37 うわさの男
37 うわさの男
タダシ視点orサイド
ポスト商会 風俗部門
エンロー支部 最上階ウーマ専用部屋
「お前がエンローだな?」
と羊のような角に黒い翼に黒短髪、
黒ビキニの女の子がこっちに迫ってくる。
だが、俺は
「・・・・・・・・・」
彼女の格好を舐めるように観察し
(肌はキャラメル色・・・
可愛いし、エロい・・・合格だ!)
と一人ブレずに変態でいた。
「黙っててもバレてるぞ!
ウチはポスト商会に潜入して
今日、お前の為にこの店を貸切りに
してるのは知っている!
そして、この部屋はウーマ専用の
特別な客をもてなす部屋なのも
調べてあるんだ!
ふッ!しかし、よくもあんな格好で
この店に来たな!
お陰で、また間違えたかと
焦ったぞ!」
と彼女は、かなりの勢いで
間違えている!
しかし、俺はそれら、すべてを無視して
「・・・2つ質問していいか?・・・」
「し、質問?・・・
ま、まあいいだろう・・・
どうせ、最後だしな・・・何を聞き・・・」
と彼女の話を遮るように
「その足はブーツか?それとも、素足か?」
と彼女のももの付け根辺りまである
黒くヒールの高いブーツのような格好を見て
質問した。
「な、なんで・・・ま、まあそうだ!
これは、素足だ!変身してるからな!
人族には気持悪いだろうが
ウチはこの足で王都の勇者からも
逃げ切れ・・・」
「いや、いいよ!凄く良い足だ!」
と言うと急に彼女は紅くなり
「そ、そんな事・・・ってなんで
お前にそんな事言われなければ
ならないんだ?
大体・・・今からウチはお前を・・・」
「殺すんだろ?」
「・・・そ、そうだ!・・・」
「つまり、コレは決闘だ!」
「け、決闘?」
「そうだ!お前はこの決闘で
俺の命を奪う権利がある!
そうだな?」
「・・・そ、そう・・・そうだ!
それが、何だ?
ど、どういう意味だ?・・・」
「だが、不公平だ!」
「不公平?」
「そうだ!お前は俺の命を奪える!
もし、勝ったらだがな!」
「勝ったら・・・って、あははははッ!
そんな両手を縛られ吊るされてるのに
どうしようって言うんだ?
あははははッ!」
と彼女は俺を指差して笑うが
「じゃあ、もし俺が勝ったら
お前を好きにするぞ!
決闘なんだ!両者に旨味がなくちゃ
話にならない!」
「ふん!良いだろう!
もし、その状態からウチに勝ったら
何でも言うこと聞いてやるよ!」
と彼女は手に持っていた短槍を
俺に向けた!
シャキーーーン!
しかし、俺は少しも動じず
「ありがとうございます!
では、早速・・・・・!」
と俺は目の前に可愛い子が来たので
綺麗にウーマさんの事は
トコロテン式に忘れ
ズボッ!カタッ!
と両足を使って靴を脱ぎ始めた!
エンロー伯爵視点orサイド
ポスト商会 風俗部門
エンロー支部
最上階ウーマ専用ステージ大部屋
センターソファー
この部屋は
この丸く配置されたソファー兼ステージ
を中心に、すり鉢状に出来ている
赤を基調とした部屋だ!
そして、その中心の席で
「人がいないと、この部屋寒いわね!」
とドレスに着替えたウーマが
執事のようなイケメンに空のワイングラスを渡した。
ゴクッ!
「旨い!このポーションも
そのタダシって言う
錬金術師のポーションなのか?」
とエンローも飲み切ったグラスを
イケメンに渡す。
「ええ!そう!今は上の階で待って
貰ってるけどね!」
と別のイケメンが持って来た
レッド ワインポーション(タダシ作)
の入ったグラスを二つ取ると
一つをエンロー伯爵に渡した。
「すまんな!で・・・話の続きだが
つまり、まだ、ポスト商会が小さかった頃
捨て子のお前を拾ったベル殿と
病気だった、その兄の・・・」
「ハッサンおじさん!
今は、ホッパーの商業ギルド長!」
「そうだ!
で、その不治の病を治したのが・・・」
「トシコ様よ!」
「なるほど・・・だんだん分かってきたぞ!
つまり、その人に助けてもらったのが、
この・・・」と伯爵がワインを一気にあおり
「そッ!タダシさん!お父さんの命の恩人!」
「・・・なるほど・・・
普段なら、君がベル殿の護衛に着くはずなのに
犯罪ギルドの奴らは、ワザと出発直前で
君にしか、倒せないような討伐依頼を出し
人の良いベル殿はそれにひっかかったと・・・
ところで・・・なんでその命の恩人を
ここまで、縛り上げてきたんだ?
別にお礼がしたいって言うんなら
どこでもよかっただろ?
ポスト商会の高級ホテルなり
レストランなり・・・」
と伯爵が聞くと
「だって、万が一逃げられたら
恥ずかしいじゃない!
私この商売が本業なんだし・・・」
とウーマが珍しく恥ずかしそうだが
「じゃあ、パンツ1丁なのは?」
「あれは、お友達のテンって子から聞いたのよ!
どんなのが好みなの?って聞いたら
ご主人様は、もうかなり色んなエロい事してるから、
逆に意地悪プレイは良いかもって・・・」
「ふ~ん!俺だったら逃げるけどな?
街中、そんな格好で歩かされたら!」
とエンロー伯爵は新しいグラスを貰うと
「ああ!それは大丈夫!
ちゃんとお友達に聞いたの!
ご主人様は絶対、
Hな約束があると逃げないって!」
「へ~・・・凄いな!そんな人族がいるのか?
普段から獣人を3人も相手してるんだろ?」
「そうなの!しかも、
この間のダンジョンのゾンビドラゴンの件も
私と過ごしたくて、
単身突っ込んでいったらしいわ!」
「へ~・・・あれを一人で!
やるな~・・・!」
とエンロー伯爵は言いながら
ふとッ上を見上げ
「・・・・・・なあ?・・・・・・
上って2人いるのか?」
「えッ?いいえ!
タダシさん一人のはずだけど・・・
・・・ホントだ・・・しかも・・・戦ってる?」
とウーマが返事をした
タダシ視点orサイド
ポスト商会 風俗部門
エンロー支部 最上階ウーマ専用部屋
カキーン! バシャッ!
俺の足の指で器用に投げたポーションを
彼女が槍でカチ割ったが
催涙ポーション:
魔族・魔物専用
魔力を溶かす成分が入って要るため
人族には多少ハーブの匂いはするものの
魔力の塊で動いているような魔族・魔物には
劇物である。(聖属性効果あり)
「ゲホッ!ゲホッ!な、なんだ?これ?
ゲホッ!ゲホッ!」
と彼女は目鼻口から何か黒い液をドロドロと
出し始めた。
「うわっ!グロッ!
可愛い顔がどんどん崩れていく・・・」
と俺は目を背けてながら、
さらにポーションを足で投げていくと
「くそーーーーーー!」
ガシャーン!ガシャーン!
「ぎゃーーーーー!」
と何度も催涙ポーションを喰らい過ぎたせいか
突然、彼女が叫び
ドロドロドロドロ!
なんと体も溶け始め
「うわっ!キモっ!こっち来んな!キモっ!
おかしいだろ!
明らかに体の質量よりドロドロが
大きいなんて!」
と俺はバタバタとするも
その巨大ドロドロは俺に近づいてきた。
「・・・し、仕方ない・・・」
真下の部屋にいる
エンロー伯爵視点orサイド
丁度、その頃
下から上を見上げていた
ウーマとエンロー伯爵であったが
「おい!どうする?
・・・これ凄い魔力の増幅の仕方だぞ!」
「ええ!これ魔物よね?
ちょっとお父さんに連絡して!(大声)
騎士団も良いわよね?」
とウーマはエンロー伯爵に聞くと
「ああ!勿論だ!
とにかく、君らは下に降りてくれ!(大声)」
と伯爵とウーマは従業員たちを逃がす意味もあり
すぐに下に行かせた。
そして、全員が非難した直後
ドドカーーーーンン!!!
ガラガラガラ!
バラバラバラッ!
「きゃーーーッ!」
「うおーーーーーッ!」
突然 二人のいる大部屋の天井が抜け、
大ステージの方がホコリと瓦礫で
もうもうと煙で立ち込めている。
「なッ!何なんだ?」
とエンロー伯爵が無意識にウーマの前に立つが
シャーキーン!と
ウーマはどこからか長いロングソードを
抜き、エンロー伯爵の横で構えた。
だが、まだ煙が立ち込める中から
出てきたのは
「痛ッ!痛ッ!・・・痛って~!
やっぱり痛いな!」
と煙の中から両手首が粉々になった
タダシがこちらに現れた。
「「・・・・・・」」
王都 リストセット城
国王執務室
コン!コン!
「なんだ?誰もいなぞ!ヒック!」
と先日の実の弟の明らかな裏切り行為
に大変なショックを受け
ふて酒を飲んでいた。
ガチャッ!
「国王陛下?私です!」
「なんだ?ヒック!
誰もいないと言っただろ・・・
ヒック!」
とアルコール度数70%のキツメの酒
をコップに注いでいた。
「すいません!実は東西の駐屯地から
至急のお願いがありましたので
来させて頂きました。」
「お願い?ヒック!
ふんッ!お願いしたいのはこっちだ!
ヒック!
弟よ!なぜそこまで嫌う?
ヒック!
仕方ないだろ?
お前が世継ぎになれないのは、
若い頃、お前が、他の貴族の人妻に手を出し
父上に叱られた腹いせにソコの領地に攻め入り
城、領民共々、焼き討ちしたからだ!
ヒック!」
と愚痴を溢すと一気に酒を飲み干した。
「・・・・ご心中、お察しします・・・
ですが、前線で戦っている者たちの
願いです。何とかしてやりたいのです。」
と大臣が頭を下げ、頼んできた。
国王はそんな大臣を見て
「・・・・・・
一体なんだというのだ?
その願いと言うのは?」
「はい!結婚したいそうです。」
「・・・結婚?誰が?・・・」
「東西の陣営内の兵士たちです。
男女は勿論、男男、女女と
・・・とにかく・・・
かなりの嘆願書が来ております。」
「・・・な、なぜそんなに急に関係が深まるのだ?
戦場だろ?」
「はい!ですが、前線は東西とも
かなり、押しており敵も引いて出て来ません!
陣営内もかなり、落ち着いてきておりますので」
「・・・まあ、いいのでは・・・
・・・ないか・・・別に・・・」
と国王はいまいち、納得はしていないが
了承する。
「あッ!それと勇者の件ですが・・・」
「どうした?」
「懐妊しました。」
「・・・は?・・・」




