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お嬢様の肩代わりをしてきた小間使いの私、駆け落ちしたお嬢様の代役で『氷の侯爵』様に嫁ぐことになりました

短編
あらすじ
「真実の愛を見つけたの。あなたなら、分かってくれるでしょう?」

お嬢様は、そう書き置きして庭師と駆け落ちした。……侯爵家との縁談当日に。
慌てた伯爵家は、小間使いである私にお嬢様のドレスを着せ、影武者として侯爵家へ差し出した。

いくらお嬢様の仕事をずっと肩代わりしてきた私だって、今回ばかりは上手くいくはずが無い。
しかも縁談の相手は、聡明で冷徹だと噂の『氷の侯爵』アヴェル・スレフィンド様だ。
すぐに見抜かれて、終わりだと思った。
けれどアヴェル様は、私を見て静かに告げる。

「――あの手紙を書いていたのは、君か」

氷の侯爵と呼ばれる彼は、本当は人との距離の取り方が分からないだけの、不器用で優しい人だった。
そして彼が待っていたのは、セシリアではなく、手紙を書いていた者――私だったらしい。
侯爵家で初めて、私は誰かの代わりではなく「私」として扱われる。

一方、庭師との真実の愛に逃げたお嬢様は、現実を知って伯爵家へ戻ってきた。

「あなたなら、分かってくれるでしょう?」

いいえ。もう、分かって差し上げることはできません。
これを、最後の肩代わりといたします。
Nコード
N9142MC
作者名
厳座励主(ごんざれす)
キーワード
女主人公 西洋 ハッピーエンド 身分差 ざまぁ 令嬢
ジャンル
異世界〔恋愛〕
掲載日
2026年 04月29日 23時17分
最終更新日
2026年 04月30日 14時06分
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文字数
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