32 自爆?
32 自爆?
「うおおおおおッ!」
俺は10階層ダンジョンを
一人爆走していた。
ダダダダダダッ!
ゲゴッ!ゲゴッ!と
10階層の魔物は強くなり
突如、2メートル位のカエルが出てくるが
「どけ!こら~!」と
ズゴッ!と前蹴りを食らわした。
ゲゴーーー!
とカエルがひっくり返ると
横を通り抜け様にカエルの頭を
ダン!ダン!と撃ち抜いて
そのまま、通り過ぎて行く。
パーーー!
「待ってよ~!ご主人様!」
とラムの声が魔石を拾いながら
後ろから追いてくるが
なぜか俺は止まらない!
そう!なぜなら
(あの美人とヤレる!
あの美人とヤレる!
あの美人とヤリまくれる!
あ――――――!)
と、この一途な恋にも似た
クソみたいな欲望が
俺を搔き立てまくっていたからだ!
「テン!ご主人様見失ったら、
あんたのせいよ!」と
ラムが必死に走りながら
テンを攻めるが
「だって!あんなに壊れるとは
思わなかったんだもん!
大体、獣人が人族に追いつけないって
どんだけ、エロいのよ!
アタシらのご主人様は!?」
とテンを必死だ!
モーも少し後ろを走りながら
「で、でもご主人様は~腰骨折られても~
床にめり込んでも~死にかけても~
毎日、必ず朝と夜2回ずつ
私たち全員とシテましたよね~?」
とハーハー言いながら、追いて来る。
「「納得だ!」」
エンロー貿易都市 メイン通り
「おい!おい!おい!
こりゃあ、どういう事だ?
何で誰もいねぇ?野良犬一匹もいねえぞ!」
と一人の元囚人は目隠しをされ
手錠を掛けられたまま
このポスト商会のあるメイン通りに
他の元囚人たちと連れて来られたが
訳がわからず、他の元囚人同様
怒鳴り散らしている。
「くそ!ポスト商会は入れねー!
鉄の扉と柵でガッチリだ!」
「何がどうなってんだ?
大門は閉じててビクともしねえし
他の店は勿論、民家に至るまで
ご丁寧に柵でガッチリ固めてある。」
「港の方もダメだ!
船は全部沖の方に停泊してる!」
「泳いでいけねぇかな?」
「バカか!あっと言う間に魔物の餌食だぞ!」
と元囚人たちはパニックになっている。
すると
遠くのほうから
「お前ら~!」
と人相が悪そうな男たちが駆け寄ってきた。
「お、お前・・・犯罪ギルドの・・・」
「俺たちの事はいい!
それより、どこから来た?
どこから入ってきた?」
「入ってきたって・・・
い、いや・・・俺たちは、たった今、
出所した所だが・・・」
「なんだよ!どっか町の入り口が
あったんじゃね~のかよ!
使っかえね~な~!ったく!」
「て、てめッ!誰に向かって・・・」
と元囚人たちと
貧困街の犯罪ギルドの男たちが
争うとしたその時
ヒューーーーーー!ドーン!
ヒューーーーーー!ドーン!
と町の大門の方から
花火が打ち上がった。
「なんだ?一体何が始まるんだ?」
と町のゴロツキたちは
異様な町の様子に
ただただ、困惑していた。
エンローダンジョン10階層 後半
ダンッ!
ギャー! ギャー!
3匹のピューマみたいな大型猫が
走ってる俺を突然、襲ってきたので
右2匹に向けて1発の弾丸を放つと
グググッ!
と弧を描くように念じた。
すると
俺の作ったポーションの蓋である
弾丸は2匹の頭をしっかり撃ち抜く!
ギャギャン!!
そのまま俺は左手を見て
「しっかり咥えてろよ!」
と左手首を鋭い牙で
ガッツリ咥えている1匹の猫に
言うと
こいつの口の中の左手で
爆裂ポーションを作り
「うらッ!」
ドゴーン!
俺の手ごと猫の頭が吹っ飛ぶ!
俺はポーションで
すぐ回復しようとしたが
ズズズッ!
と手が勝手に再生し出した。
「・・・・・・・」
セキネ・タダシ
(35)オス レベル59
ハイヒューマン
HP1600/1600
MP1200/1200
スキル
耐激痛体質
耐状態異常体質
再生 new
鑑定眼 空間魔法
ポーション(どんなポーションも
MP消費なしに作れる)
ポーションにより
破壊、回復を繰り返した結果
体内にポーションの塊、
魔石のような物が形成され
自動で回復するようになった。
しばらく、すると
「・・・なるほど・・・手が治った・・・
まあ、いいか!」
と俺は再び魔物を潰しながら
全速力で走り始め
そして、とうとう
「・・・宝箱・・・」
ラムたちの言ってた
切り立った崖に道から飛び出た場所!
そこに、ポツンと宝箱があった。
俺は近づき
宝箱:開ければ絶対に裏ボス部屋に行く
と鑑定で出ている。
ドカッ!と俺は宝箱を蹴ると
ブワッ!
と地面に魔方陣が現れ
シューーーーーン!
と光りに包まれると
ゾンビ・ブラック・ドラゴン
(30)オス レベル80
人造死霊属性魔物
HP0/23847387928
MP0/0
スキル
黒火属性魔法 咆哮 死霊魔法
弱点:光属性 早い動き 聖属性ポーション
人工的にゾンビ系の
最終進化形態になった魔物で
すべてが腐っていて、かまれた者は即
ゾンビ化する!
討伐は光属性の魔法及び、武器がないと
不可能で魔物、人間を襲い
かなりの勢いで手下を増やしていく!
死んだような目の黒いドラゴンが
目の前に現れた。
そのドラゴンは俺を見つけるなり
ギャーーーーーーー!
と威嚇してきたが
俺も引くわけにはいかない!
そうこれは聖戦なのだ!
変態の!
「その首寄越せ!こら~!」
ダン!ダン!ダン!
エンロー貿易都市
わー!わー!
「ぐあッ!た、助けてくれ~!」
「ぎゃああ・・・」
「くそッ!ゾンビだ!」
町のダンジョンからゾンビ魔物が溢れてきたが
町の通りには、普段、社会のクズと呼ばれた者たち
だけだ!
かれらは、まともは武器も情報もないまま
どんどん数を減らしていた。
「くそッ!道理で誰もいないはずだ!」
「俺たちを皆殺しにする気だぞ!」
「イヤだ!イヤだ!死にたくね~!
ゾンビはいやだ~!」
と一人の強姦魔が逃げ惑い、
上手く、建物の間に隠れて、
ゾンビたちをやり過ごそうとしていた。
だが
カン!カン!カン!
とその男の上から金属音が
パッと上を見ると
高い建物から衛兵が男を見ながら
音を出している。
「て、てめえ!何しやがる?」
と叫ぶが、すぐ横で
しっかりとゾンビ魔物たちと目が合った!
「ち、畜生・・・ひ~!ひ~!」
男は落ちていた木の枝で対抗しようとするが
意味はなく
「ぎゃ、ぎゃーーーー・・・」
エンロー貿易港 沖合い
最新大型帆船
「エンロー様!そろそろ頃合かと」
と騎士団長がエンロー伯爵に
了解を取り付けに訪れた。
「いいだろう!町の囚人どもやポスト氏の
情報を流した
犯罪ギルドの連中に思い知らせてやれ!」
「はッ!始めろ!」
と騎士団長が合図すると
ボッ!ボッ!といくつもある焚き木に
火が灯された!
「よし!タダシマニュアルに則り
大なべの湯気を陸の方に向けよ!」
と騎士団長が号令すると
ダカダカ!ダカダカ!と衛兵たち
が甲板の上で走り周り
大型のラッパのような物を
陸に向けた。
そして、しばらくすると
ブぁぁぁああああああああ!
と熱気により押し出された湯気が
ラッパを通し、物凄い爆音となって
陸に飛んでいく!
エンロー海岸沿いの堤防上
「おい!なんだ?この音は?」
「海だ!沖の方からだ!」
「た、助けが来たんじゃ・・・」
とゴロツキどもは藁にもすがる思いで
ゾンビ魔物にやられている仲間を
見捨てて
我先にと、走っていく。
しかし、
「どういう事だよ?
助けが来るんじゃねえのかよ!」
「おーい!俺はまだ、生きてるぞー!」
「おーい!助けてくれー!」
と堤防にたどり着いたゴロツキたちは
助けを呼ぶが
ブぁぁぁああああああああ!
と船から爆音が届くだけで
まったく助けにはこない!
「「「「・・・・・・」」」」」
「ど、どうなってるんだよ!?」
と一人の男がつぶやくと
ガッと肩を何かに捕まれた。
「ひっ!」と振り返ると
「ぐああああッ!」と
見捨てた仲間の元囚人が
「うわーーーー」
バシャーーーン!
「ぎゃーーーー」
バシャーーーン!
「た、助けてーーー」
バシャーーーン!
とゾンビに襲われたゴロツキどもは
叫びながら、海に落ちていく!
ラッパ音と悲鳴に釣られた他のゾンビたちも
海に落ちていく!
ゾンビは泳げず、海に沈んでいくので
「た、助かった・・・」
「は、はは・・・助かったぞ!」
と泳げる者は喜んでいたが
「ぐわッ!」ぶくぶくぶく
と隣に浮いていた奴が急に沈んだ!
「おい!どうし・・・ぐわッ!」
と今度は自分が
「がわわ・・・」
と水中で、もがきながらも
自分の足を見ると
恐ろしい顔つきの上半身が女で
下半身がタコの魔物が
海底へと引っ張っていく。
「ガバッた、たた・・・」
ぶくぶくぶく!
10階層ウラボス
ブラック・ゾンビ・ドラゴン
「おら~!喰らえ~!」
ドゴーン!
「ぎゃーーーーー!!!」
俺の爆裂聖属性ポーションが
足元で炸裂してもがいている。
ゴロゴロゴロ!
「ハー!ハー!・・・ゴクッ!」
と俺は爆発に巻き込まれながらも
口に咥えたポーションを飲み
「ぺッ!」
カンカラーン!と吐き捨てた。
(やっぱり回復はするけど
ポーション飲んだ方が早いな!)
と吹き飛んで、回復した右足を
確認した。
「うん!やっぱりスーツも
綺麗になってる!」
すると
「あーーーーーー」
その転がった空瓶の近くに
覆面のゾンビが
「まだ、いたのか?
粗方、アイツが食ったと思ったのに
・・・ん?」
とそのゾンビのステータスを見ると
クッサ
(28)オス レベル38
公爵家諜報隊 隊長
人族
HP0/300
MP0/80
スキル
諜報 暗殺 忍び足
罠解除 罠設置
火属性魔法
公爵家より
継承権第2の公爵を王にする為
人造魔石をこのダンジョンの魔物に
食べさせ、エンロー貿易都市を
破壊し、王国を敗北させるのが
目的!
本人は使い捨てにされた事
に気付いていない
人工ゾンビ系の魔物
に感染させられゾンビ化した。
だが、ゾンビに成りたての為
現在はただ、音に反応しているだけ
一種の呪われた状態なので
聖属性の物を心臓に刺せば
宿主の魔呪石が破壊されても
一緒に消えない
「ふ~ん!なんか訳ありのゾンビだな?」
と俺は一応、重要な情報かも知れないので
バンッ!と撃った弾丸を操作し
そいつの両足を撃ち抜くと
グシャッ!
とその場で崩れ倒れた。
俺はそのまま
こいつの心臓に狙いを定めていると
ドクン! ドクン!
と非常に小さな心音が
聞こえたような気がして、
ソコに照準を合わせ
バンッ!
心臓に聖属性の弾丸を撃ち込んだ!
バタッ!
クッサの死体
(0)オス レベル38
公爵家諜報隊 隊長
人族
HP0/0
MP0/0
スキル
諜報 暗殺 忍び足
罠解除 罠設置
火属性魔法
(よし!後で衛兵さんに渡そう!)
シュンッ!
とマジックバックに回収すると
グルルルルルッ!
とゾンビドラゴンが
起き上がっていた。
「もう飽きたよ!」
と俺は
エクサリーポーションを
口に含んで
ドラゴンめがけ、走り始めた。
すると
ピカー!と離れた床が光り出し
「はーはー!あッ!ご主人様!」
とラム達が現れたが
グギャーーー!
と大きい口を開いたドラゴンの中に
そのまま、ダイブした。
バックン!
ドラゴンが口を閉じると
真っ暗になった口の中で
タダシは
ゴックン!
とエクサリーを飲むと
腕に抱えている
一升瓶位のポーションに
銃口を当てた!
ニトロダイナマイト・ポーション
半端でない爆発力のポーション!
衝撃でも火でも爆発するため
取り扱い要注意!!
ドゴゴゴーーーーン!




