61 フライング・スタート
61 フライング・スタート
雲一つない
真っ赤な夕日が
獣人村全体を赤く照らす!
その中心にある大広場!
花やテーブル、招待客で
賑わう会場で・・・
一人の男がギターを持って
イスに座る!
そして近くのピアノですでに
待っている女に目で合図を送ると
タン!タン!タン!
「1・2・3・・・」
とギターを叩き、リズムを取ると
♪♪~♪~♪♪~
♪♪~♪~♪♪~
ピアノとギターの静かな曲が
会場の場を温めていく。
「久しぶり~!」
「あっ!2人とも元気だった~!」
「当ったり前よ!
エンロ―のダンジョンから
すッ飛ばしてきたんだよ!」
とオシャレなドレスの女性たちが
まるで同窓会のように
グラス片手に集まって
盛り上がっている。
「ラムが結婚か~!」
「テンもモーもやるよね!
人族なんて!」
「アタシも絶対人族、狙おう!
実はエンロ―でパン1で歩く男を
見かけたんだよね!
あんな恰好で獣人の女が集まってる
所に来る男がいるんだから
私にも1チャンあるかもだね!
・・・鎖で繋がれてたけど・・・」
「あれ?この前の犬人の彼氏は?」
「あっ?アレ!
アレは男と浮気してたから
くれてやったのよ!」
「おおぉ!心広いじゃーん!」
「まあ、寝てる間に
女の子にしてからだけどね!」
「「やるー!!!」」
親族席では、3人の母親たちが
ラムの母親 アエラ
テンの母親 テンナ
モーの母親 ヌ~
がお揃いの清楚な白いドレスを着て
歓談していた。
「久しぶりね!アエラ!」
とテンにそっくりのメガネの女性が
隣に座るラムの母に話しかけた。
「ホントね!
収穫祭の時、以来じゃない?」
「そうね!
ところで、聞いたんだけど
あなた・・・
まだ、あの仕事してるの?」
「勿論、してるわ!
あなたはどうなの?
太いフラスコでしてるの?
セルフ?」
「し、してないわよ!
10代じゃないんだから!
ま、まあ・・・別に・・・
・・・夫とも・・・
・・・してないけど・・・」
「あら~ご無沙汰なのね!
可哀そうに・・・」
とアエラがテンナの背中を摩ると
モーの母親が
「でも~今夜は~
結納ですから~
旦那様も帰らないと
おしゃってましたし~
たまには羽目を外して
好きなだけ
ハメハメしても良いのでは~・・・
私の夫も今日は
守備隊長の仕事より~
余興と飲み会で
忙しいみたいですし~」
「そ、そうよね!
大丈夫よね!久しぶりだって!」
と少し明るくなるテンの母親に
「そうね!私もアナタが
たくさん結納して貰えるように
お尻をイジイジしてあげるわね!
冒険者時代みたいに!」
と言うとテンの母親は
「や、辞めなさいよ!アレは!
な、なんですんのよ!あんな事!
私は別にあんな事されたって
感じてないんだからね!」
「はい!それはウソ!
アナタはアレがとっても大好きです!
亡くなった主人と、よく
あなたを立派に開発したんだもの!
ねっ?!ヌ~?」
とモーの母親に聞くと
「そうでしたね~!だから~・・・
申し訳ありません~!テンナ様!
仕方がないんです~事実ですから~!」
「く、く~・・・・」
とテンナが悔しそうに
メガネを直し、
グイっ!と
ワイングラスを空にすると
「お注ぎ致します。」
とイケ面のウエイターの男の子が
テンナのグラスにワインを注いだ!
その子を見てアエラが
「あら!久しぶりね!」
と言うと男の子は
アエラの方に向き直り
「アエラ様!お久しぶりです!」
と男の子は片膝で跪いて
アエラのドレスから
チラっと出たヒザに
キスをした。
すると、アエラが
「このテーブルには後、何人いるの?」
「僕を含めて、6人います!」
「6人?今、3人しかいないのに
随分、多いわね!」
「はい!本来はこのテーブルは
6人掛けなんですが
村長は司会の方と打ち合わせ!
守備隊長と会長は
アエラ様の会の余興準備で
お忙しいようです!」
それを聞いたテンナが
ガクっとするが
「そう!じゃあ、
ちょっとお願いがあるんだけど
良いかしら?」
すると男の子は目を見開いて
「何でも!
何でも、おっしゃって下さい!
アエラ様!」
とイケ面でスガるように
アエラの膝に両手で触ると
「実は、私たちは
今夜、結納の儀なの!
でもテンナがご無沙汰らしいから
ウォーミングアップを兼ねて
結納までテーブルの下で
悪戯して貰えないかしら?」
「かしこまりました!アエラ様!
行くぞ、みんな!」
「「「おおっ!」」」
とイケ面のウェイターの男の子は
他の男の子たちと共に
テーブルクロスをくぐり
「えっ!うそ!ちょ、ちょっと・・・
スカートをメクんないで!
なんでそんな!きゃっ!・・・」
そんな徐々に幸せな顔になっていく
テンナを横眼に
アエラはワインを一口飲み
「だって、ご無沙汰で
いきなりタダシさんに
ガッツいたりしたら
困るんだもの!
私たちも楽しみなのに・・・」
「ありがと~ございます~・・・
実は心配してたんですよ~・・・」
そんな親族席の前のひな壇横に
式開始まで後、10分!
村長がステージ横でスタンバる中
カツ!カツ!カツ!
胸に花を飾ったスーツの女性が
「あ~テステス!・・・」
ドン!ドン!
と魔道具のマイクの調子を合わせ
「皆様!本日、司会をさせて頂きます。
カレンと申します。
宜しくお願いいたします。」
パチ!パチ!パチ!
パチ!パチ!パチ!
「それでは、ここで
皆様と幸せな時間を過ごさせて
頂く前に、ご新郎様の簡単な
プロフィールをご紹介させて
頂きます。
ご新郎様のお名前は
セキネ・タダシ様!
年齢は35歳
趣味は異世界物集め
ご職業は総合小売業を経て
現在はランク爆上げの
錬金術師様で
いらっしゃいます。」
「「「「おおおおぉぉ~!!!」」」」
「さらに、ホッパーの錬金ギルド
あの伝説の勇者様と共に魔王を封印し
ご自身は世界に3枚しかない
レッドオリハリコンのギルドカードを持つ
トシコ様のお弟子様であり・・・」
と会場は順調に盛り上がっているが
一か所だけそれどころではない
場所があった。
「お、お、俺は大丈夫だ・・・」
と震えるタクシード姿の俺を見て
会場へのドアを
開ける係の男の子2人も
不安でかなり、緊張の様子だ!
「・・・あ、あの・・・
ご主人様?・・・」
とタダシの横に立つ
もの凄いオシャレで
エロい恰好のラムが
首から鎖に繋がれたまま
恐る恐るタダシに聞くが
まさか、自分の結婚式で
しかも、この人数の前で
交尾しなければ
ならないとは
まったく、思ってもいなかったので
「ななな、なんだ?
だ、だ、大丈夫だぞ!
お、俺なら・・・」
と明らかに動揺しながら
ラムに目をやると
目をウルウルとさせた
ラム、テン、モーが
俺の体に引っ付いて
離れない!
そしてまず、ラムが
「お願い!逃げないで!
ちょっとだけだから!
すぐ済むから!」
「い、いや、そんなに・・・
・・・すぐじゃないぞ・・・
15秒は・・・」
「それは7回目以降でしょ?」
「ぐはっ!」
すると、今度はテンが
「何でも言う事聞くから!
お願い!ズボン脱ぐ時、
座ったままちょっとだけ
腰上げてくれるだけで良いから!
テーブルの料理でも食べてて!
いつもみたいに
マグロで大丈夫だから!
後は下でモーと二人で
すぐ終わらせるから!」
「い、いや・・・
そんなにマグロでは・・・」
「大丈夫!
いつも色々してくれるけど
結局はあんまりだから!」
「ぐおはっ!」
続いてモーが
「そうです~
どんな命令も喜んでしますから~!
どんなにエッチな服だって~!
どんな人通りでエッチな事だって~!
どんなにエッチな変態プレイだって~!」
「いや、それはご褒美では・・・」
と俺がそこは突っ込もうとすると
「え~と・・・
いつものだと~
物足りないので~
・・・・・・・・・・
後、すいません!
言い忘れてましたが~
今夜、母と寝て下さい!」
「聞いてないよ!それは!」
ギャーギャー!
ギャーギャー!
と俺たちは式の直前だというのに
突然のカミングアウトで
かなり、揉め出したが
「ちょっと待った!」
とテンが俺たちを静止した。
「何よ?」
「もう時間がない!
このまま、ご主人様が
不能だったら、掟に従い
女の子になって貰うしかなくなる!」
「女の子ってなんだよ?」
と俺が聞くと
「※去勢です~」
「はぁっ?!そこ一番聞いてないよ!」
※去勢 繁殖を防ぐため、または男に自分
の式をぶち壊された腹いせに
男性器を切除する行為
また、その際、いくら積まれても
麻酔は使用しない上、
元花嫁、元恋人が歯で食いちぎる!
だが、テンは一切の迷いなく
「仕方ない!今からやるよ!」
と折角着た俺の下の服を脱がし始めた。
すると今度は
「そっか!なるほど!」
とラムがなんの躊躇い(ためらい)もなく
下を脱ぎ始め
「じゃあ~私はご主人様の背中から
攻めますね~」
と胸を押し付け太ももを触ってきた。
だが俺は
「えっ?なんで?なんで?」
とパニックになった丁度、その時
会場の方から司会の人が
「では、皆さま!
今一度、盛大な拍手と共に
新郎、新婦たちに登場して頂きましょう!
どうぞ!!!」
パチ!パチ!パチ!
パチ!パチ!パチ!
パチ!パチ!パチ!
パチ!パチ!パチ!
♪♪~♪~♪♪~
バーパパッパー
(バグパイプ音)
アメイジング・グレイス
「おーい!
今は無理だ!ちょっと待っ・・・」
と俺が入口の係の子達に言おうとしたが
男の子たちは緊張していたのか
ギ――――――!
「「「「・・・・・・・・」」」」」
扉が開き、すでに立ったまま
繋がった状態の
俺とラムをみんなが見て
♪♪~♪~♪♪~・・・・・
音楽も静かになっていき・・・
「「「「「フライングだ―――!!!」」」」
「さすが、アエラ様の娘だぜ!」
「ラム、やる~!!」
「フォウ!フォウ!フォウ!」
とみんな大興奮だ!
そして、非常に良い物でも
見たかのように司会の女性は
「え~、では、フライング結婚式
ですので!曲を変え、続行致します。
カモン!!!」
タン!タン!タン!タン!
タリラリラリラ~
♪♪~♪~♪♪~
♪♪~♪~♪♪~
といきなりアップテンポの
ケルト音楽が流れ
パン!パン!パン!パン!
「「「「「へい!へい!へい!へい!」」」」」
こんな感じで
みんな一斉の掛け声と手拍子により
俺の結婚式は繋がったまま、始まった!
ミスリル鉱床ダンジョンの町
「では、ベリー市長!
この計画ですと、
ほとんどの建物は取り壊し
ですが、宜しいですね?」
「はい!問題ありません!
そして、こちらの作り直す図面も
タダシ様には、ご説明させて頂いて
おりますので、問題はないです。」
「わかりました。
・・・ですが、これは凄い図面ですね!
まるで、どこかの首都か
大都市のような設計です・・・
私はポスト商会で
長い事インフラ事業を
させて頂いておりますが、
これほど理路整然とした町を
見たことがない・・・」
と中央に幅200メートルの
大通りが走り
そこから碁盤の目のように
細かい道が広がる!
このテーブル一杯に広がった図面には
細かい指示や他の図面も書かれていて
・冬の時期は大通りには雪祭り
・農閑期を生かし、
牧畜(牛・豚・羊など)
・小麦・トウモロコシなどの
食糧生産の向上
・温泉へ来客しやすくする街道の整備
(魔導列車:図面あり)
・空港の整備
(魔導飛行船:図面あり)
など様々な事が書き込まれている。
そして、中央には
「・・・北海城ですか・・・」
上から見ると堀に囲まれた
四角の城のような
形の物が図面には記載され
そこに市役所を移転すると
書かれている。
「前の町長の出身地の名に
ちなんだだそうです」
「・・・ほ~・・・
ご出身地の名が・・・」
61話終了
ラムの母 アエラの考察
もし、自分が異世界に転生したら
を考えてみたんです。
皆さんもやるでしょうが・・・
でも、想像してみて下さい!
そこは異世界なんです。
エロ本はないんです。
エロビデオも画像も
動画も何もないんです!
もう命の危機を感じるほどに・・・
ないんです・・・何にも・・・
風俗なんて無理なんです!
娼婦はいるけど、中学生にお金は
ないから・・・
大一枚=一万円(小金貨)
なんてないんですよ!
かと言って、安い病気持ちの
オークのような方とか、
ゴブリンのような方とか、
魔法使いのお婆さんのような方とか
無理じゃないですか!
中学生なんですから
やっぱり夢みたいじゃないですか!
でも、いるんです。
頑張って家の手伝いとかで
手に入る物で
リンゴとか、小麦とか、
魔物の小さな魔石で
すべてを受け入れてくれる綺麗な女性が
いや、美魔女が・・・
そこで
僕は思うわけですよ!
そう・・・
その女性は女神だと・・・
そして、こうも思う訳なんですよ!
こんな人が、
中学時代の僕の傍にも
いてくれれば
きっと、きっと・・・
僕もこんなエロいの
書くんじゃなくて
素敵なの書けると
思うんですよ!
転生したら田舎の貴族で
仲のいい家族に囲まれ
心の広い父に、綺麗な母に
可愛くて賢い妹!
レアなスキル持ちで
オマケに魔法に才能があって
異世界チート知識で
領地を開拓でウハウハ!
そして、超絶美人の猫耳、
幼馴染と淡い恋が芽生え
年の頃になり
彼女のためにサンドイッチ作って
二人でピクニックに出かけたら
雨に降られ、近くの洞窟に逃げ込んだら
なぜか彼女が自分でスカートを
めくって、僕にパンツを
見せてきたと思ったら
なぜかノーパンでって・・・
「(;゜Д゜)あ~~~!!!
ダメだ!畜生~!!!」
・・・考察、終わり・・・
「異世界最高だ~!畜生~!!!」
あああああああぁぁ~・・・・・・




