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「貴様との婚約を破棄する」と49回目に言われましたが、殿下、巻き戻した回数は塔の石に刻まれておりますのよ

短編
あらすじ
「エルネスティーネ・フォン・アーレンスマイア。貴様との婚約を、破棄する」

200名の貴族が見守る大広間で、王太子はそう宣言した。罪状は三つ。すべて身に覚えがない。

けれどエルネスティーネを凍りつかせたのは、罪状の中身ではなかった。三つ、という数を、口にされる前から知っていたこと。そして王太子が、彼女がまだ誰にも話していない反論に、先回りで答えたこと。

――この方は、わたくしが何を言うかを、先に知っている。

19歳。爪が割れ、髪に白いものが混じり、三階まで上がれば息が切れる。医師は言った。悪いところがどこにもない、ただ70の老婆のように疲れている、と。

王家の秘宝〈逆鍵〉は、時を巻き戻す。ただし対価を要する。対価は、術者に最も近き者の時より徴す。

王城の地下、刻の塔。時の流れの外に立つ黒い石の環には、逆鍵が使われた回数だけ刻みが入る。どんな巻き戻しでも、その刻みだけは消えない。

彼女が数えた刻みは、47本だった。
本文へのAI利用

AI生成物を下書きや素材として本文の創作に間接的に利用している(単なる誤字修正やアイデア出しは除く)

Nコード
N6356MT
作者名
法燈
キーワード
シリアス 女主人公 婚約破棄 ざまああり
ジャンル
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
掲載日
2026年 09月18日 16時56分
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