詩になりたかった何か。
詩を書こうとして、詩って何?となった作者がとりあえず書き連ねたものたち。
詩ではないけれど、詩を書こうとして出来上がったものたち。
謡うように、ふと口をついて出た言葉の連なりたちを、書き起こしたものたち。
詩ではないけれど、詩を書こうとして出来上がったものたち。
謡うように、ふと口をついて出た言葉の連なりたちを、書き起こしたものたち。
燦煌散光
散った光の在った記憶がわたしを先へ進ませる。
あの光を放ったソレの正体を知らずとも、その光を見つけた記憶があれば。
掲載日:2021年 11月 11日
最終更新日:
2021年 11月 11日
キーワード:
日常
私小説
星
寄る辺
道標
希望
言葉遊び、或いは宝石細工
言葉遊びは、言葉選びは、物語を紡ぐことは。
見出した原石を削り、磨き、作品へと昇華させること。と、同義のような気がした。
掲載日:2019年 05月 06日
最終更新日:
2019年 05月 11日
ため息
過去の私が今を縊らんと押し寄せる。
或いは去りし私が、同化せしめんと、過ぎぬ私に縋りつく。
潰れた肺腑から押し出されたものが口から逃げる。それをため息と私は呼んだ。
掲載日:2019年 05月 10日
最終更新日:
2019年 05月 10日
こかげ
どこからか何ものかが運んできた種子が、いつの間にかそこに落ちていた。
いつの間にか生長し、誰もそれを妨げはしなかった。
燦々と注ぐ陽光を一身に受け、青々とした葉を茂らせる樹がそこには在った。
雨滴に固//
掲載日:2019年 06月 07日
最終更新日:
2019年 06月 07日
キーワード:
日常
初夏
彩りある世界
世界に彩を与えるのは、いつだって好奇心。憧れ。惹かれるものたち。
それに出逢うために、僕は生きているはずなんだ。
掲載日:2019年 04月 30日
最終更新日:
2019年 04月 30日
暗闇の中で
わたしは、何をするにもひとり。他者へ助けを求めることができずに。何をしても、誰も認めない。何も反応は返ってこない。まるで暗闇の中に一人、生きているように。
掲載日:2019年 04月 03日
最終更新日:
2019年 04月 03日
作品に含まれる要素:
R15
キーワード:
日常
過供給
不足して、求めてやまなかったそれは、いくら求めても手に入らず
過剰に在って億劫だったそれは、失くして初めて大切さに気付けた。
掲載日:2019年 07月 08日
最終更新日:
2019年 07月 08日
狐の嫁入り
眼が眩むほどに明るいのに見上げた先にはのっぺりとした雲が広がっていて、振り向けば真っ青に晴れている、そんな不思議な空模様。
※この作品はカクヨムに掲載している「雲がはやる」を修正したものです。
掲載日:2019年 10月 03日
最終更新日:
2019年 10月 03日
キーワード:
日常
虚ろ
墜ちきれば後は這い上がるのみ。
不思議と凪いだ心には何も浮かばず
ひどく疲れながら持ち上げた腕は何も掴めず
ただただそこには、凪いだ空虚があった。
掲載日:2019年 07月 24日
最終更新日:
2019年 07月 24日
キーワード:
私小説
霧の彼方
霧の彼方で、誰かが私を呼んでいる気がした。
※この作品はカクヨムに投稿している「彼方」へ加筆したものです。
掲載日:2019年 08月 07日
最終更新日:
2019年 08月 07日
キーワード:
日常
お盆
夜の散歩
外の空気を吸いたくなった。
思い立ったのは、日付の変わりそうな時間だった。
twitterの呟きを編集したものだったりする。
掲載日:2019年 06月 17日
最終更新日:
2019年 06月 17日
キーワード:
日常
落とした殻を紡いだ糸で亡骸を編む
生み落とされて呼吸をした。
殻を割って希望を胸に外へ這い出た。
希望の欠片で紡いだ糸で亡骸を包む籠を編む。
掲載日:2019年 04月 18日
最終更新日:
2019年 04月 18日
変わりゆく世界
微分すると、つまり細かく分けると塊は平面の集合体と成り
積分すると、つまり積み重ねると元の要素が平面だったとしてもそれは塊となる。
ではあるものを微分したものを積分したら、全く同じものになりうるのだ//
掲載日:2019年 05月 26日
最終更新日:
2019年 05月 26日
雨上がりの空は長雨に鬱屈としていた僕の目には眩しすぎた。
長い雨はいつの間にかやんでいた。
濡れないように足を速めて下ばかり見ていたから、すぐそれに気付くことができなかった。
見上げた空は輝いていて、僕の目を眩ませるに充分だった。
掲載日:2019年 05月 02日
最終更新日:
2019年 05月 02日
命綱
それは私の命綱。
未来へ進むために、過去へ陥って抜け出せなくなることがないように、私を導く道しるべ。
それが無ければ、私はきっと、もうどこにもいられない。
けれどそれさえあるならば、私はずっとここに//
掲載日:2019年 05月 11日
最終更新日:
2021年 11月 16日
空虚の表面を塗り固めたものたちはその時々描く理想形だった
空虚の表面を塗り固めたものたちはその時々描く理想形だった。
現実から逃避するために穿った谷に溜まる幻想を世界と言い換えてわたしはそこへ棲む。
わたしには物語(虚構)が必要だった。
掲載日:2021年 11月 02日
最終更新日:
2021年 11月 02日
キーワード:
迷走
たからさがし
わたしの幼いころは、ここで長い時間を過ごしていた。
駆け回った公園、上った木。
久方ぶりに、歩いてみようか。
掲載日:2018年 07月 12日
最終更新日:
2018年 07月 19日
キーワード:
日常
空を見上げる。
いつも足下を見ていて。
例えば雀が飛び上がるのを、目で追って。
その向こうにある空を見上げる。
掲載日:2018年 10月 04日
最終更新日:
2018年 10月 04日
キーワード:
日常
無へ帰す
記憶が続かない。文章が意味を持った記号の羅列としか認識できない。そんな気がする。
漠然とした混沌の予感をただ綴った備忘録です。
忘れたころに、自分で読み返すための。
掲載日:2019年 03月 16日
最終更新日:
2019年 03月 16日
キーワード:
私小説
時の流れに手をのばしても
時間とは、ヒトが恣意的に決めた枠組みに過ぎない。
時の流れに身を任せ、抵抗しようともがいても、のばした手は何も掴むことはできなかった。
掲載日:2019年 05月 02日
最終更新日:
2019年 05月 02日
休んでいた日
休んでいた。
他には何もせずに、必死に抗っていた。
それは休んでいたとしか、形容のしようが無かった。
掲載日:2019年 05月 14日
最終更新日:
2019年 05月 14日
キーワード:
雨
ここにいるかもしれないし、ほんとうはいないのかもしれないけれど
あなたと会話をしたことはおそらくないでしょう。わたしの姿を見かけたこともないでしょう。
わたしはあなたのことが判りませんし、その存在を確信する手立てはありません。
あなたはそこにいますか? ここにわた//
掲載日:2019年 11月 20日
最終更新日:
2019年 11月 20日
キーワード:
私小説
樹海に咲う
就職がうまくいかない時期に汎さんと出会って心が軽くなった私。
汎さんと別れて四半世紀、仕事を辞めて、家族とも仲違いをして家出をした。
「人は死んだら木になるの」
汎さんの言葉を思い出して、汎さんの//
掲載日:2019年 11月 19日
最終更新日:
2020年 01月 04日
作品に含まれる要素:
残酷な描写あり
キーワード:
ホームドラマ
死生観
実家暮らし
夜のしじま
夜のしじまは暗くて静かな痛みに似た時間のことだと、いつしか知った。
※この作品はカクヨムに掲載している短編集より同名部分を独立させたものです。
掲載日:2019年 11月 25日
最終更新日:
2019年 11月 25日
キーワード:
日常
24回の憂鬱
一日は24時間。過去に誰かがそう決めた。一時間が24集まると、日付が変わる。
この作品はカクヨムに掲載した「しそう/めいそう」を編集・加筆したものです。
掲載日:2020年 01月 12日
最終掲載日:2020年 01月 12日
作品に含まれる要素:
R15
キーワード:
日常
私小説
眠れない夜に歌う
『眠れない夜は歌を歌おう』
どこかで聞いたようなフレーズは、本当は誰の言葉だろう。
歌声を出せる平和な時間がその人にはあたりまえにあったんだろう。
掲載日:2020年 07月 27日
最終更新日:
2020年 09月 25日
キーワード:
日常
ホームドラマ
詩
歌
夜
同居人
劣等感
夕焼けの空に輝く一番星を見つけた気がした
都会の空には星よりも強く輝く光がいくつもあった。
陽光を退けた星たちにも都会の光を退けることは難しかった。
掲載日:2021年 11月 07日
最終更新日:
2021年 11月 07日
キーワード:
日常
帰り道
キルト綿のような空を見上げた
のっぺりと視界の大部分に広がった均一な雲はキルト綿のようだと思った。
掲載日:2022年 05月 08日
最終更新日:
2022年 05月 08日
キーワード:
日常
私小説
空