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私の薬が夫の功績になっていたと知った日、白い結婚の終わりを選びました

あらすじ
五年間、私は薬草室から出なかった。 三つの領地に届ける疫病予防薬を調合し、 季節ごとに配合を変え、毎月四十二瓶を仕上げる。

それが夫の功績として称えられていると知ったのは、 久しぶりに出席した夜会の片隅だった。

処方箋には、すべて夫の名前が記されていた。 私の筆跡で、私の配合で作った薬なのに。 社交界では私は何もしない妻と呼ばれていた。

寝室は入籍の日から一度も同じになったことがない。 五年間の結婚に、夫婦としての実態は何もなかった。 帳簿の最後のページに、私は六文字だけ書き残した。

薬師ギルドの扉を開けた日、 十年前の資格試験で私の答案を読んだ人が待っていた。 あの人は、私の資格を失効させずに残していたという。

自分の名前で薬を届けるとはどういうことか。 誰かに名前を呼ばれるとは、どういうことか。

帳簿に書いた六文字の意味を、 夫が知るのはもう少し先のことになる。
Nコード
N0802LW
作者名
秋月 もみじ
キーワード
OVL大賞11 ネトコン14 アイリスIF8大賞 ESN大賞10 春チャレンジ2026 女主人公 西洋 ハッピーエンド 貴族 ざまぁ 白い結婚 恋愛 薬草 薬師
ジャンル
異世界〔恋愛〕
掲載日
2026年 03月02日 12時02分
最終掲載日
2026年 03月05日 12時06分
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