19 ファーストキス
すいません!一言だけ
何かコロナがインフルエンザと
同じ扱いになるそうです。
・・・・・・・
今更!( ゜Д゜)
以上です。
お付き合い
ありがとうございました。
19 ファーストキス
(・・・ここは・・・)
朝日が俺の顔を指し、目が覚めた!
辺りを見回すと
俺は幌車の中にいるようだが
(・・・か、体が・・・)
どうした事が痛くはないが
体がまったく動かない!
(だ、ダメだ!
何も思い出せない・・・
そ、そうだ!
・・・ら、ラム達は・・・)
と意識の中で3人を探すと
カチャっ!カチャっ!
外から食器の音だけが聞こえてくる。
(そ、外にいるのか・・・)
と俺は聞き耳を立ててみると
モーとラムは下を向いたまま
黙々と食べているが
その静けさを破るかのように
「・・・ねー?」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「ねーったら!」
とテンがラムに話しかける!
だが、ラムは
恥ずかしそうにプイっと
横を向くだけで
何も話さない!
「・・・・・・」
「どうだった?
アタシの舌?」
(えッ?舌?)
「き、気持悪かった・・・」
「はい!うそ~!
アンタは、間違いなく
濡れててました~!」
「て、テンが悪いんじゃん!
突然、してきてさ!」
(そ、そんなエロい展開が・・・)
「アタシのせいじゃないよ!
モーがあの無駄にデッカイ尻で
ご主人様のを腰骨を粉々に
したからだよ!」
(え~俺の腰、粉々なの~!!
道理で・・・・・・
って、じゃあ、なんで痛くないんだ?)
「ご、ごめんなさいです~・・・」
とモーの反省した声が聞こえてくるが
ラムは悔しそうに
「く~!!
アンタに濡らされるなんて・・・
この先、アタイはどっちで
生きてばいいのよ」
(いや、そういう問題?)
「別に気にしなくていいじゃん!
ほら、モーも気にしない!
ご主人様の腰骨はポーションで
治したんだから
大丈夫だよ!」
(あッ!治ってはいるんだ!
・・・じゃあ、なんで体が
動けないんだ?)
と俺は不思議がっていると、テンが
「・・・まあ、一番の問題は、
まだ旅の前半だってのに
ご主人様の腰骨と一緒に
壊れた馬車の方だけどね!」
「いや、馬車壊れとるんかい!」
「「「あっ!」」」
俺は見事に
馬車の床にめり込んでいた。
「ご主人様~これをかければ
いいんですか~?」
「うん!頼むよ!
ゆっくりな!ゆっくり!」
と何とか、馬車にめり込んだ俺を
3人に引っ張り出してもらった後
俺は草原のど真ん中で
馬車の修理をする事にした。
今、馬車の中で一人モーが
持ってるのは一升瓶位の
大きなポーションだ!
修繕ポーション:
通常、生き物にしか
効果のないポーションを
それ以外にも発揮し効果を表す。
(永続付与:軽量化・前部風除け
ベアリング・スプリング・後部ドア)
(俺のポーションは武器にも
付与できるんだから直せると
思うんだよなあ
・・・歩くのヤダし・・・)
俺、ラム、テンが外で見守る中
「じゃあ、いきますよ~」
とモーがバシャ!バシャ!と
中でかけていく。
すると
「「「おおおぉ~」」」
馬車が淡く光出し
俺が埋まって凹んでいた床板が
見る見るうちに直っていく。
下を覗き込むと
バキ!バキキ!と
ベアリングとスプリングが
勝手に出来ていく。
「おっ!下の方もいいぞ!」
と俺が喜んでいると
「ご主人様!」とラムが
上の方を指差している。
パっ!と俺も見上げると
「なっ?!」
幌車の布を支える金属の骨組みが
どんどん細くなっていく。
「モー!ストップ!ストップ~!」
「は~い!」
モーが一旦、ポーションをかけるのを
止めると、馬車の変化も止まった。
(そうだよな!
木から金属ができる訳ないんだし、
どっかから持ってくるよな)
と俺が思っていると
テンが
「金属が足りないんなら、
何か金属でも置いてみる?」
とテンが自分の短剣を
馬車の中に置こうとしていた。
「あ~いや、コレを置こう!」
と俺は手持ちの剣を10本位を
馬車の中に置いた!
ガチャチャっ!
「よし!モー!いいぞ!」
「は~い!」
バシャシャっ!
「おっ!いいな!」
俺の置いた剣が馬車に吸収されるように
溶けていく。
「うん!前の方も膝位まで風避けの
板ができてるよ!そっちはどう?
テン!?」
「いや、どうって・・・
ていうか・・・
馬車ちょっと小さく
なってない?」
「「「・・・・・・」」」
モー以外で外から眺めているが
確かに少し小さくなっている。
(中にいるモーが
ギリギリ立って
られる位なったか・・・)
「まあ、こんなもんじゃない?
ね~ラム?」
「そうね!どうしますか、
ご主人様?」
「あ~・・・!
もう、これでいいだろ!
モーもありがとう!」
「いえ~元は私のお尻のせいですし~」
「はっはは・・・」
と作り笑いはしといたが、内心
(いや・・・元は俺なんだけど・・・)
と、とにかく、俺たちはラムの運転で
旅を続ける事になった。
カラッパ!カラッパ!
ガラガラガラガラ!
ラム視点
カラッパ!カラッパ!(蹄の音)
ガラガラガラ!(車輪の音)
(あ~あっ!・・・
ご主人様もテンも、
あー言ってくれたけど、
またヤっちゃったなぁ・・・)
ちらっと後ろを見ると
馬車の揺れが少なくなったせいか
それとも、昨夜寝なかったせいか
ご主人もテンも
モーも重なるように寝ている。
「・・・・・・・」
(まっ!こんなもんでしょ!
旅なんて・・・)
と一人諦めて、御者を続ける。
「・・・・・・・」
(そういえば、テンと昔、
キスしたことあったな
・・・あれは・・・
確か・・・祭りの日・・・)
30年前
ラム・テン・モーの故郷の村
ドン!ドン!ドン!
キャハハハハっ!
ワハハハハハっ!
太鼓と村人たちの笑いが
村中を包み込んでいる中
「ね~!ラム!このリンゴ飴
昨日仕留めた
ゴブリンの睾丸に似てない?」
「知らないわよ!そんなの!
わざわざ、あんなもん確認すんの、
あんただけよ!」
とアタイは昨日、
テンがゴブリンを射止めた後、
木から降りてあの汚い腰布を
めくって覗きこんでいるのを
思い出してしまった。
「あ~、思い出しちゃったじゃん!
気持悪いなぁ~!
テン!責任取って!」
「思い出す方が悪いんだよ!
嫌な思いした過ぎた事は
綺麗に忘れる!
仕方ないじゃん!
男の子はみんな見せて
くんないんだもん!
それにラムだって遠巻きに
見てたじゃん!
知ってんだぞ!」
と祭りでアタイとテンが
遊んでると
「やーい!デラ頭~!」
「やーい!貧乏ラム~!」
と近所の男の子が
馬鹿にしてきた。
すると、テンが
「うるさい!
村長の娘になんて言い草だ!
責任取って、結婚しろ!
アタシと」
「いや、なんでよ!
普通、親に言う感じでしょ?」
とアタイが突っ込むと
「はははっ!バーカ!」
「バーカ!」
と男の子たちはどこか
違う出店の方へ
走っていってしまった。
「く~・・・くやしい~!
見せなさい!いつか絶対、
見返してやるんだから!
・・・あ~なんでアタシには
彼氏が出来ないの~!
まだ、キスもしてないのに~!
あ~」
とテンが地団駄踏むが、
アタイはテンの
甘いお菓子に目が行っていて
「そ、そうね
・・・まあ、アタイが
見返すとしたら、
冒険者にでもなって、
一発当てる位かな・・・」
と適当に答えると
テンがジっとアタイを見て
「・・・アタシに
キスしてくれたら、
このリンゴ飴あげるよ!」
「はっ?な、なんでよ?
い、いや・・・き、キスって
・・・なんで?・・・
そ、そんなの
い、イヤよ!・・・」
「要らないのね!
じゃ、捨てちゃおっかなぁ~」
「あ~!嘘!嘘!要る!要る!」
「はい!じゃあ~
・・・む~」
とテンが私の両肩を掴み
、唇を尖らせ、迫ってきた。
アタイはビックリして
目を閉じてしまうと
「・・・・・」
ヌリヌリ!
(???)
何かが唇に塗られているので
そっと目を開けると
ヌリヌリ!
テンがアタイの唇に
リンゴ飴を塗っていた。
(えッ?な、何?)
とアタイがよく分からず
「ちょっ、ちょっと・・・」
と軽く口を開けた瞬間
チュっ!
「うぐっ!」
とアタイは変な声を
出してしまったが
テンは自分の舌で
自分の唇を舐めながら
「ん~・・・
初キスはりんご飴の味か~!
・・・まあまあかな・・・」
「いや、まあまあって何よ!
大体、アタイは
まだ、良いとは言って・・・」
スっ!
とテンはリンゴ飴を
私の前に出して
「ご苦労!はい!
約束のりんご飴!」
「・・・あ、ありがとう・・・」
カラッパ!カラッパ!
ガラガラガラガラ!
(あの時のりんご飴
おいしかったな~・・・)
と思い出し、軽く笑みを浮かべながら
唇に触れた。
すると後ろから
「ん~」とテンが
寝返りでタダシの体の上に寝そべり
「ラムはりんご味
・・・むにゃむや・・・」
と寝言を言っている。
反対側のモーも
「う~ん・・・ご主人様~」
と大きな胸をタダシの顔に
当てている。
真ん中にいるタダシを見ると
なぜかモーとテンに乗られ
重いはずなのに
若干、幸せそうだ!
「・・・・・ふっ!・・・・」
カラッパ!カラッパ!
ガラガラガラガラ!
ラムたちはそのまま、
延々に続く草原を進んで行く。
ホッパー町 商業ギルド
いつもは他の冒険者ギルドなどの
忙しいギルドとは違い
定期的な作業が多いギルドだが
、この日はまったく違っていた。
タタタタっ!
ドン!
「きゃっ!」
バサササっ!
ギルド職員たちが忙しく働き、
女性職員が机にぶつかり
書類の山を落としてしまう!
しかし、
そんな事に目もくれず
ギルド長ハッサンは
ギルド中に檄を飛ばした。
「急げ!すぐに、
これらの情報を他の町に売るのだ!
100年ぶりだ!
100年ぶりだぞ!
王都のギルドには絶対、目録を贈るのを
忘れるでないぞ!
必ず国王陛下にお目に止まるはずだ!」
しかし、一人の職員が
「ギルド長!
そ、そのホントにくるんですか?
そ、その~例の奴が・・・」
と恐る恐る聞くと
ギルドにいる全員が
ギルド長に目を向ける!
しかしハッサンは一切の疑いも無く
「来る!
間違いなく来る!
トシコショックが!」
それを聞いたギルド職員たちは
さらに目の色を変え、
自身の作業へと戻っていった。




