50 納期は二の次
現在、朝の5時半
・・・よし!よし!
今日は出社命令は来ていない!
やったー!休みだ~!
今日は家から一歩も出ないぞ~!!
・・・・・・・・・
あッ・・・食う物ねぇや・・・
コンビニ行こっ!
50 納期は二の次
ガチャッ!
ドルルル~ン!!
と俺は軽トラのキーを回した。
テンが気味の悪い事を言うから
一応確かめようとドームの中で
軽トラを出し、エンジンをかけ
ラジオの音量を上げたのだが
「・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・何にも言わないぞ?・・・」
と助手席のテンに言うが
「う~ん・・・」と悩んでいる。
そんなテンを見てラムが
「珍しいね!テンが外すなんて・・・
あッ分かった!3日もご無沙汰だったから
ご主人様の横でムラムラして
幻聴でも聞いたんじゃない?」
「う~ん・・・かも知れない・・・」
とまったく否定しないテンにモーが
「なるほど~テンさんの心の叫びが
助けて~なんですね~」
と一人納得している。
(まあ、ここは異世界だし、
電波が飛んでる訳ないか・・・)
俺も一応確認はしたので
運転席を降り、肉ソファーを
再開しようと焚火の方へ
みんなと歩き始めると
後ろの軽トラから
「ガ、ガガ・・・・」とラジオが
何か電波をキャッチしているような音が
「お、おおおおお、おい!テン!
何してんだよ!おい!」
と俺は勝手に車のラジオをいじっている
テンの所へ行くと
「ガ、ガガが・・・た・・・
・・・たす・・・・・・
・・・助けて・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
誰かが助けを求めていた。
王都 リストセット城
国王執務室
「大臣!公爵領へ攻め込む準備は
進んでいるか?」
と国王が何時になく
緊張した面持ちで質問した。
「はッ!只今、兵の動員、
及び諸侯への根回しをしております。
ですが、やはり大部分の反国王派は
向こうに着くようです。」
「やはり、そうか!
今まで、弟に高額な支払いをする代わりに
闇に葬られてきた罪を
恐れての事だろう・・・」
「いかがいたしましょう?
確かに、現時点では我々が有利ですが
このまま、開戦なさいますか?」
「いや、ダメだ!
もう、ここまで来たのなら
徹底的にやる!
この国で所領を持っている者はすべて
動員しろ!成りたてでも、かまわん!
戦争終了後、わが方に味方した者は
※所領安堵の上、大幅加増!
所領はあるが、貴族でない者は
貴族に取り立てる事を確約の上、加増!
その旨を私の名で持って
正式な書状にして配布するのだ!」
※所領安堵
自分の領地は保証されるの意
「はッ!直ちに!」
ミスリル鉱床 近くのドームの中
「とりあえず、納品に行きたい!」
「えッ?助けないの?」
とラムが言うが
「いや、助けないとは言ってない!
・・・ただ、ちょっと怖いと言うか、
・・・・なんと言うか・・・」
と俺がハッキリしないでいると
「まだ、納期まで2日はありますよ~」
とモーも助けに行きたそうだが
「・・・ん~もし、間に合わなかったら~」
と俺は明らかに怖い救助作戦と
まだ安全なダンジョンの納品を
天秤にかけていた。
そこへマーンが
「よく分からないんだが
その納品とやら期日を過ぎると
どうなるんだ?」
「日本人は死ぬと思ってくれて良い!」
「「「「死ぬ?」」」」
と俺以外がビックリしている中
テンが
「でも、ご主人様!
多分だけど、このラジオの声の人は
巨乳の金髪エルフだよ!」
「行くぞ!助けに!」
「「「「・・・・・・・・・・」」」」




