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29 揺れる思い

29 揺れる思い




「く、暗い・・・」


俺たちはテン、ラム、俺、モー

の順番でダンジョンを進んでいる。


だが、完全に暗い訳ではない!

テンのランプが明るい

というのもあるが


「なあ、あの水晶みたいな

光る石はなんだ?」

と所処、壁や天井、地面から

生えるようになっている

クリスタスについて

聞いてみると


魔結晶:魔素の塊

ごく少量のミスリルが含まれているため

周囲の魔力の影響で光り輝く!

(ふ~ん・・・ミスリルが入ってるのか)

と思っていると


「あれは、魔結晶だよ!

光る理由は知られてないけど、

集めれば,それなりのお金になるよ。

ここのは光が小さいから意味ないけどね!


それより、魔物を倒した方が

楽だし、お金になるから!」

とラムが言うと

(なるほど!あれは安物なのか

しかし、綺麗だな!

  光る理由はミスリルだけど・・・)

と俺は横を通り過ぎると


「でもさ!

ラムをボコボコにしたドラゴン!

アイツの部屋の魔結晶は綺麗だったよね!

あれなら、アタシ欲しいかな?」

とテンが変な事を言う!

(んッ!どういう意味だ?)

と思っていると


「でも~あいつは~

転移罠の裏ボスだから

そうそう会えませんよ~!」

とモーが言うが


「ちょ、ちょ、ちょっと待って!

転移罠って?」

と俺が聞くと


「ああッ!ご主人様は知らないのか!

簡単に説明すると

こういうのがあるんだけど!」

とラムが野球ボール位の魔石のような物を

荷物から取り出したが


「何か彫ってあるな?魔石か?」


転移魔石:

特定の場所まで最大4人まで

転移可能!

転移先 ダンジョン入り口


(これって・・・)

と俺が思ってると


「これはさ、ダンジョンの宝箱でのみ

手に入るんだよ!

昔は何か伝説の付与師様とか

言う人が人工的に作れたらしいけどね!


でさ、転移罠はコレの罠番!

アタイらここの10階層まで何とか

行ってさ!新記録で油断してたんだよね!

宝箱開けたら、あっと言う間に

目の前にドラゴンがいるんだもん!」

とラムが説明してくれて


「あ、なるほど!

それで全身の火傷が凄かったのか!」

と俺は始めてラムを見た時の

症状を思い返した。


「いやー、あの時は大変だったよ!

いきなりモーが吹っ飛ばされてさ!

アタシも必死でボス部屋の中

逃げ回ったんだ!

でも、アイツがラムに集中して

攻撃を始めてさ!


んで、アタシは、あのドラゴンの目に

ナイフを投げて

隙を作ったんだよ!

いやー、アタシがいなきゃ全滅してたね」

とテンだかなり自慢気だ!


「そーそー、そうでしたね~!

あの時、運よくラムさんが~

私の所に飛ばされてきて~

一緒に皆で~

転移魔法石で逃げたんでしたね~」

とモーが言うが


「そうだったのか!

大変だったな・・・

ってちょっと待て!

今から、行く所はその転移罠は

ないんだよな?」

と改めて聞くと


「「「・・・・・」」」


「おーい!」





エンローダンジョン10階層

裏ボス部屋


「くそ!案内役の冒険者がやられたぞ!」

と覆面の一味が叫んでいる。


「だから、言ったんだ!宝箱など

放っておいて

大人しく適当な魔物に

しときゃよかったんだ!」

と一番後ろの覆面の男が言うが


「ギャーーー!」

と前の方にいた覆面が

下半身を踏み潰され

口から大量の血を吐いている。


「あ~くそ!またか!

どうやら、あっちの班が助けにくるのは

間に合いそうにないな!

おい!転移魔石はだれが持ってる?」


「お、俺だ!俺が、ぎゃーーーーー」

と転移魔石を持った男が

ドラゴンのブレスで一瞬にして

灰と化した。


「くそ~!おい!

もう俺とお前だけだ!

一か八か、例の石をアイツの

口に放り込め!」


「正気か?あれをこいつに使ったら

エンローどころか世界が滅ぶぞ!」

と覆面の男が叫ぶが


グルルルルルッ!

と男の目の前にドラゴンの鼻先が



「う、うわーーー!」

と覆面男は黒く丸い石を

投げようとするも


バクンッ!とそのまま

食われてしまった。


すると

ドラゴンの目が一気に灰色になり

口から酷い匂いの煙を吐き始めた。


それを見た

最後の生き残りの覆面は

ガタガタガタガタ!

「へッへへッ・・・」

としゃがみ込みながら

震えている。


だが、死んだ目のようなドラゴンは

突然

ガ――――-――――――ッ!

と男に息を吹きかけた。


ドサッ!

男は、恐怖のあまり身動き一つできず

煙に呑まれ

そのまま、倒れた・・・


だが

「あーーーーーーーッ!」

となぜか死んだような目をした男が

意味不明な声を上げ

立ち上がった。







バンッ!


ドサッ!

パー!


(結構、発砲音がうるさいな!)

と俺はせっかく直した銃で

なぜかテンのランプに寄って来た

ゴブリンを試し撃ちしていると

他の魔物同様、光になって消えていく。


その場所に小さな魔石が残るも

テンが飛びついて拾って

それをラムに渡していた。


セキネ・タダシ

(35)オス レベル7


ハイヒューマン


HP300/300

MP120/120


スキル

鑑定眼 空間魔法

ポーション(どんなポーションも

MP消費なしに作れる)



(さっき魔物倒したからレベル上がったな!

まあ、レベル上がりやすいポーションの

お陰だと思うけど・・・)

と思っていると後ろから



「「「おおお~ッ!」」」

とラムたちが驚いている!


「ご主人様すごーい!

全部、ヘッドショットじゃん!

しかも、いろんな属性攻撃してたよね?」

とラムが褒めてくれる。


「ああ、すべての属性が打てるからな!

回復も支援魔法もできるから

欲しいときは言えよ!」

と言ってみたものの内心

(まあ、お前達にズっと守られっぱなしも

辛いからな!一応、男だし・・・)


「じゃ~さっきの一度に~

連続して弾が出るのや~

小さい玉が一度たくさん出たのも~

ご主人様が考えたんですか~?」


「そうだよ!他にもチャージって言って

攻撃力を上げるのや

貫通に特化したのもあるぞ!」

(まあ、最初は震えて敵に

当たらないなら意味ないって

理由で付けたんだけど・・・)


「へ~でも、やっぱり最初の音が出ない

のにした方がいいよ!

音で魔物が寄って来てるから

これでも、誤魔化せないなもよ」

とテンが鈴の付いたランプを

揺らしている。


チリン!チリン~!


おとりランプ:

鈴の音や匂いで魔物を

おびき寄せる時に使う!


ただし、火が消えた時や

魔物に囲まれた場合は効果がない!





「まじかよ!じゃあ、早く移動しよう!」

と俺はタダシメガネをかけ、

俺だけ周囲を見ながら

移動した。


ラムたちが先を歩いてくれるので

後を追う形だが

(おおッ!明るい!

ついでに罠が怖いから透視機能も

オンにしてって

おおおおおッ!揺れてる!)


タダシメガネ:タダシしか使えない

望遠・赤外線・暗視・透視など








ちょっと離れたホッパーの冒険者ギルド


プルプルプル!

「なんだと?なぜバレた?

なぜバレたんだ?」

とギルド長は王都の本部から届いた

緊急召喚状を震えながら読み返していた。


「お、おい!いないのか?おい!」

と戸惑いを隠しきれず

いつも呼びつけている局員を呼んだ!


だが

ガチャッ!

「なんだよ!」

といつもの局員が

物凄い睨みつけてくる!


「な、なんだ!その態度は?」

と動揺しながら、立ち上がると


「はぁ?お前もうギルド長じゃねーじゃん!

とっとと部屋の片付けろよ!

下で向かえのワイバーン便が待ってるぞ!

鉄の箱ぶら下げてな!

はははははッ!」

と局員はドアを閉めた!


バタンッ!


「・・・・・・・」


仕方なく、ギルド長、いや元ギルド長は

箱に今までの自分の功績を称えた

トロフィーやアイテムを詰め

下に降りていくが


「・・・・・」

いつも笑顔で挨拶してくる局員たちが

まるで、そこにいないかのように

無視している。


「お、お前ら~!」

と込み上げてくる怒りをぶつけようとした

ちょうど、その時


「君が元ギルド長か?」

と町の衛兵が数人、目の前に現れた!


「そ、そうだ・・・」

と元ギルド長は言うが

「一緒に来てもらおう!」

と手錠を掛けて来た!

「ま、待ってくれ!

何かの間違いなんだ!な?な?」

となんとか、逃れようとするが


衛兵は笑顔で

「安心しろ!お仲間も一緒だ!」


ガチャッ!ガチャッ!

「・・・・・・・」



外に連れ出された元ギルド長は

ワイバーンの足に鎖で繋がれてる

鉄の牢の前まで連れられて行き

ギ―!

「さッ!入れ!」

と衛兵に言われ

腕をひっぱられるが


「ちょ、ちょっと待ってくれ!

違うんだ!間違いなんだ!」

と泥の地面に膝まづいて

何とかすがるように衛兵に頼んでいると

周りで見ていた野次馬の中から


「衛兵さん!」

とギルド入り口の店主が現れた!


「どうしました?」


「いえ、実は彼には借りがあるので!」

と聞いた途端


「お、おう!おう!

そうか!お前か!

そうか!そうだったな!

ちょっと昔過ぎて、覚えてないが

何度か店で買い物してやったな!」


と元ギルド長は立ち上がろうとするが


「お前は一度も支払った事はないけどな!」

ドゴーン!

と店主に前蹴りを喰らい


ドガシャーン!

とそのまま、牢屋の中に

押し込まれてしまった。


衛兵はそれを見て


「ご協力感謝する!」

と店主に敬礼すると


「いいぞ!」と衛兵は

ワイバーンに騎乗している

竜騎士に合図した。


すると


ギェ―――――ッ!

バサっ!バサっ!


とワイバーンはホッパーの町の

空へと飛んでいく!



「ま、待て!違う!違うんだ!」

と空に宙ぶらりんの牢の中で

元冒険者ギルド長は訴えるように

言うが


ふとッ顔を上げると


「お、お前!・・・」

と同じく手錠を掛けられた

元治療院ギルド長が

顔面ボコボコで乗っていた。


「ちょ、ちょっと・・・

貧困街の方々に

・・・勘違いされちゃって・・・」


「・・・・・・・」



バサっ!バサっ!


ワイバーンは遥か上空へと舞い上がり

王都へと飛んでいった。




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