夜会の隅っこには、給仕しか知らない恋がある

作成ユーザ: 更田遅筋
王宮の大広間には、風の来ない柱の陰があります。

地味だからと隅っこに追いやられた令嬢と、ご婦人方から逃げてきた公爵閣下。二人が出会った夜会の隅っこと、その裏で四十年、銀の盆を運び続けてきた給仕ジョルジュが見てきた恋のお話です。

どのお話も一話完結で、どこからでも読めます。はじめての方は、本編「地味なんだから隅っこにいなさい」からどうぞ。

給仕は何も存じません。焼き菓子の枚数のほかは。

「地味なんだから隅っこにいなさい」と母が言うので夜会の隅に行ったら、公爵閣下が先客でした

「地味なんだから隅っこにいなさい。リディの邪魔になるでしょう」  夜会のたびに母はそう言い、妹のリディばかりを着飾らせます。  はい、お母様。隅っこには隅っこの良さがあります。風の来ない柱の陰、焼//
作品情報 N0323MY 短編 異世界〔恋愛〕
掲載日:2026年 10月 26日
最終更新日: 2026年 10月 29日
キーワード: 女主人公 西洋 中世 ハッピーエンド 溺愛 公爵 夜会 地味令嬢 姉妹格差 家族の偏愛 コメディ 焼き菓子

【給仕視点】「地味なんだから隅っこにいなさい」と言われた令嬢を、向かいの柱の公爵閣下は三年前から見つめていました

 王宮の夜会で、銀の盆を運んで四十年になります。  給仕は見ても見ないふり、聞いても聞かないふり。それが手前どもの作法でございます。  ですから、東の柱の陰で給仕にいちいち礼をおっしゃるお嬢様のこ//
作品情報 N3415MY 短編 異世界〔恋愛〕
掲載日:2026年 10月 29日
最終更新日: 2026年 10月 29日
キーワード: 西洋 中世 ハッピーエンド 溺愛 公爵 夜会 給士 スピンオフ コメディ 焼き菓子 短編