短編集

故郷を戦火に焼かれた少女と、彼女を拾った海賊の話。

仮想戦国時代もの。 病で長くは生きられない男と、少女の一場面。

戦国から江戸にかけてをイメージしたフィクションです。 ある嵐の晩、医師の父が連れ帰った血塗れの男は、口をきくことができなくなっていた。 次第に彼に心惹かれていく露子であったが、彼はある事情を抱えてい//

幼い頃より共に育った涼と竹彦。 この先もずっと続くと思っていた未来に、敗戦の影が差す。 ※戦時中のような雰囲気ですが、フィクションとしてお楽しみください。

仮想平安時代。 入内を控える藤子は、毎晩月に祈っていた。 「私をここから連れ出してください」と。 するとある晩、月の使者を名乗る男が現れた。

八年前、高校生だった誠一は、英会話教室の講師に恋をする。彼女との思い出は、八年経った今でも、彼の心の奥底に、深くしまいこまれていた。

いわれのない罪で故郷を追われたヨシュアは、一人山奥の小屋に籠り漫然と暮らしていた。 そんな彼の元にある夜一人の女が訪れ、自身の娘を託す。 「私は、きっと、助からないわ。だから、どうか、その子だけでも、//