- あらすじ
- 「パートのおばさんが行ける階じゃない。補充は三階まででいい」
運営の主任さんはそう言うて、危険手当の申請書を突き返した。
うちは荻野恵子、四十九歳、大阪生まれ。ダンジョン内の自動販売機に飲み物を補充するパート。時給千二百五十円。
「せやけど主任さん、本部の端末に十階の売り切れ、出てますやん」
「探索者が我慢すればいい」
「我慢て。喉かわいた人を待たせるんは、うちの負けや。ほな、売り切れの機械は全部回りますんで」
魔物? 出てくるで、そら。ダンジョンやもん。
「仕事中や、邪魔すんな!」
一喝したら道を開けよる。何階の、どんな魔物でも。理由は知らん。うちは補充が忙しいんや。
十階で補充してたら、有名な配信者さんの画面に映ってしもた。
《誰?》《おばちゃん??》《魔物が道あけた……》
二十階では迷子のパーティに非常口を教え、三十階では売り切れの機械の前で泣いてた男の子にコーラを渡した。
《補充のおばちゃん来た!》《魔物より怖い》
主任さんが青い顔で呼び出した。「勝手に行くなと言ったろう!」
「売り切れの表示、本部に来てますやろ」
五十階の自販機は、十年前から誰も補充してへんそうや。 - Nコード
- N5777MS
- 作者名
- 月城 友麻
- キーワード
- コミックルーム大賞 アイリスIF9大賞 ESN大賞11 ギャグ 女主人公 現代 職業もの ダンジョン 配信 現代ダンジョン パート おばちゃん 大阪弁 お仕事 コメディ
- ジャンル
- ローファンタジー〔ファンタジー〕
- 掲載日
- 2026年 09月09日 12時52分
- 感想
- 0件
- レビュー
- 0件
- ブックマーク登録
- 4件
- 総合評価
- 60pt
- 評価ポイント
- 52pt
- 感想受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - レビュー受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 誤字報告受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 開示設定
- 開示中
- 文字数
- 14,411文字
設定
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「パートのおばさんが行ける階じゃない」そんなん言われたかて、売り切れの機械は全部回らな ~ダンジョン自販機の補充員、五十階の配信に映り込む~
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから
同一作者の作品
N4170MS|
作品情報|
連載(全11エピソード)
|
異世界〔恋愛〕
「側妃を迎える。君は毒見役でもしていろ」
婚約十年、成婚を延ばされ続けた挙げ句が、満座でのこの言葉でした。ようございます。毒見役は官職。俸給に危険手当、十日に一度の非番、そして届け一つで辞める自由。規定どおり、正式に拝//
N2287MT|
作品情報|
短編|
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
「魔王を産んだ女など、国に置けん」
大司教にそう言われて、村の食堂のおかみミルダは追い出された。前の世は大阪・天満のコロッケ屋のおばちゃん。転生した先でも、揚げるのはコロッケである。十年前に家を飛び出した長男が、いつの//
N5777MS|
作品情報|
短編|
ローファンタジー〔ファンタジー〕
「パートのおばさんが行ける階じゃない。補充は三階まででいい」
運営の主任さんはそう言うて、危険手当の申請書を突き返した。
うちは荻野恵子、四十九歳、大阪生まれ。ダンジョン内の自動販売機に飲み物を補充するパート。時給千//
N1976MS|
作品情報|
連載(全3エピソード)
|
異世界〔恋愛〕
「お姉様の婚約者は私が貰うわ。私のを差し上げる」
妹リースロッテが、父の前でそう言った。父は「妹の好きにさせてやれ」と言って、目を閉じた。
私はユリアーネ、二十五歳。ヴァイスマン伯爵家の長女で、六年、領の帳を回してき//
N0294MS|
作品情報|
短編|
異世界〔恋愛〕
「お姉様の婚約者は私が貰うわ。私のを差し上げる」
妹リースロッテが、父の前でそう言った。父は「妹の好きにさせてやれ」と言って、目を閉じた。
私はユリアーネ、二十五歳。ヴァイスマン伯爵家の長女で、六年、領の帳を回してき//
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。