騎兵戦線

飢えの苦しみから蜂起する民。 鎮圧するために出動した軍。 両者の戦いに割り込んだのは、三騎の騎兵であった。 彼らの目的とは。

籠城を続ける兵たち。 彼らを救ったのは、ただの一矢。

一騎当千の力を持つ三騎兵。 国境の緩衝地帯に、巨漢の騎兵、馬厳が馬を駆る。

隣国への侵攻途上で、先行部隊が奇襲を受けた。 一報を受けた遊撃隊の馬厳は、無断で威力偵察を行った。

騎兵の戦闘で捕らえた女の思惑は、謀略の陰に見え隠れする。

宮中への出仕した葉俊に、断ることのできない依頼が告げられた。

軍備を増強していた隣国に、撤退を余儀なくされた。 指揮官の無能さに、まとまりを欠いた軍は崩された。 立て直しを図るため、女騎兵が一騎、戦場を駆けた。

少年は、行方知れずの女騎兵を追い求め、青い矢を射る。

騎兵は駆ける。 仲間を救い出すために。

ひとたびの戦が終焉を迎え、騎兵たちは雌伏の時を過ごしていた。 三騎兵の馬厳は武力を求めた。

ひとときの夢から醒めた彼は、再び、藍染めの衣を纏った。

馬と共に草原を駆っていると、心が風に洗われる。 記憶もどこかに消えればよいと、紫蘭は思っていた。