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33 記憶がございません

33 記憶がございません




エンロー貿易都市 沖合い船団上


「「「・・・・・・・・」」」


沖に出た船団の上から

非難した市民や衛兵たちが

目を皿のようにして

何とか港の方を見ようとしているが


どうやら一匹を除き、

すべてのゾンビ、ゴロツキが

海へと消えたようだ!


しかし、その不気味に残った

一体のオーガソルジャーだけが

剣を片手に一人こちらを見ている!


「あれが、タダシマニュアルに載ってる

宿主ですかね?」

と一人の衛兵が騎士団長に聞いた。


「うむ・・・そうだろうな・・・」

と双眼鏡で

ただ、ボーと、こちらを伺っている

一匹のオーガソルジャーを

じっくり確認している騎士団長だったが


その後ろを

ダ! ダ! ダ!

「俺が出るぞ!」

と一人の騎士が

重い鎧を鳴らしながら

人々の後ろを通り抜ける!。


騎士団長はすぐさま

「はッ!かしこまりました。

おい!開けろ!」

と騎士団長がマストの上にいる

船員に合図すると


上にいる船員たちは足元のレバーを

ガシャンッ!と力強く引いた!


すると


ガコンッ!ガキンッ!

と船の中で金属の歯車が噛み合う音がして


ガガガガがガガッ!

と甲板の後ろの方が開いていく。


そして、その暗闇の中には


キラーン!(光る目)







オーガソルジャーとは

通常、Aランクの冒険者でも

手を焼く魔物だ!

常に空腹で苛立ち、飢え、

そして、獲物を見つけた時は

その思いをぶつけるかのように

素早く、硬く、そして強い!


勝てば、ランクアップ

負ければ食われる!

間違いなく、強い魔物の部類に

入るが


ダンジョンの中で生まれた

個体は少し違う!

食べる訳でもなく

飲む訳でもなく

ただ、只管に獲物が

近づいてくるのを待つ!


今日も挑んできた人間たちを

切り刻んでいたが

どうも様子が違う!


ロープで縛ろうとしたり

首を鉄の道具で押さえようとしたり

とにかく、大勢に囲まれたが

いつも通り剣を振るい

、足、手で握りつぶし、切り落とし

向かってくる人間を片っ端から

返り討ちにしていった。


だが、数が多く

とうとう、押さえつけられ

何かを飲まされた!


すると

しばらく、ボーとしていたが

押さえていた人間たちが離れたので


シュンッ!と背後に回りこみ

ガブッ!と噛み付いた!


「ぎゃーー!」

「うわー!」


人間たちが悲鳴を上げ、逃げるが

なぜか自分の中の欲求が止まらない!

だが、別に殺そうとも思わない!




自身の心の中では

誰かが


生きとし生けるものを

    根絶やしに・・・・


と連呼しているのに





そのまま、いつもなら確実に徒党を組む

ダンジョン内の他の魔物も噛み始め

いつの間にか、

見たこともない世界に出ていた。


そう、ダンジョンの外の世界だ!





そして、今



ザザーン!


始めて見た、遥か遠くまで続く水溜まり

堤防に打ち付ける波しぶきが、顔に当たる。



しばらく・・・ただ見ていた・・・


ザザーン!


「がッ?!」


ザバーんん!!

ドスッ!ドスッ!


ブルブルブル!


(・・・ドラゴン?・・・)


シャキーン!


オーガソルジャーは剣を構えつつ

突如、水溜りから飛び出てきた生き物を

一目見て、ダンジョン内で見たこと

あるドラゴンだと思ったが


それはドラゴンではなかった。



それは、この世界では馬の一種

エンロー伯爵が騎士の姿で騎乗する

フルメタル装備の

T-レックス(ティラノザウルス)

だった。



「・・・・・・・・」




「・・・・・・・・」


ザザーーーーーン!


決闘前のような長い間を置く二人だったが


エンロー伯爵は三叉長ヤリを

ブン!ブン!とまるで肩慣らしでも

するかのように振り回し

シャキーーーーーン!

と7メートルはあるオーガソルジャー

にヤリを向け


グアアアアアアアアアア!


ドスンッ!ドスンッ!ドスンッ!

T-レックスの雄たけびと共に

突撃した。






10階層 裏ボス部屋


パラ!パラ!パラ!

ズシャッ!ドシャッ!


タダシがドラゴンの口の中に

飛び込むのを呆気に取られながら、

見ていた

ラムたちだったが


その直後、凄まじい爆発と共に

ドラゴンは粉々になり


そして

ズーーーーーン!

とそのまま何も言わず

頭がなくなったドラゴンは

大きな体を、地面に叩き付けた。


「ご、ご、ご主人様~!」

とラムがまず、走り出した。


すると

テンもモーも走り出す!


しかし、辺りは煙と肉片で

どれが、どれだかまったく

わからない!


「どこ?どこにいるの?ご主人様?」

とラムは必死に肉片を掻き分けるが

どんどん光りになって消えていく!


「あ~~・・・消えちゃう!

ご主人様が消えちゃう!」

とラムはさらに必死に探す!


テンも長耳を左右に振り

探し、モーは大盾で

ドーン!と巨大な肉片を

片っ端から吹っ飛ばしている。


しかし、周りの肉片が次々と

光りに変わり始め



「わ~!ご主人様~!

ああああああああああぁ・・・」

とラムがとうとう

泣き出してしまった。


「うわあああああ~ん!」

泣き崩れるラムに


「ら、ラム!ごめん!・・・」

テンは近づくも

ただ、謝るしかなかった。


「・・・・・・・・・」

モーもラムとテンの近くまできたが

何をどう言っていいかわからず

下を向いたままだ!


だがそんな3人を不思議そうに

「・・・なんで泣いてんだ?・・・」

とそれまで、何もなかった場所から

ひょっこりとタダシが現れた!

「「「ご主人様?!」」」


「「「ああああああ!」」」

と3人はタダシに抱きついた!


チュッ!チュッ!チュッ!

「「「ご主人様!ご主人様!」」」

と3人が連呼しながら

タダシの顔にキスをしまくる!


「おッ!おい!どうしたんだよ?」

とタダシはタジタジだが


ふとッ


「そういえば、今日ってまだ、

朝のも夕方のもしてないよな?」

と求めてくる3人を

抱きしめて

思い出してしまった。


「・・・グスッ!うん!

    グスッ!してない!

       グスッ!・・・」

とラムがボタンに手をかけてきた。


カチャッ!カチャッ!

「グスッ!へへッ!ご主人様は

朝から走り通しだったから!

へへへッ!グスッ!」

とテンがしゃがんでベルトを

外してくる。


それを見て

バサっ!

とモーがタダシ達しかいない

広いボス部屋に、毛布を引いて

「じゃ、ここで~!」

と着々と準備が整っていく!


カチャッ!カチャッ!ジジーーー!

シュッ! パサッ! バサっ!


と俺は立ったまま、されるがままだが

ラムたちがどんどん準備する。


「ところで・・・ここは、どこだ?」

と一回、体がバラバラになったせいか

当初の目的はおろか、記憶すら忘れて

しまっていたタダシだったが


(まッ!いいか!美女3人に

脱がされるの嫌いじゃないし・・・)





セキネ・タダシ

(35)オス レベル86


ハイヒューマン


HP5900/5900

MP7400/7400


スキル

耐激痛体質 

耐状態異常体質 

超再生  new



鑑定眼 空間魔法

ポーション(どんなポーションも

MP消費なしに作れる)






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