- あらすじ
- 「――します。法廷の秩序を乱す行為は――検察官、朗読してください」
「はい。本件は――」
ここは……どこだ?
……いや、“どこだ”じゃない。これは――。
気づけばおれは、法廷の中央に立たされていた。灰色のカーペットが光を受けて、妙に艶やかに輝いている。傍聴席には無数の人影が見えるが、視線を向けると煙のように輪郭が揺らいだ。
壇上では裁判官が無表情のままこちらを見下ろし、やけに力のこもった声が耳に届く。起訴状とかいうやつだろうか、検察官が紙束を手に、毅然とした態度で読み上げている。その向かい側では、弁護士らしき男が肩をすくめていた。
- Nコード
- N2862LP
- 作者名
- 雉白書屋
- キーワード
- キーワードが設定されていません
- ジャンル
- ヒューマンドラマ〔文芸〕
- 掲載日
- 2026年 01月11日 11時00分
- 感想
- 0件
- レビュー
- 0件
- ブックマーク登録
- 0件
- 総合評価
- 0pt
- 評価ポイント
- 0pt
- 感想受付
- 受け付ける
- レビュー受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 誤字報告受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 開示設定
- 開示中
- 文字数
- 2,262文字
設定
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夢裁判 :約2500文字 :夢
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから
同一作者の作品
N1981MA|
作品情報|
短編|
空想科学〔SF〕
――まるで電子レンジだな。
ある日、博士の自宅兼研究所を訪れた男は胸の内でそう呟いた。
研究室へ通され、そこで目に飛び込んできたのは筒状の巨大な装置。天井に届きそうな高さがあり、全体を鈍い光沢を帯びた灰色の金属が//
N0796MA|
作品情報|
短編|
コメディー〔文芸〕
週末の夜、とある飲み屋。会社の飲み会。
仕事終わりのサラリーマンたちで店内は熱気と酒の匂いに満ちていた。笑い声やグラスの触れ合う音があちこちで重なり、店内に響く。
始まってからしばらく経ち、同僚たちはそれぞれ「明日//
N0792MA|
作品情報|
短編|
ヒューマンドラマ〔文芸〕
あの夏の日は今でも忘れられない……。私が小学生のときだ。そう、君たちより幼かった頃の話だ。
奴らは、前触れもなく現れた。
音もなく、風もなく……ただ空が不自然に暗くなったのだ。通りを歩いていた人たちは誰もが足を止//
N0788MA|
作品情報|
短編|
ヒューマンドラマ〔文芸〕
夜。背後に黒々とした山を控える郊外のガソリンスタンドに、一台の車がゆっくりと滑り込んできた。白々と光る照明だけが、タイヤ痕のついたコンクリートの床面を照らしている。
店員はいつものように営業用の笑顔を貼りつけ、軽い駆//
N7177LZ|
作品情報|
短編|
コメディー〔文芸〕
「ふー、お風呂いただきましたあ! はー、生き返った気分」
夜。山々に囲まれたとある静かな田舎の一軒家。外では虫の声が途切れ途切れに響き、遠くで風が木々を揺らしている。居間へ入ってきた女は、首にかけたタオルの端で頬や額//
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。