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21危険な寄り道






21 危険な寄り道





王都  リストセット城 御前会議場

10時頃



ざわざわざわ!

一人の貴族が自分の前にある

トシコショックに関する書類を見て

「これはホントなのか?」

と隣の貴族に聞くが

「ホントらしいですよ!

なんでも本日は伝説の物も

見せて頂けるとか!」

「伝説?それは、魔法剣とかか?」

とソコかしこで会話されている。


会場には


王国中の主要貴族、各ギルド長達が

国王陛下の入室を待つ間


御前会議室の巨大な円卓を

今か今かと囲いながらも

大臣が手を加えさせ

商業ギルド ハッサンからの

報告書の名前など重要な所を伏せて

皆に見せたが

それに対して

様々な意見を展開していた。




だが


「大臣!この報告書は

本当に真実なのか?

真実でないのなら、

これは大問題だぞ!

そもそも・・・」

と一人の公爵が反対側の

大臣に強い口調で質問し出したが

一人腕を組み、目を瞑っていた大臣は

「本当です!調べもついています!」

と言うと

コンっ!

と自身の前にタダシの作った

ポーションの小瓶を置いた!


すると

「ふん!

そんな物、どこからか仕入れた

ただポーションなのではないのか?」

とさらに突っかかってくる公爵!


しかし

テーブルの上で徐々に

光り始めたポーションは


「これは、エクサリーポーションだ!」

と大臣は公爵を見もせず、

最近、なったばかりの

とある辺境の伯爵を見て言った!


伯爵は何も言わずハっ!とするも

「・・・・・・」

黙ったまま、下を向いたのだ!


周りの貴族たちが

「何?」

「あ、あれが・・・」

「は、初めて見た・・・

SSランク級のダンジョンから

しか出ないと言われている、

あの・・・」

と皆が騒ぐ中


悔しそうに

「そ、そんな物、光る香料でも

 入れているのでは・・・」と

公爵がまだ、

何か言いたそうであるが



大臣は、隣の部屋の前にいる衛兵に

「お呼びしろ!」


「はッ!」

と衛兵は命じられるまま

ドアを開けた。


すると

若い魔導士に肩を借りた

老年の魔術師がゆっくりと

現れた!


「あッ!あの方は・・・」

「ま、まだ、生きていらしたのか・・・」

と会場中が騒ぐ中



「こちらへ」と

大臣は近くへ

その老年の魔術師を呼び寄せた!


その魔術師こそ

王国中が認め、知れ渡る

鑑定スキル持ちの宮廷魔術師なのだ!


その魔術師がゆっくりと

大臣の近くに来ると


「・・・鑑定を!・・・」

とだけ命令した。


魔術師は弟子に抱えられながらも

静かに頷き

弟子からゆっくりと杖を受け取ると

片手に魔法陣を展開し、

「・・・神の目にして・・・・」

とブツブツ呪文のような物を

唱え始める。


「「「「・・・・・・」」」」


皆が静かに、鑑定を見守る中


カっ!

突然目を見開いた魔術師が

「・・・本物です!・・・」

と言い放った途端





「「「「「おおおおぉぉぉっ!」」」」」




テーブルに座る者は勿論、

テーブルを囲う衛兵までもが

驚きを隠せないでいた。



「ほ、本物?」

「あ、あれが死者をも

 回復させると言うあの・・・」


「だ、大臣・・・い、幾らで・・・」


皆が驚き、何かを大臣に聞こうと

した瞬間





ギギィ―――!


重い国王専用の扉が開き



「国王陛下!並びに妃殿下お越しです!」



と近衛兵が全員にわかるよう告げた!




すると



ガタンっ!

と、まず大臣が起立し、

他の貴族、ギルド長たちも

遅れまいと次々と起立する中、


国王の弟、大臣の反対側の公爵だけが

遅れて渋々立ち上がった。




ドスドスドス!



国王は、その着ている煌びやかな

宝石と体格で床を鳴らしながら

入ってくると


直立し、頭を下げている者たちに

「皆の者!そして、大臣!ご苦労!

では、始めてくれ!」

とだけ言うと


大臣の横に立ち


バサっ!


とマントを広げ


豪華な部屋の中でも

さらに際立って

輝いている椅子に座った!



国王と王妃が着席すると

大臣が

「では、皆座ってくれ!」

と皆を座らせた!



全員が座ったのを確認すると


「では、この度、100年ぶりに起きる

トシコショックについて

の御前会議を始める!国王陛下!

恐れ入りますが、まずは指針を!」


と大臣が国王に頭を下げると


「うむ!」

と国王は皆に向かって話始め


「今日は、大臣がもたらした吉報を

皆で確認し、東と西の争いに

終止符を打ちするのが目的だ!

このトシコショックは皆も

知っておる通り・・・」

としばらく続き

皆、姿勢を正し聞き入っているが


そんな国王を

大臣の反対に座る国王の弟、公爵だけは

悔しそうに国王を睨みつけていた!








所変わって同じ頃


貿易都市エンロ―に続く道を

少し入った森の洞窟内




ドゴーン!

「グハっ!」

盗賊の男が一人腹を蹴られ

地面に何バウンドかして

俺とモーの前に転がってきた。


俺はまだ、痙攣している盗賊に無理やり

ポーションを飲ませ


「お、大人しく外で待ってろ!」

       だけと命令した。


すると

盗賊は立ち上がり、静かに

外へと歩いていく。




隷属ポーション:

  飲むと奴隷になるが欠損も回復する


(こ、怖え~・・・やっぱりもうちょと

     考えて言うべきだった・・・)

猛反省していた。



そんな俺と護衛のモーのいる所から

少し奥に入った場所で

「き、気をつけろ!お前ら!

この女は、ただの冒険者じゃねーぞ!」

と怒鳴るが


次の瞬間


カキーン!ズバっ!

「グェ!」


ドサっ!


ゴロゴロゴロゴロ!



「ひィィィ~!」


モーの後ろに隠れて洞窟を

進んでいる俺の前に

盗賊の頭が転がってきた。



ゴロンっ!


今にも悲痛な叫びを上げそうな生首が

こちらを向いている!



(き、気持ち悪い・・・)

とうっかりジっと見てしまったので


ジーム(52)オス レベル35

人種 

元冒険者Bランク

ジーム盗賊団ボス

賞金首 金貨300枚


HP0/150

MP0/30


スキル

剣技 身体強化 罠解除 毒属性


捕まえた女性に乱暴するのが趣味!




俺はモーに隠れながら


(し、賞金首・・・?

く、首を持ってけば

いいのか?)と

思っていると


シュタタっ!


テンとラムが目の前に現れ


「どう?テン?」


「う~ん!ほとんどいないよ!

こいつで終わりみたい!

  強そうなのはだけど」

とテンが生首に片足を置いた!



「終わったみたいですよ~

  ご主人様~」

とモーが後ろの俺に振り返るが


「そそそ、そのテンの足の頭は

しょしょしょ、賞金首だ!」

と、とんでもなく動揺している。


「えっ?ホント!やった!」

とテンが足を上げ

ガッツリと頭は掴んで

マジマジと見ているが


「それで・・・ご主人様!

あっちに倉庫の入口みたいなの

がありますが、どうします?」

とラムが聞いてくるので


「・・・・・・」

俺は、震える膝を抑え

何とか頷いた!


俺たちはラムの言う

洞窟の一番奥の倉庫のへと

向かったが


(や、やっぱり

    止めとけばよかった・・・)






この寄り道は、2時間前

テンの一言から始まった。


それは

俺たちは朝、出発して

しばらく馬車を走らせ

やっと貿易都市エンローの手前に

ある森に差し掛かろうと

した時だ!




「・・・盗賊だ!・・・」

とテンが突然呟いた!



「ええッ!」

と俺はビックリして



「ちょ、ちょっとどこよ?

 どう!どう!どう!」

とラムが馬車を急停車させ



「え~・・・こんな森

   の手前でですか~」

ガシャッ!とモーが装備を着けるが


テンは

「違う!もっと先!

この森を入って・・・10キロ先かな?」


と丁度、森の中間地点を指差した。




ラムが


「どういう意味よ?

  鷹の目スキルって事?」


「うん!アタシこのスキルずーと

使ってたんだよね!

そしたら、慣れてさ!

結構、遠くまで見れるように

なったんだ!


この道をずーと行った所に

待ち構えてるのが30人位

その位置から1キロ位

森に入った洞窟の中に70人位かな?


当たり前だけど

向こうはまだこっちには

気付いてないよ!」

とテンが言うので


(そういえば俺も鑑定スキルで

相手の特性が分かるようになってたな)

と思っているとモーが


「合わせて100人ですか~

どうします~ご主人様~?」


と3人が俺を見るが


「どうって・・・

   ほっとくのも不味いんだろ?」

と言うと


ラムが

「決まった!討伐よ!」

「「おぉ!~」」



「え?」


そこから、アレよアレよと

言う間に


ラムとテンが倒して行き

怪我した盗賊たちを俺とモーで

隷属ポーションで

回復させて、奴隷にして

外で待たせてある。


さすがに死んだのは無理だが・・・


なんでも、犯罪奴隷は高く売れるらしく

ギルドの評価も高くなり、

社会に貢献できるそうだ!



(・・・くッ!・・・)






そして、現在




「じゃ、開けますよ~」

とモーが盾を前にして

大きな両扉の前に立ち

左右をテンとラムが


「行くよ!テン!」


「あいよ!ふんッ!」



ガララララッラ!


モーの後ろで未だ、震える

俺だが、恐る恐る隙間から

覗いてみると



「「「「おおおおおおぉ!」」」」


凄い量の金銀財宝!

輝く魔石の数々!

そして、何か分からないが

      高そうな本や巻物!


そして


一番奥には



「・・・おっさんが2人?・・・」



倉庫の奥には

傷だらけで倒れたオッサンと

貧相でハゲたキモい

ちょび髭のオッサンが

こっちを見ている。



「た、助けてください・・・」



「・・・・・・・」

と俺は何も言わず、

ただ見ていただけだが


「オッサンは攫われたの?」

とテンが聞くと


「はい!はい!その通りです!

私はしがない商人です。

街道で野宿をしていて気がついたら

突然、奴らに目隠しをされココに!」

と細い首が飛ぶんじゃないかと

いう位、高速で頷いている。


「そっちの人は?」

とラムが指さすと


「この人はあいつらに逆らって

半殺しに・・・きっともうダメですよ!

それに私は詳しい事は何も知りませんし、

私は悪い事は何もしてません!

お願いです!どうか!どうか!

助けてください!

お願いします。鍵ならそこに!」


とオッサンが床に転がってる牢屋の

鍵を指差した。



「じゃ~助けますか~」

とモーが聞いてきたが



「・・・・・・・」


俺は再び、何も言わず

メモをラムに渡し


テンを手で動かないよう合図を出し


モーの前に出て

鍵を拾った!



俺はコンビニで

鍛えた飛び切りの笑顔で



「それは!それは!

    大変でしたね~」






メモの内容


ラム!


この紙を皆に見せろ!


こいつは盗賊だ!













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