げやりに相づちを打って先を促すと、満足したようにうなずきながら、ハインゼルは続ける。
「アレン様が建前だと言われました私の想いと、お嬢様にイタズラしたいというオフの日の私の想い。それらが見事に一致した結果、このようなコトをするに至ったのであります」
「つまりどういうコト?」
ユノの問いに、ハインゼルはピシっと姿勢を正し、右手を左胸に置いた。
「古来より、このような私の感情を言い表すに相応しい言葉がございますッ!」
右手はそのままに、小さく会釈するようなやや前傾の姿勢をとりながら、ハインゼルは三人へと茶目っ気たっぷりにウィンクをすると、その古来よりの言葉とやらを口にする。
「暇つぶし、と」
「タチが悪すぎるッ!!」
ユノとアレンは、そんなものか――と馴れた反応をして見せるが、シャンテリーゼだけは思わず声を上げてしまった。
それに対し、姿勢を戻したハインゼルがとても真顔になる。
「シャンテリーゼ様。貴女様も騎士であり貴族なのですから、あまりそのように大声をあげるのはどうかと」
「そうよねぇ、抱いてもらってる状態で言う台詞じゃないかもだけど、ちょっと耳元でうるさいわ」
「はっはっは。シャンテは真面目だからな。俺も騎士時代こういうシャンテを何度も見てきたもんだ」
「私かッ!? 悪いのは私なのかッ!?」
うがー……と、シャンテリーゼは吠えた。
「まぁなんだ、シャンテ。ハイン爺の相手は馴れだ。がんばって馴れろ」
「馴れたっていいコトなんてロクにないから、馴れる必要もない気がするけどねー」
アレンとユノの正反対の言葉に困惑しながらシャンテリーゼがハインゼルを見やる。
彼はシャンテリーゼの腕の中のユノへと、恭しく一礼をして詫びた。
「思っていたよりも、お嬢様は落ち込まれていないようですな。
このハインゼルとあろうものが、見誤るとは――申し訳ございません」
「落ち込んでたのは確かだから……まぁ気にしないで」
「そうですか、それは良かった」
安堵したように笑うハインゼルは、間違いなくユノを心配していたものの笑みだ。
シャンテリーゼは、どうにもハインゼルという老執事を掴めない。
「ではジジイはそろそろお暇いたします。
お手数ですが、アレン様、シャンテリーゼ様。お嬢様をよろしくお願いいたします。時には荒療治も必要でございましょう」
荒療治――という言葉の意味が分からずシャンテリーゼが眉を顰めると、アレンが呆れ顔で肩を竦めた。
「そこまで折り込み済みかよ。ほんと、喰えない爺さんだ」
「はっはっは。私に男色も食人の趣味もございませんよ?」
「そういう意味じゃねーし、そういう受け答えは求めてねーよッ!」
ユノも眉を顰めているので、意味を理解できてるのは、アレンとハインゼルだけなのだろう。
「もちろん存じ上げておりますよアレン様。冗談――というやつです。それでは皆様、失礼いたします」
そう言って、シャンテリーゼが今まで見てきた従者のお辞儀の中でも、もっとも丁寧でもっとも流麗でもっとも完璧なお辞儀をして、老執事の姿が目の前から消失した。そう消失したのだ。どこかへと立ち去っていった様子はない。すでに気配を感じない。
「め、面妖すぎる……どこへ消えたのだ……?」
「定められた時間に、うちの両親へのお茶を淹れるのは自分だって誇ってるからねぇ……まぁうちに帰ったんでしょ」
「そういう意味ではないのだが……」
この数分のやりとりだけで、自分の常識が崩れていくことに頭痛を覚えながら、シャンテリーゼはうめく。
「まぁ、その……ハインの言う通り、悪いんだけどこのまま工房まで頼むわ」
「ああ。それについては承った」
気を取り直すように、シャンテリーゼはうなずく。
気になることは色々あるが、確かに女性をこの格好のまま衆目にさらし続けるというのは、いただけない。
「それでは、帰るとしようか」
「ええ。よろしく」
そう告げて、シャンテリーゼは、アレンとともに道を引き返して、広場へと向かうのだった。
「ったく、ほんと仕事ができるのに迷惑な爺さんだわ……」
うんざりうめきながらも、ユノは何となく、かつての日常の場に戻ってきたようで、内心ではまんざらでもなかった。
♪
翌日――
「……ん?」
工房の自室で寝ていたユノは、妙な寒さを感じて目を開ける。
藪睨みするような寝ぼけ眼でゆっくりと周囲を確認し――
「またかジジイィィィィィィィィ…………ッ!!」
東アウルーラ城の東塔の天辺で、ユノは叫び声をあげるのだった。
「それで? そこからどうやって降りてきたんだ? 渡り廊下と違ってどこかの窓からも無理だろ、あそこ」
「ご丁寧に原始蓮の杖がおいてあったから、素直にアクエ・ファニーネのチカラを使ったわ」
「水のお姫様も、よもや自分のチカラをそんなコトに使われるとは思ってなかっただろうな」
「まったくよ……」
まんざらでもない――などと思って損した。前言撤回である。
基本的に何でもありなハインゼル爺さん。
だけど、クレマチラス家への忠誠心は本物ですし、本当の意味で人が困るイタズラは絶対にしません。説得力が無くてもしません。しないったらしないんですってば。
謎の未来予測と妄想力と直感力を用いて、今回アレン達が通りかかったような方向で、問題とかそういうのの発生は必ず抑えます。ちゃんとその辺りまでは考えてイタズラしてるハズです。
最後のオチだってユノが空を飛べるコトを知った上でですからね? ね? 問題にはならないでしょう?
そんな感じで、次回はそろそろ第二部日常編の〆に入ろうかな……と思います。
第一部同様に、1話でまとまらない気がするので、何話かに別れると思いますが。