45 人のせい
45 人のせい
「・・・ど、どうも・・・」
俺は全力の作り笑顔で
何とかこの緊急事態に
対処しようとしたが
「がーーーーー!」
と男は、俺の腕を鷲掴みし
ゴキッ!
と鈍い音と激痛が共に襲ってきた。
「なッ!くそッ!!」
俺は反射的に
ダンッ!ダンッ!ダンッ!
と3発の弾丸を撃ち込もうとするも
バチンッ!
と何か電気が弾ける音がして
ズガガガッ!と
酒瓶が散乱した
バーカウンターに弾はめり込み
男は消えてしまった。
俺は折れた腕を抑え、
辺りを見回すが
「くそッ!消えたぞ!
痛って~・・・」
汚い店内にはどこにも
見当たらない!
だが、
ドガッ!
「ぐあッ!」
ドカーン!
ガララララッ!
突然、何かに尻を蹴られ、
俺は壁を突き破り、店の外に
放り出された!
「くッ・・・くそ~・・・
悩んでないで、とっとと、
店ごと燃やせばよかった・・・」
と通りの地面で顔面が削られ
悶絶していると
ドスッ!ドスッ!ドスッ!
先程のヒゲハゲが大きな斧を
持ちながら
凄く凄く大きな物を
ギンギンにさせ
こっちに近づいてきた。
「不味い!不味い!不味い!」
と俺はすぐにポーションを飲むと
鑑定を始めた!
ホマズ(5)オス レベル54
人種
状態異常:色魔系戦闘狂
(変態パーカーサー)
身体能力強化中
(ピコン!ピコン!点滅)
元冒険者Aランク
ミスリル鉱床闇ギルド長
賞金首 金貨4000枚
HP1400/2500
MP100/500
スキル
斧技 身体強化 罠解除 雷魔法
忍び足
(現在、ポーションの効果により
一時的に索敵不可)
攫う、もしくは買った奴隷の
男性に乱暴するのが趣味!
国王の弟の公爵の執事に依頼され
ホッパーの錬金術師
セキネ・タダシを殺害しようと
この町に手下を連れてくるも
執事に支給された
付与ポーションを酒に混ぜさせたため
副作用により手下も周りの客も
手当たり次第、犯して
今、現在は目の前の男の尻に
かなり欲情中!!!
(雷属性を使い、非常に速い)
「なんだと・・・
それで、最初は俺の手を
ヘシ折っただけだったのか!」
と俺は銃口をヤツに向け
ダンッ!と1発放つが
バチチッ!と斧に雷をまとわせ
チュイーン!と
弾を斧で切断した。
「うっそ~!」
そこで、もう1発撃とうとすると
バチンッ!と雷を体にまとって
「くそッ!また消えた!・・・
・・・だが、俺の尻は死んでも守る!」
ダン!ダン!ダン!と
俺は銃を3発撃つと
シュイ―――――ン!!!
と俺の周りに弾丸を
グルグルと回転させた。
「どうだ!弾丸の結界だぞ!
そんなデカいのギンギンじゃ
近づけないだろ!」
と怒鳴りながら
キョロキョロと周りを見るが
「不味い!全然分からん!
不味いぞ!襲われたら・・・
あ~・・・あ~・・・
・・・しかも、その後は
100%、間違いなく殺される!
元々それが、目的らしいし・・・
・・・大体、なんで公爵が・・・」
と俺はグチグチ言いながら
何とか打開策を考え付くが
「・・・こ、この案しか
・・・だ、だが共倒れ・・・
・・・で、でも仕方ない・・・」
と俺は、それはそれは
グロそうな黒いポーションを
山のように腕に抱え!
「ふー!はー!ふー!はー!」
と少し思い起こしながら
タイミングを計っていた。
突然だが
俺は歴史番組が好きだ!
その中で
西暦1274年
モンゴルのチンギスとかいうヤツが
日本を10万以上で攻めてきた時の話だ!
その時の様子が描かれた物が
様々な絵として残っているが
その中に蒙古
(主に朝鮮人と南方の中国人)
が船の上で日本に攻められながら
鼻を摘んだり、嘔吐して
ゲロを吐いている絵がある!
これは、火薬は勿論、知らず、
遠方ゆえ
人も武器も食料もまま成らない。
そんな、日本の武士が何かある物で
武器が作れないかと
必死に出した知恵の結晶による物だ!
その武器とは
自身の糞尿を壺に入れ
煮立たせ、投げつけるという
現在の催涙兵器よりも
強烈な物であった。
そして、俺は
「これでも、食らえ~!」
ガガシャ―ン!
ガガガシャ―ン!
俺は予め、口呼吸のみにして
そこら中に糞尿ポーションを
投げつけた。
壁に道に天井
とにかく、そこ等辺にあるだけ
ぶちまけると
後ろから
「げ~~~~~!」
びちゃちゃちゃ~~!
と下痢でも漏らしたような音が
聞こえてきた。
「ほっひか!
(そっちか!)注;口呼吸中」
と俺はすぐ銃口を向けると
「げ~~~~~!」
びちゃちゃちゃ~~!
とヤツは、収まらないのか
再び、地面に吐き散らしていた。
「はははひんたいほうほくひは
はんへいないははな~・・・うぷッ!
(鼻は身体能力に
関係ないからな~・・・うぷ!)」
注:口呼吸中!
と俺は、貰いゲロを必死に抑え
ダンッ!
とヤツの頭に撃ち込んだ!
スカーンッ!
まるで、一人、森の中で、木に斧で
切りつけたような良い音がし
そのままヤツの体がゆっくりと倒れ
ドチャーーー!
ヤツはハッキリ言って
糞とゲロ塗れになって
通りで息絶えた。
俺は少し呆けていたが
ハッ!と気づいた。
「・・・ほうしほう・・・
ほれもひれられない・・・
(・・・どうしよう・・・
・・・俺も逃げられない・・・)」
と後先考えず、辺り一面に撒いたため
そこから帰るのにかなり、苦労した。
ホッパー錬金ギルド
タダシの前の職員が残した売れ残りの商品前
「ね~テン!・・・これだよね?」
とラムがテンに聞くと
「そうだね!この黒皮の椅子だね!」
とテンがパンパンと椅子を叩いて
モーに持ってのジェスチャーをすると
「これで~マーンさんは今夜
攻められるのですね~
羨ましいです~・・・んッ!
なかなか重いですね~これ!」
そんな様子を横で見ていたマーンは
「?この椅子ってどう使うの??
このベルトは頭の上で・・・
・・・手を固定するの?
んッ?でもひじ掛けにもベルト?・・・
・・・どういう事?・・・」
とよく分かっていなかったが
その光景をカウンターの
向こうから見ていたギルマスも
(・・・あれって・・・変わった・・・
・・・出産用の椅子じゃないのかね?
あんな物・・・何に使うんだろうね?)
となぜタダシがあの椅子を
自室に運び入れておいてくれ
と言ったのか理解していなかった。
ホッパー貧困街 バリケード前
ざわざわ ざわざわ
「おい!火が出てるぞ!」
「奥で何してるんだ?」
「また、あいつらか!」
貧困街の奥にある闇ギルド等辺で
火の手が上がり
さすがに貧困街自体が騒ぎ始めるが
「あ、あれは・・・錬金術師殿!
ご無事でしたか?」
と奥から近づいてくる俺を見て
衛兵たちがバリケードの向こうで
騒ぎ始めた。
「やあ、どうも!
何とか、終わりましたよ!」
と俺も手を振って挨拶するが
「・・・・・・・・・・・」
全員、俺のパン1の姿を見て
「安心してください!
俺も闇ギルドの方も粗方、
無事片付きましたよ!」
すると、バリケードの向こうの衛兵たちが
安堵の表情で
「「「「「おおおおぉ!
さすがはトシコ様の・・・」」」」」」」
とその向こうの貧困街の
みんなも喜んでいた。
「ところで、錬金術師殿!
あの火は?」
「あッ!こいつのせいです!」
と俺は、少し血の付いた袋を渡した!
「こ、これは・・・」
「ええッ!北のミスリル鉱床の
闇ギルド長の頭ですよ!
濡れてるのはすいません!
洗ったので!」
「あ、洗った?なぜ洗ったんですか?」
「いや、それがあまりにも臭くて!
はははッ!すいません!」
「そ、そうですか!
それで火の方は?」
「あッそれは、皆さん!
今すぐ、全力で逃げた方が
良いですよ!」
「「「「「はい?」」」」」」
ドゴー―――――ン!!!




