30 いただきます
30 いただきます
エンロー伯爵領
1階層 ダンジョンボス部屋
ダンッ!ダンッ!ダンッ!
パー!パー!パー!
3発の弾丸が手下のゴブリンの頭を
抜けていくが
「すまん!杖を持った奴が1匹
そっち行ったぞ!」
「う~い!」とテンが矢で
ズガッ!
「グェッ!」 パー!
と仕留めてく、光の束に変えてくれた。
そして、ラムとモーはと言うと
ゴブリンキング
(30)メス レベル40
人型魔物
HP500/1400
MP40/150
スキル
指揮 剣技 火属性魔法 身体強化
弱点:全属性攻撃 全状態異常攻撃
5メートルほどの大きな体と
火属性の魔法を
使って攻撃してくる!
ダンジョンボスのため
倒すと消える!
宝箱:6秒 Bランクポーション
4秒 金貨100枚
1秒 転移魔石
(ルーレット方式)
グアアアアアア――――!!!
すべての手下を俺とテンにやられたのが
気に入らなかったのか
ゴブリンキングは、身の丈ほどの大きい大刀に
火属性の魔法をのせて、ラムに振りかざすが
「この~!」
ガーン!
ズゴーン!
ギャ―――!
と横からガードに入ったモーに弾かれ
壁に叩きつけられた。
そこへ
シュンッ!
とラムが倒れたゴブリンキングの
胸の上に一瞬で移動し
「よッ!」
グササッ!
と首に2本の剣を突き刺した。
グェ―――――ッ!
バタッ!バタッ!と
苦しくて暴れるゴブリンキングに
ババンッ!
と俺が2発を頭に撃ち込むと
バタターーーン!
ガラララーンッ
と大刀を床に落とし
ゴブリンキングはそのまま
息絶え
パ―――――ッ!
とダンジョンの他の魔物と
同様、光になって消えた。
「・・・終わったか?・・・
魔物の体は消えても
大刀は残るんだな・・・」
ゴブリンキングの大刀:
良質の摩鉄でできており
魔力を乗せやすい
注意:非常に重い!
ガララーン!
俺は大刀を拾い上げると
(ちょっと重い位かな・・・)
とついでに自分のステータスを見る。
セキネ・タダシ
(35)オス レベル22
ハイヒューマン
HP800/800
MP600/600
スキル
鑑定眼 空間魔法
ポーション(どんなポーションも
MP消費なしに作れる)
(おおッ!レベルも上がった!)
と思っていると
「ご主人様!」
とラムが呼ぶ!
「どうした?」
とそっちの方へ行くと
ゲームで見たような宝箱があった。
だが
宝箱を鑑定してみると
中身がコロコロ変わっている。
1階層 ダンジョンボス 宝箱
(罠なし)
6秒 Bランクポーション
4秒 金貨100枚
1秒 転移魔石
(これってもしかして?)
と思っていると
テンが早速開けようとしている。
「テン!待った!その箱は罠はないけど
俺の合図で開けてくれ!」
「合図?分かった!」
(4・5・6・・・あッやっぱりそうだ!
中身が変わってる!てっことは)
「行くぞ!テン!3・2・1・今だ!」
と俺が言った瞬間
ガバッ!とテンが宝箱を開け
「やった!ご主人様!転移魔石だよ!」
とテンが握り締めている。
「「「おお~」」」
「今の何?転移魔石は珍しいから
高値で取引されてるのに?
アタイらのも昨日、ギルドで
金貨800枚も出したんだよ!」
とラムが自分の転移魔石を
見せてきた。
「いや、これは鑑定スキルが
あると楽なんだよ!」
「さすが~私たちのご主人様です~
宝箱の罠も見れるし~
さっきの戦闘も凄かったですもんね~」
「そうか!いや、いや、はははッ!
ありがとう!」
と素直に嬉しがりながら、テンが渡してきた
転移魔石を受け取った!
その頃、地上のエンロー貧困街刑務所
その刑務所は中央には
広い広い運動場が広がり
四方を分厚い壁に覆われ
その壁伝いには、無数の牢屋が
積み重なるように設置されている。
ガラガラガラガラ!
ガシャーーーーン!
だが、なぜか牢屋の門が
すべて開放された。
「おい!おい!今日は何の日だ!
領主に嫡子でもできたのか?」
「へッ!それで俺たちみたいなのを
全員、牢から出すかよ!」
と囚人たちが口々に憶測をするが
「おい!見ろ!刑務所長だ!」
とこの刑務所唯一の出口である
大門の上に刑務所長は立っていた。
「聞け!ゴミ糞ども!
貴様らは、道端の犬の糞よりも
世の中に必要ないゴミ以下の存在だ!
恐喝、強盗、レイプ、詐欺、殺人
どれも、貴様らが犯した
ご領主様を裏切る行為だ!」
「へッ!そんなのいまさら、
言われなくても知ってるっての!」
「へへへッ!そりゃ、そうだ!」
「「「「「ギャハハハハっ!」」」」」」
と囚人たちは、笑い始め
次第にその笑い声は大きくなっていく!
だが、そんな囚人たちを見て
刑務所長はニヤけると
その笑い声を掻き消すかのような
大声で
「しかーし・・・
そんなお前らにも
今日は、すばらしい知らせがある!
喜べ!
全員、今すぐ釈放だ!!!」
「「「「えッ?!」」」」
エンロ―ダンジョン
5階層 セーフエリア入口手前
「ここか?」
俺たちは、というか俺だけだが
やっとの思いで
5階層のセーフエリアという所に
着いた!
「・・・綺麗だなあ・・・」
途中見たクリスタルは言っても
20センチがやっとだったが
ここは
「一体、何十メートルあるんだ?」
入り口から少し下った場所に
広い空間があり、そこに所狭しと
小さいクリスタルにテント、冒険者たち
そして、中央に80メートルはあるであろう
巨大なクリスタルがそそり起っていた。
(こっちの世界で見た一番の景色かもな!)
「さッ!ご主人様!テント張ってご飯にしよ!」
とラムが俺の手を引いて下に降りて行く!
「この辺でよくない?・・・あッ!」
とテンがテントの位置を決めてたら
横のテントから
カパッ!カパッ!
今朝、ポーションを売った
モデル美馬人の女性が出てきた。
「・・・・・・」
俺は少し見とれてしまうと
「あの方も来てたんですね~!
さすが~Aランク冒険者です~!」
とモーが言うので
「Aランクなのか?へ~・・・」
(美人の上に強いのか・・・
天は二部を与えずは嘘だな・・・)
その後、みんなでご飯を食べ
テントの中に入った。
「やっぱり4人だと狭いな!」
と俺が言うと
「大丈夫だよ!
どうせみんなで重なるだけだし・・・」
とラムが俺のスーツを脱がせていく!
「えッ?ここで?周りに結構、人が・・・」
「大丈夫だよ!ほら!」
とテンが外を指さし
ウサギの長耳ピコピコさせてる。
俺は言われた方に耳を傾けると
「・・・えッ?・・・し、してる?」
隣のテントから、女性の甘い声が・・・
(えッでも、隣って・・・)
と考えてると
「さ~ご主人様!これで~体拭きましょ~」
とモーが濡れたタオルで俺に迫ってくる。
「え、え~と・・・ら、ラムたちは
どうするんだ?」
と聞くと
「勿論、ご主人様に拭いてもらうよ!」
といつの間にか全部脱いだラムが言うが
「それとも、先にアタシら拭く?」
とこちらも何も着てないテンが
聞きながら、迫ってくる。
「あッいや・・・ど、どうしようか・・・」
と俺が戸惑っていると
「じゃ~、拭かずに食べてみます~?」
とモーが大きな胸を持ち上げた!
俺はスっと立ち上がり
「いただきます!」




